迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

財政とインフラ整備の板挟みな話…

まず先に、今年の台風15号、および19号で被災された方にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方に哀悼の意を表します…今回の場合、特に農作被害が尋常ではない件に関し、同じ農家の者として、非常に心を痛めてます。

 

 

 

 

さて…今回は前回のネタで、地方自治体が抱える共通問題の“インフラ整備”と、防災意識は時として、“二律背反”な話になりやすい件について。北陸新幹線長野車両基地が水没して、ツラちゃん…もとい、E7(W7)が一部廃車になる事態となってる訳だが、コレに関して色々意見が散見されるものの、明確な決定打、解決策は残念ながら“存在しない”としか言い様がない。なぜなら、交通網整備事業や通信環境、利水・治水事業の多くを“税金の無駄”と言って切り捨て、財政改善策ばかり求めたからこその“結果”として、甚大な災害が起きた途端に生活基盤そのものも潰された訳であって、それを“選んだ”のは“自分自身”だという自覚そのものが、国民の意識に全然ないから、ついつい政府や自治体、挙句は警察や消防、自衛隊のせいにして文句垂れる訳である。だったら、もう一回社会科…主に近代・現代史と地理、公民を履修しろやと小一時間(ry

 

それはさておき、インフラ整備と防災がなんで二律背反になるのか?その根本原因を精査すれば、“何のための開発整備”という概念に、ズレがあるからこそである。つまり、都市部と田舎で“モノの価値観”そのものが共有できてない事が根底にあり、また、土地開発事業の多くは、旧来の集落住人に対し、立ち退き(移転)も含めた協力が不可欠だからである。しかも“開発反対”の理由が千差万別で一概に言えないから、非常に厄介なのである。

 

もっと言えば、防災のために移住しろと役人に言われる事に対する反発の多くは、“自分に無関係”という認識があって、しかも居住地が現行の地に、先祖代々から住んでて家督を継いだとなれば、その意識故に“ナンデヤネン”ってなる訳である。

 

しかし…物事を冷静に郷土史を精査したり、土木関連学を調べ直すと、自ずと行政からの指示に納得できる話であり、また、計画の内容に意見する事もできるようになる。何故なら、過去の地名の由来や河川(治水)自行の変遷、更には物流に関わるインフラ整備の多くは、地形や地質的特性を活かした上で計画されているからであり、高度成長期において、そこんトコを無視した開発が行われた事情として、急速な戦後復興を求めたが故の弊害が、今頃になって…正確には老朽化による脆弱性が露見する様になったに過ぎないからである。つまり、開発事業の一部は、既存の設備では対応し切れないほど老朽化していて、更新を行う必要性があっての話だし、その為の公共事業を“税の無駄”として切り詰めた結果、憲法が保障する国民の財産保持と生存権が蔑ろになる事態に陥った次第である。もっと言えば、国民自身が目先の金銭問題のみで騒いだ結果、国として保障するとした全てを“無駄”と言って廃棄を求めたのは、皮肉な事に国民自身なのだという、民主国家故のジレンマが見え隠れしてる訳である。

 

 

 

 

 

 

 

ここを踏まえた上で、オイラ流の暴論を言えば、土木・建設業が活況じゃなければ日本の経済そのものがオワコンだって事になる…つまり、公共性に高いインフラ事業を国が発注しないと、土木従事者の人材確保もできないし、品質の良い建設部材を仕入れる事も、新素材を開発するにも、更には原材料となる資材や作物を供給する事も“できない”って話であり、土木以外の職種なら引く手数多といっても、特殊技能が必須だと、結果、それ故に費用がかかる…主たる収入源が枯渇してるのに、賃金を上げられないと言い訳すれば、当然、誰もやらなくなる…といった悪循環を繰り返すだけである。しかし、それを“望んだ”のは国民自身…社会科を疎かにして、暗記や一夜漬けを美德にしてきた教育の堕落による結果であり、不平不満を役人や政治家に言ったトコで、何の解決策にもならない。むしろ、この機会だから、一度腰を据えて、社会科全般を学び直すべきではなかろうか?

