迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer vol.34

去年の貞パパさん結樹アナのネタの続き…と言っては失礼だが、プロ野球クライマックスシリーズも2ndステージだし、そろそろやっとかないといけませんね。TXテレビ東京プロ野球中継“復活”の福音をもたらし、更には関係したチームが勝利するという恐ろしいほどの勝負運をもたらす者、植草朋樹アナの話です。元々はRKB毎日放送に在籍していたんだが、どうしても東京で仕事がしたくって、TXへの移籍を決めたのが運の尽き。そこから、現在のTXの“快進撃”が予想できただろうか…まぁ、そういった部分をさらっとだが、振れておこうと思う。

プロフィールを見たとき、大概の人はTVOの結樹アナとどういう関係と訪ねられるらしく、また苗字から貞パパさんとの関係をよく聞かれるんだが、そりゃ…ねぇ、貞パパさんという偉大な“甲子園の父”のDNAを受け継ぎし、正真正銘サラブレットちゃんですから、そういわれるのも無理はない。だから過去には、その事に関するコンプレックスもあった様です。
RKB入社時、既にそこには南海からダイエーに譲渡されたホークスが平和台球場を本拠地にしていた訳だが、当時は万年Bクラス球団だったモンだから、プロ野球中継をするにしても元々が西鉄(現在の西武ライオンズ)の本拠地だった事もあって、西武戦だと盛り上がるのに他の試合では閑古鳥が鳴く様な状況での中継もしばしばで、福岡ドーム(現在の福岡Yahoo!!ドーム)完成後も、たまにセ・リーグの試合があっても、それらはすべてTBSからの出張組が実況するという状態だったのはいうまでもない。でもそんな環境下でも、プロ野球が実況できる環境には変わりっこなく、そういう意味では兄である結樹アナよりは恵まれていた。そんな朋樹アナだが、実はこの当時から不思議な“ジンクス”が囁かれる様になる。それは、朋樹アナが実況担当した時のホークスは、勝率がグンと上がるという事である。つまり、ドームに姿を現せば、勝利の女神が微笑むとあって、球団関係者から有り難がってた訳である。そんな時に奇跡がめぐってきた。そう、2000年の“ON対決”である。
日本シリーズの放映権をめぐって、様々なやり取りがあった訳だが、大概の放送局は(確実に放送できる)第4戦までの試合のうち、ジャイアンツ本拠地(東京ドーム=NTV独占区域)以外の部分2試合の取り合いとなったんだが、結局それはFNS(フジ)系とANN(テレ朝)系が各々放映権をとり、溢れたJNN(TBS)系はいわゆる“ハズレくじ”の第5戦の中継担当となった訳である。(第5戦以降は“予備ゲーム”扱いですから…w)せっかくの中継権とはいえ、行なわれる可能性が低い5戦目以降では、わざわざ東京から出張させるのもバカらしいと考えたTBSは、この中継を地元局であるRKBに任せた訳である。そこで、RKBは朋樹アナに実況の白羽の矢が立てた訳である。まさか、この試合までゲームが縺れるとは予想もしてなかったモンだから、コレが朋樹アナの“全国区デビュー”となる訳である。
その後、2002年にTXへ移籍するんだが、この翌年にあのダメ猫…もとい、タイガースvsホークスの“因縁対決”の第7戦の中継権がTXN(テレ東)系に舞い込んでくる訳である。そもそもの原因はCXで放送していたバラエティー番組で、ホークスの王貞治監督を愚弄する様なコントを放映したのがきっかけで、ホークスがFNSに対して“取材禁止”の処分を下した訳である。このため、本来ならFNSが中継するハズだった枠が“空席”となり、その部分をTXNが引き受ける事になったのである。そこでTXは“ある工夫”を提案し、実行したのである。そう、これこそ系列局内に“兄弟”が揃っているからこそできるやり方で、勝利インタビューを植草兄弟にやらせようという企画が立ち上がった訳である。しかし、肝心の中継が…と思ったら、コレがまた最後まで縺れる展開となり、ついにこの“企画”が日の目を見ることとなった訳である。(当然、ホークス側が朋樹アナで、タイガース側は結樹アナ担当。)
その後も、2005年の日本シリーズ(鴎vsダメ猫)でも、去年の(NTVが叩き売りしたw)GT戦でもこの“夢の共演”が実現し、ある意味TXN系にとって明るいニュースになったのはいうまでもなく、このクライマックスシリーズの結果如何では、再び実現するかもと期待されてたんだが…既に結樹アナの方が“撃沈w”したので、残ってるのはマリーンズの結果待ちとのこと。(今日で公熊が日本シリーズ出場に王手を掛けた様だが…)
考えようによっては、現在のTXNにとってこの兄弟の存在は、大きな“宝物”といっても過言ではない。しかし彼等には偉大なる“甲子園の父”の子というレッテルが未だ剥がれないジレンマも存在する。だが、オイラから見て彼等は既に、貞パパさんを越えていると確信している。そのことに気付いて、更に精進してくれれば、もっと優秀なスポーツ実況アナになれると思う。問題は、TXN系列局が少ないという事と、地上波でのスポーツ中継が激減してることだろう。そのハンデを如何に解消するか…それが今後の活躍に影響すると思われる。