 

何故福井県に原発が集中してるのか?な話

政界スキャンダルに発展する勢いで発覚した、高浜原発絡みの関電汚職…そもそも、何で福井県の嶺南地方に関電の原発が集中してるのか?それは地形や気候条件、更には京阪神に程近い立地条件といった、表向きの理屈がいくつも存在する訳だが、それは裏を返せば、この地域に主だった産業が、第一次産業農林水産業以外が乏しかったという、世知辛い話が根本にあり、また、工場誘致を行うにも、交通インフラの整備が遅れてて、物流面でのハンデが大きすぎるという事情が介在する訳である…つまり、公的企業であり、大都市圏のエネルギー事情を下支えしてる企業である関電の施設を誘致するのは、若年層の雇用促進と、それに伴うインフラ整備の資金稼ぎにうってつけだった事情があっての話である。

 

 

 

 

 

 

が、なんで高浜町の元助役が、所謂“原発マネー”を関電上層部に事実上のキックバックを繰り返したか?その背景にあるのは、要は“手柄の欲しさ”ってのが、関電上層部と元助役、更には福井県選出の国会議員にあって、更に、国や県としても“弱味”があっての話であると推察すれば、自ずと答えは出てくる…つまり、公共事業の発注を我田引水したい元助役(正確にはその幕下の建設会社)と、遅々として進まないインフラ整備をどうにかしたい自治体と、如何にかして国税の余計な歳出を抑えたい国の利害が一致しての話が裏にあって、その中心に元助役がいたという図式で踏まえると、大体の話が読めてくる訳である。これ…実は多くの地方自治体が抱える“闇”の部分であり、もっと言えば、元々電気の配給は民間企業がやってた事を、国がエリア別で統括し、管理運営を一括化したことから、色々と“不具合”が出てきてる訳である。

 

脱線話をここでやっておくが、そもそも、電力供給事業は、戦後しばらくまでは、鉄道会社や重工業地帯の事業所が請負ってた事業であり、故に、京阪神はもとより、路線網がある沿線地域に小売りもやってた訳である…その証拠に、今でも阪急の文庫には、当時の事業広告が残っていて、沿線住民はもとより、町工場での需要に応えようと、発電所の増設(主に水力)とかの計画があった程である。しかし…それ故の弊害として、沿線から外れた地域との格差が酷くなった訳で、これでは余計に都心(私鉄沿線)に人口が集中すると考えた国は、その是正策としてエリア別の公共事業者として、それぞれの地域の電気事業者をエリア毎に統合したのが現在の電力会社であり、21世紀になって以降、電力の自由化が解禁されるまで、事実上の“国営企業”として発電と供給を一括して行なってきたのが、東電や関電といった電気事業者って訳である。だから株主も地元自治体や国だったりする訳であり、電力会社の株価が安定してるのも、そういう一面があっての話である。裏を返せば、電力事業でスキャンダルは、場合によっては当該地域の自治体の財政そのものがぶっ壊れる事態でもあり、国の損益も増税の一因になりかねない事態でもある訳だ。つまり、東電福島第一原発の事故によって大損こいたのは、福島県だけでなく、首都圏の各自治体および国自身だって話にもなる。(その要因になってるのは、この場合は津波の被害後に冷却水の循環を復帰させようと躍起になってた現場を止めさせた、能無し指揮官だって事は、改めて強調しておく)

 

で、何で福井県原発を嶺南地方に集約する格好で受け入れたかを踏まえると、一番の要因は“富山の成功例”である…というと語弊がありまくる言い方にはなるが、要は関電の“大型事業計画”によってもたらされる事業資金と、就労者が現地(正確には宇奈月温泉近隣)で賃金を消費する事で生じる小売業者などの法人税や各種の間接税(この場合、消費税がなかったから、酒税やタバコ税、宿泊に係る諸税が主だった)の収益が半端なかった訳であり、事実上は国から富山県や長野県にダイレクトに資金が流れた訳である…そう、黒部ダムの建設である。つまり、この“旨味”は、大都市圏から離れた地域にとっては、今後の自治体運営をも左右する話であり、しかも事業者が公共事業者(=国)であれば、巨万の富が、その事業のために集中して使われるから、非常に“有難い話”な訳である。

 

これは何も、原発のみならず、整備新幹線事業でも同じ話で、北陸新幹線整備事業で滋賀県米原経由ルートにこだわる理由にしろ、九州新幹線長崎ルートにおいて佐賀県がイチャモンつけてる理由にしろ、実は“国家計画”という特性故の話だからこそである。(事業主自体、既に民営化したJR各社であって、国自身はノータッチな話になってるのに…である。ま、建設許可出すのは国交省ですが…w)

 

方向音痴になる前に話を戻すと、そもそも原発が“必要”となった一番の要因は、阪神間での大気汚染…高度成長期に電力消費が激しくなり、大阪湾一帯にも大型の火力発電所を構えたは良いが、その代償として、待機中のNOx濃度が高くなり、主に小児の気管支喘息が一気に増えた訳である。特に有名な四日市喘息も同じ理屈で、四日市市内の重工業(主に石油化学)が盛んで景気が良くても、土地柄大気が滞留しやすかったのが仇となって、化学物質系気管支喘息患者の増加が問題となった訳で、経済発展とともに、広域公害として問題になった訳である。そこで、大気にNOxを撒き散らさない、ダイオキシンや粉塵を出さない発電方法として、水力と原発が注目されたんだが、大型の水力発電所を設けるには、急峻な山岳地帯にダムを作る必要があり、しかも、必要な貯水量を維持するには、予定地はもとよりダム下流の集落にも(万一の事故での被害を最小限にする為に)立ち退きを要求せざる得ない訳で、当然、河川の上流部が(利水と治水の為といえど)堰き止められることによる、流域住民の生活(特に農業)への影響が大きいとして、市民団体から反発が出た訳である。故に、小規模でも高出力で半永久的に使える原発の方が、優位にな格好になってしまった訳である…当然、放射性物質の取扱い次第でエラい事になるのは、広島と長崎の原爆と第五福竜丸事故(ビキニ環礁付近で操業してたマグロ漁船が水爆実験に巻き込まれて被曝した事故)で世間から知られてはいたが、電力不足では産業そのものがどうにもならない関西圏では、背に腹は変えられない状況だった…だから、国からの研究機関との共同で関電は原発の運用と設置を決めた訳であり、しかも京阪神近郊から大反発があって、福井県に打診したら快諾した…という経緯がある。

 

 

 

 

 

 

つまり、この経緯からの“腐敗”って訳である。大阪湾に福島第一原発事故の処理済み汚染水放流を(条件付きで)受け入れるという松井一男大阪市長の発言の裏には、都市部の人間が弱小自治体に押し付けた厄介事に対して、全部責任を負うべきだという意図もある訳で、当然だがそれは、国民全体が考えないといけない問題である…綺麗事のみで片付くのであれば最善かも知れないが、結局はそういう“汚れ役”を他人に押し付けて逃げる行為でしかない。そして、腐敗の原因が、国の政策の多くが“国民の総意”の名の下で行われている事業そのものであり、仮に民主党政権下のように全廃すれば、却って災害発生のリスクが高まって、憲法が保証する“生存権と財産の保護”が出来なくなる…正すべき事はやるべきであっても、だからと言ってそこを利用して政権批判は別バナであり、当然、現政権に対する退陣要求は的外れである。ま、しばらく関電が東電以上に叩かれるのは仕方ない話だが、東電と違って実態が伴う被害は一つもない時点で、本当に叩かれるべきは、旧態依然で取引やってる、自治体と企業の金銭感覚ではないかと…

劇場版シンカリオンはシン・エヴァの露払い⁈

まずは、この映像から見てもらおう…

 


劇場版『新幹線変形ロボシンカリオン未来からきた神速のALFA-X』予告映像解禁!

 

 

これは、10月1日に解禁された、劇場版“新幹線変形ロボシンカリオン”の予告なんだが…よく見ると、500TypeEVA と、碇シンジ(シンカリオンバージョン)の姿も登場している。また、この件に関して、シンジ役の緒方恵美さんのTwitter垢にも、正式アナウンスされている…

 

 

 

 

 

テレビ版でもそうだったが、当初はJR西日本で運行してた500TypeEVAの運行終了に伴う特別企画と、夏休みコラボとして物語上、夢オチ的なノリで登場してた訳だが、まさか劇場版でも その勇姿(と、本家では有り得ない頼れるシンジ君w)が拝めるとは、恐らくEVAファンは予想してなかったと思われる。また、公開のタイミングから見て、正月興行である事を踏まえると、あのコラボがきっかけとなって、“シン・エヴァ”の露払い的な扱いになるのではとも推測できる…っというか、そう言わざる得ないポイントがいくつかある。

 

 

 

特に注目すべきは、劇場版シンカリオンの配給元が東宝である事…新劇場版エヴァも、東映東宝のW配給である事を踏まえると、あながち不思議ではない訳で、恐らくTOHOシネマズ系での公開である以上、シンカリオン本編上映前に、エヴァの最新情報(予告編?)が流れる可能性がある。既に15秒程度のはWeb上でも公開されているが、子供向けアニメ作品でアレが流れる可能性が低いと思って油断してると、多分、イタい目に遭うと覚悟してた方がいいだろう。

 

もう一つは、そもそも500TypeEVAの運行は、去年5月13日で終了してるにも拘らず、今作品に登場してるという事…もちろん、実際の理由としては、元々シンカリオンプラレールシリーズの一つであり、その中に500TypeEVAも含まれてると考えると普通なのだが、実は、テレビ版の最終章(キリンBSオーガ編)で早杉ホクト(主人公ハヤトの父親)の搭乗機が500こだまから923ドクターイエローに変更されている…つまり、この時点でアルファエックスのシンカリオンに、何らかの格好で搭乗するという伏線が見えてくる。そこから推測し、500こだまに搭乗する運転士が空座になる訳で、そのリカバリーとして、500TypeEVAが登場するとなれば、必然的にシンジ君が乗り込む格好になる。大方の予想では、500ハローキティシンカリオンで上田アズサが運転士になって踊るのではと思われただけに、これは嬉しい誤算ではなかろうか。(てか、キティちゃん、ガンダムとガチバトルしてるぐらいだから、有り得なくはないんだがw)

 

 

 

あくまで、この2点のみで判断するのは早慶…じゃなく、早計ではあるが、これで劇場版本編でも残テが挿入歌で、あるいはエヴァの楽曲の一部が使われれば、子供と一緒に鑑賞してるリアルエヴァ世代の大人が発狂しかねないw 実際、去年のコラボ企画では、多くのエヴァファンな親御さんがSNSで騒然となった訳であり、土曜日の朝っぱらからエラいことになってたのはいうまでもない…(いや、エヴァ以外でも、クリスマス回は2週連続で“クリスマスイブ”が流れて、多くの山下達郎ファンが騒ついたし、2月下旬の放送では、“Some Day”が流れて、佐野元春ファンが慌てて録画したという噂が出たほどだからなぁ…w)

 

 

 

 

 

ともかく、鉄ヲタを熱狂させ、子供以上に色々とネタが多過ぎて話題となったシンカリオン…この冬、否、年末年始、話の内容以上に鉄ネタ満載になるのは見逃せない。(できればユーミンの“シンデレラエクスプレス”も流れたら面白いんだが…w)

 

さて、今日から消費税率が原則10%になった訳だが…

以前から、このはてブでも解説した通り、今回の消費増税は、大まかに言えば公立学校の無償化と、社会保障…特に18歳未満の医療費助成の財源確保がメインであり、また、食料品と一部生活消耗品に対しては、税率を8%で据え置く事になってるし、キャッシュレス決済(クレジットカードや電子マネー等による支払い)促進の為、各種のキャッシュレス決済方法を利用すると、利用ポイントとして還元されるキャンペーンが行われてる…その補填である。つまり、増税の是非を問う上で、社会保障の“財源”は、どこから出てるモノなのかを論じずに反発するのは愚の骨頂であり、また、一部企業が法人税を“合法”的に納税してないと叩くのも、どっか的外れ過ぎて話にならん。第一、戦前までの国家財政なんて、ほぼ財閥の資金によって賄われていた部分があって、特に交通インフラの多くは、物資輸送の観点からやってたのであり、企業が国や自治体に代わって整備する以上、収益が出ない事業に手を出さなくて当然だった訳である。

 

 

 

 

経済の基本は、就労者と事業者は“対等”であり、就労者の多くは“消費者”でもある…故に、賃金を上げるには“消費者”が価格改定(=値上げ)に理解を示し、協力してもらわないとダメなのであり、ここを事業者が面倒だとして、やってはいけない“人員整理”に手を出して、それで価格を据え置いてる事に気付かないとダメなのである。つまり、社会保障制度全般を“廃止”すれば、消費税を導入する必要性もなかったし、それがなくても地域で支え合う仕組みがあれば、もっと税金を安くすることができる…という口実で医療制度がボロボロなのがアメリカの社会保障であり、故に、公的機関での予防接種や健康診断をも“金掛かる”の一点で反発して、感染症や栄養失調からの糖尿病が増えてる訳である。(インフルエンザで寝込んで、病院で一回処置しただけで30万円取られる時点で、そりゃ、“風邪で一家全滅”もありうるわ。)

 

何度も解説したが、社会保障は時として、国民全般に重税を課す“代償”として存在してる訳で、特にスイスや北欧各国の場合、医療費や養育費の無償化や徴兵制による国防軍備に充てる訳である。故に、軍事訓練受けたスイス人の多くは、出稼ぎで世界各国の傭兵部隊に属する事があり、紛争地域で幼なじみが銃口向けて…なんてのは日常茶飯事だし、スウェーデンとかで、殺人犯に対する死刑を廃して流刑にしてるのも、犯罪者同士でコミュニティを作って生活させる事で更正できるという確信があるからであり、そこを支えるには国家レベルで運営する“安住の地”を確保すべき…という事で、必要最低限の生活保障と就労をセットで用意してる訳である。つまり、社会的困窮をなくす為の“重税”って訳であり、その事を、就学期の子供達に徹底して教育してる訳である。

 

では、日本の教育現場では、どんな事をやってるかと言えば、ただひたすら“暗記”と“定形”に収まる様指導するのみで、そこに自在性や拡張性はない。つまり、“奴隷は奴隷らしく従え”と教える訳で、故に“学業カースト”が形成され、そこを指摘して改善を促しても、その発案者や報告者を潰して“環境維持”に走る訳である…つまり、教育現場で社会の成り立ちや仕組み、法令による規制や権限を教えず、読み書き計算でも、定型文や単一解答以外“正解”としない、なんとも窮屈な概念で指導するから、学業を終えて社会に出ると、問題行動を起こす、自称エリートが跋扈する訳である。だから、法令違反やマナーレスでも平気だし、自分の意にそぐわない者は、すぐに攻撃対象になる。当然だが、社会常識そのものが、世代によってバラバラなのは、教育の中で社会の基礎そのものを、誰一人として教えてない事に尽きるのであり、大学まで進学できても、労基法や商法、道交法など、生活に直結した法律や条例を理解できてる人など、商工系学校に通わない限り、学ぶ機会は皆無だ。(法学部に進学してると別だが…)

 

 

 

 

 

 

他人のせいにして騒ぐ前に、今一度、小学生向けの歴史教本を読み返すと良いだろう‥重要な部分は、大概の場合、授業では読み飛ばされて、解説もええ加減だが、きちんと精査すれば、実は重要な事が書いてある。だけどそこを取り上げずに授業をするのは、その“重要案件”は、身近な人…家族や近隣住民が教える範疇としてるからだ。だが…限界集落でもコミュニティが崩壊してる昨今に、いわゆる“地域の物知り爺さん”に丸投げするのは、正直、教養育成の放棄と言わざる得ない。その補填としてテレビやラジオを使うのも、昔はともかく、今のは面白くない上に教養そのものが希薄すぎる。インターネット全盛の今、この教養を身に付けるには、却って難しいのかも知れない。

他人を批判するのは簡単だが…

国連総会に参加した、北欧の16歳に対して、大人気ない事をSNSで吠える人も、消費税増税は大企業だけが得する税制だとほざく“正義の市民団体”を名乗る意見も、正直“アホか”とオイラはツッコむ…前者に関しては、欧米諸国の教育現場では、義務教育下でも学習内容に応じた“飛び級”制度は普通だし、日本の様な年齢や地域性、単一化した内容の学習法に当て嵌めて批判するのは愚の骨頂だし、後者はに関しては、大企業の収益が、下請け・孫請けの中小零細企業の業績や収益につながり、就労者の賃金にも反映されるのに、そこを無視して叩いてる時点で話にならん。もっとも、昭和の高度成長期の頃に消費税がなかったのは、直接税である住民税や所得税が今以上に割高であった事や、就労適齢期(16〜55歳)の人口が圧倒的に多かったから、間接税を特定財源(道路整備や防災等)以外では徴収する必要もなかったし、公団事業は独立採算で収益を得られたからである。つまり、国鉄電電公社等の民営化に伴う精算事業や、特定財源用の間接税を統廃合したり、公害の国家賠償が膨大になった上に、少子高齢化で就労者人口そのものが激減した上に、社会保障や教育改革による無償化が、財政悪化を促進してる訳である。

 

 

 

 

自分以外の意見や提言を批判するのは簡単だが、その基準がどこにあるのか?単純に自分の経験談や常識のみで相手を侮辱するのはいいが、それは、他人から自分に対して分相応の批判や苦言を、全て受け入れられるだけの度量があってこその権限である…と、オイラは考える。だから、批判した分、自分が恥掻いて傷付けられても、笑顔で立ってられる度胸がないなら、最初から相手にしない方が、双方にとって幸せだったりする…“知らぬが仏”とは、まさにそれな訳で、知りたくもない裏情報を知ってしまえば、余分な怒りや恨み言で心が歪む事になる。当然、知ってて“無視する”という選択肢もあるだろうが、それができる程の度量があれば、犠牲は最小限で済む…自分“だけ”が傷付き、その痛みを絶えず耐え続けてたらいいのだから。

 

しかし…そんなSM志向でもドン引きする程の忍耐力を、持ち合わせてる人などいない。否、いるにはいるがごく少数派にして、もし巡り合えても、自分がその人を殴り続ける持久力は、無いに等しいほど飽きる。だから、幼少期のいじめも、ある日突然“標的”となる存在がいなくなると、その不安から、新しい“標的”を探すが、結果、見つからずに自分に被害が及んで泣きを見るか、自分への嫌悪感を募らせて拗らせキャラに変貌する…つまり、“いじめ”の根幹は、目に見える形での“力関係による自己顕示”であって、価値観や世界観が違えば、次第にその“ちっぽけな権威”によって加害者側が身を持ち崩す事になる。そうやって、人間は精神的な成長をやってく訳だが、誰もが“成功事案”だけを求め過ぎるから、自分の“本質的価値”を見失い、他人を羨み、そして勝手に妬んで憎しみ、存在否定に走る訳である。

 

つい先日、学会に仇為す存在の一人が生涯を閉じたという話が一部で報じられ、SNS上でも学会の反応をwktkしてエゴサーチしてる旨の内容が散見されたが、組織として学会がこの件に関して何一つ、機関紙(創価新報聖教新聞等)で報じる事はなかった…まぁ、そうでしょうw あんなモンを報じる価値もなければ、既に組織の最高位を退座した時点で、これ以上の追求しても意味がない上に、組織間の抗争において個人の事情なんて、関心が薄くなるのは当たり前であるw (そもそも、池田先生も90歳オーバーですから、いつどうなってもそれはそれだし…)

 

話が逸れたんで元に戻せば、自己顕示欲は誰にでもあるし、承認願望があるからこそ、様々な主張や表現、芸事や技術ってのが伴う訳である。当然、思考も興味も多種多様であり、それらは生活環境や地域性によって様々な訳であって、どれが“正しい”という“明確な解答”なんてのは存在しない…あくまで現時点で“最善”だと思われる意見と思案であり、行動でしかない。その影響は、思いついた時点では“予測不能”であり、だからこそ、時代に合わせた再考や対策が必要なのであって、そこに“成功事案”のみを求めるのであれば、故の“不具合”に対して、次世代を担うであろう子孫達に、それこそ“言い訳”をし続けなければいけない…懺悔と贖罪も込みで未来を託す事に、心が締め付けられようと。だから北欧の国々やスイスでは、義務教育の段階で重税を課す意味と社会保障の仕組みを徹底して教え込む。当然、アメリカの教育現場でも、原爆を日本に落とした意味と、それゆえに背負う事になった“汚名”の意味を、社会科できちんとやる訳である。故に、地域によっては原爆投下の“正義論”は賛否両論あり、同じアメリカ人でも温度差がある。それを知らずに、単に“反日正義”をまかり通す輩は、世界中から批判されて当然であり、福島第一原発事故で生じた放射性汚染水の処分に関しても、太平洋で核兵器の実験やってた欧米諸国は理解を示してる訳であり、それで本当に迷惑してるのは、中国やロシアではなく、実験場として海を汚された太平洋上の島国全般であり、そこに便乗してる市民団体の多くは、“自分は余所者”という認識が乏しいだけの存在でしかない。

 

 

 

 

 

如何なる思考も、その存在を認知するかどうかは他人次第だが、それを他人に喋って伝播する時に、必ず発言者の意図は歪められる…“第三者”である以上、事の本質を踏まえた上で喋ることができない上に、当事者じゃない時点で、当事者自身の語る“真実”とて、仲介者が挟まると中途半端にしか伝わらない。だから、裏があると勘ぐってる人間不信者には、素直な感情で賛同はできないし、自分の思い通りの答え以外認めない様な神経の持ち主なら、何がなんでも自分の正統性のみ語って、批判に躍起になる。でも、そこには結局、何の価値も正当性もない訳であり、単に騒ぎたいだけのパーティピーポーでしかないw だから、批判するなら、その言論と思考の“対価”として、自らの無知さ加減に恥を掻く覚悟と、傷付きながら醜態晒す存在であり続ける事を、自ら願い出る変態でなければ務まらない。それが嫌だから、匿名性の高い方法で罵り合う場を求めて恥掻く訳です。

今年もお付き合い、ありがとうございました。〜Shin’s Bar へようこそ2019〜

シン(以下シ):やれやれ…今年はどうにか、最後まで営業できて何よりです。

カイル(以下カ):そうっすね…てか、やっぱりシンがそこに立ってる方が、しっくりくるというか、如何にも路地裏のバーみたいで、テンポが合ってるんっすよね。ボクの場合、“大人の社交場”という感じにはならないし…

シ:それは多分、“生前さん”のやってた分野が全然違うからじゃないかな?俺の場合、主に競馬関連から結びつく人々が多く、しかも、古くからギャンブルを嗜む文化人中心ですから…ま、馬はともかくw

カ:その点で言えば、鉄ヲタは、そういう嗜み方をできる人がいない気が…

シ:そもそも、競馬に限らず、公営競技全般が“社会悪”として長年叩かれ続けた背景があって、故に、著名人ほど競馬に対するイメージアップに努めてた部分が大きんですよ。俺の“生前さん”もそうでしたが、競馬に携わる多くの関係者が、マナー向上と環境整備に躍起になって、ようやく認知度が上がって、“スポーツ”の一つとしてファンが増えたのは、一入に思います…しかし、先日の功労馬たてがみ事件があった様に、新たな部分での問題も起きていて、そこが俺自身も心が痛む事案です。

カ:それ、ボクも同意っす。鉄道ファンが増えるのはいいけど、勘違いしてる人の方が、圧倒的に多いのが悩みです。写真や動画を撮影するのはいいですが、あくまでそれは、他の利用者に迷惑をかけない範疇でやるのがスジであり、また、沿線住民と鉄道会社が一緒になって築き上げた環境を、勝手に手を加える行為は、単に危険なだけでなく、存廃問題に発展しかねない話です。

シ:そうそう…以前、迷馬さんがおっしゃってた“園田焼討ち事件”以降、園田競馬場に訪れる競馬ファンのマナーが悪質過ぎれば“即廃止”というのも、そういった背景と、周囲が住宅地と化した影響もあっての話です。その為、11月初旬までのナイター開催では、ファンバス以外での競馬場〜阪急園田駅の移動は禁止されています。

カ:Σ(◎宮◎;)え…そんな縛り、あるんっすか⁈

シ:それを条件に、夏季限定で…しかも金曜日のみのナイター開催なんです。

カ:これって、いくらなんでも厳し過ぎるんじゃ…

シ:土地柄…ってのも関係してますから。先ほども言った通り、園田競馬場周辺は、震災以降は宅地開発が進んで、かつての町工場風情が消えつつあり、また、それ以前から競馬ファンのマナーレスを問題視する市民団体が煩い場所です。

カ:そういうのがいない分、鉄ヲタの“問題行動”を注意する人が少ない様な?

シ:寧ろ、そっちの方が問題ですよ。安全確保の為にも、利用マナーの向上は不可欠であり、遅延や運休の殆どが外的要素であるにも拘らず、それを鉄道会社のせいにするのは、どうも行き過ぎてると思うんですよ…

カ:あ、そっか…鉄道会社が安全対策を施すにも、そこに対して地元住民や自治体が理解を示さないと、遅々として改善できない。まして、速達性や時間厳守を強いておきながら、それを阻害する行為が頻発したら、民間企業であれば、速攻で経営破綻しかねない。当然、自治体主体の3セクだと、それを理由に税金投入したら、それこそ財政の面で有権者から突き上げられるし…

シ:環境問題でも、防災の話でもそうですが、様々な事情や背景を踏まえて語る分には大いに結構ですが、それをきちんとカタチにするのであれば、自らが率先して実例を作ったり、賛同を得るために自身を律する必要があります…実体験から来るアイディアと、プラスして経験値の積み重ねからくる信頼性、そのどちらも欠けてはいけない…俺はそう思うんです。

カ:実績だけじゃなく、“相手を想う”という概念…確かに重要な事だし、自分の意見“のみ”が“正しい”という思い込みほど、恐ろしいモノってないっすね。様々な意見があるから、そして、各々に事情があるからこそ、その折衷案が提示される訳だし、そこに文句を言っても、話が余計に拗れて前に進まないっす。

シ:だからこそ、こういう“腰を据えて話せる場”というのが必要だし、そういう場であり続けたいんです。

カ:そう考えると、やっぱシンがカウンターに立ってシェイカー振ってる方が、みんな話し易いんだと思うね…そこが今でも、“生前さん”が愛される要因じゃないかなぁ…

シ:(///審///)ちょ…凄く…恥ずかしいんだけど……

カ:ボクは色々と、ケチが付くから…

 

 

 

 

 

 

 

 

シ:今年もお付き合い頂き、ありがとうございました。

カ:来年こそは、マスターの体調が万全で、例年通りの形態でお届けできたら…って思ってます。

シ:ま、その前に安定収入と、機材の刷新が不可欠かと…w

カ:だから、オグリんがYouTuber になった訳だしw

シ:そこは迷馬さんの都合だと思いますが…

カ:ともかく…今年の“命日企画”は、これにて御開き。最後までお付き合い、ありがとうございました…

シ:では、この辺で失礼します。

Shin’s Bar へようこそ 2019 〜六杯目〜

シン(以下シ):どうしても、メディアは為政者の言葉尻を叩く習性がある様で、偶に気持ち悪い感じがするんですよ。

カイル(以下カ):政治家に限らず、著名人の発言に対し、時々、悪意ある批評が出るのって、どうにかなんないっすかね?

シ:ま、“生前さん”自身も、元々はメディアの中の人ですから、他人のことが言えた義理ではありませんが、某新聞社のラジオCMの中身に、時としてハッとさせられるんですよね、近頃…

カ:あ、それ…分かり味w “言葉は生き物”である前に、そもそも人間は“言葉と生きてる”生命体っすからね。

シ:そこなんですよ…言葉の“正しい意味”という概念こそ、誤解や偏見を招く事であって、話し手の意図を汲み取るには、そこに囚われると、結局意思の齟齬が生まれるんですよ。

カ:世代間でも、意味が違って使われる言葉って、すっげぇありますからね…

 

 

 

 

 

 (カランコロン…)

 

 

 

 

シ:っと、ようこそ、Shin's Bar へ…

ジャスディ(以下ジ):ご無沙汰です…何々、小泉環境大臣の発言が問題って、つかぬこと聞くけど、これ、親父さんの方?それとも次男坊の方?

ヒデボー(以下ヒ):(ノ秀`)ジャスディ先輩…それ、ボケたつもりっす?

カ:(昨日のボクだ…昨日のボクだ…昨日の(ry)

シ:小泉進次郎環境大臣の“セクシー”発言ですね。この件に関して、俺達からしたら、どうでもいい話なんですけどねw

ジ:あ、やっぱ世代交代してたかw

ヒ:え…ひょっとして、天然ボケ?

カ:まぁまぁ…ボクらはホラ、“生前さん”が全員、言葉のスペシャリストとして仕事してた訳だけど、たまにこういう発言の意図を踏まえずに報じてる件で、ちょっとどうだろうと思うことがあるんっすよ。

ジ:あ、わかるわかる。報道のあり方として、できるだけ聴衆の注目を集めたい、関心を持って欲しいあまりに、発言の一部を切り出して、そこ“だけ”を問題視してしまう感覚…確かに、現場にいても気持ちが良いモノではないですね。

ヒ:そうそう…インタビューの全編をきちんと聴いていれば、どうでもいいことなのに、ついついツッコミが入る様な印象に仕立てるの。アレ、ガチでツラタンなんだよな。

カ:中途半端に、しかも話の前後を端折って報じるから、結局、何を訴えてるのか、何の事を解説してるのか、チンプンカンプンになって、発言者自身が、変な恥描く結果になるんだよね…

シ:競馬実況でも、呂律が回らなくて噛んでしまう時と、変な先入観で馬名を言い間違えるのは、俺の“生前さん”は、失礼だと言い聞かせて臨んでましたが、失敗する時は、それ以上の…自分が想定している展開以上の出来事が起きた瞬間であり、対応が遅れて、それを取り返そうとして無理した結果です。正直、自分で言うのはなんですが、その失敗に対してクレームが出ても平気なのですが、自分で“失敗だ”と思う実況ほど、周囲から高評価されて、いつも戸惑ったんですよ…

ヒ:呂律が回らないって、それ…脳疾患?

カ:多分、難読馬名で言い難かったって事じゃね?

ジ:難読といえば、地名や人名でもそれ、あるじゃん。

シ:なぁ、ヒデボー…後で裏口に来てくれる?

ヒ:Σ((○秀○;))))))…ごめんなさい、すいません、なんでもおごりますぅ〜

ジ:そういや、難読地名のネタでいえば、奈良交通が“難読バス停トランプ”なるグッズを出してるの、知ってる?

カ:はいは〜い、そこはボクの専門分野っす。奈良県内、および京都府南部や和歌山県にある、奈良交通管内の路線バス停の中から、所謂“初見殺し”な難読バス停54箇所をトランプにしたモノで、去年の夏場に第一弾が、今年3月には第二弾が発売されたんですが、いずれも完売したそうです。マスターは第一弾の方を持ってる様なんですが、解説読んでも“読み仮名がおかしい”になる様ですよw

ジ:奈良に限らず、全国に“難読地名”と呼ばれる場所はいろいろあるけど、地元からしたら、昔からある名称だけに、余所者に“難読地名”って指摘されるのは、ちょっと心外だと思うけど…それにしても、アイヌ語から来てる北海道の地名はともかく、漢字の読み方が難解な地名って、先に読みを記憶してても、ニュース原稿で雑に書かれてたら、確実に噛むわw

シ:ま…“南京終町”と書いて、“みなみきょうばてちょう”とか、“北条”と書いて“きたんじょう”なんて、まだ可愛い方ですよ…枚岡とか枚方とか、大阪の地名も大概、難読な地名ありますからね。

カ:御幣島柴島、香里園、樟葉、喜連瓜破野江内代、放出…

ヒ:カイル、ストップ、ストップ〜ッ

 

 

 

 

 

 

シ:という訳で、今宵の一杯…シェイカーにカルヴァドス(アップルブランデー)とレモンジュース、グレナデンシロップを3:1:1の割合で入れてシェイクすれば…ジャックローズです。アメリカでは、カルヴァドスを“アップルジャック”と呼ぶらしく、カルヴァドスを使った“薔薇色のカクテル”って事で、この名称になったとか。

ジ:カラーリングがセクシーだね、コレはw