迷馬の隠れ家 はてな本館

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ラジオの未来は…その6(存廃のカギを握る3つの提言)

さて、1週間にわたってこの特集も、今日が最終日。昨日の続きでもあるが、これからのラジオを考えた時に、どうしてもリスナーとして提言しておきたい事がある。それは、“過去の実績に自惚れないこと”と“ラジオだからとバカにしないこと”そして“伝統は引き継いでも真似ること無かれ”である。特にラジオ制作者に言いたいのは、最後の部分。つまり、過去の実績からくる“伝統”は継承していくべきではあるが、だからといって囚われる必要はない。むしろ、自分達が歴史を“築き上げる”という自覚を持って、新時代のラジオ番組を作ってほしいのだ。そのためには、時として所属放送局に多大な迷惑をかける法令違反をやらかす覚悟も必要だが、放送局の内部事情による改編なんてリスナーからすりゃ“はた迷惑”な行為である。と、同時に信頼を失う行為である事を忘れないでもらいたい。

まず、“過去の実績”なんてのは、先人達が築き上げた功績であって、決して自分達の知恵でも実力でもない。だから、それに対する答えとして、どんな年齢層のリスナーに聴いてもらいたいのか、あるいはすべてのリスナーに納得してもらえる番組ってどんな内容なのかを研究してほしいのだ。若年層の嗜好とシニア層の嗜好は違う。が、だからといって決め付けで片付けるほど簡単なモノでもない。だから、若年層向けの番組制作には、制作者自身はリスナーの要求に応えるだけでなく、どんな事に興味があって、どんな事を知りたいのかをいち早く見抜くためにも、積極的なリサーチを番組内で行うべきであり、シニア層であれば、タイトルや放送時間の変更はできるだけ自然なカタチで行うべきであって、改編ギリギリに報告するのは、恩義あるリスナーに対する侮辱です。
次の“ラジオをバカにしない”とは、特にタレントやアナウンサーに多い態度の問題です。確かにラジオはビジュアルが無い分、自由奔放なイメ―ジと、なかなか自分をわかってもらえないなんて勘違いしてるフシがある。しかし、それはとんでもない間違いであり、むしろラジオだからこそ発言の“襟を正す”姿勢が問われるのであって、話術の上手い人でなければ務まらないのがラジオの世界です。従って、リスナーとのふれあいイベントでも、時間が許す限りファンサービスを行う事は最低限の礼儀であり、それに対してリスナーも相手に無礼な行為は、リスナー同士で注意し合うのが通例です。言い換えると、パ―ソナリティーがバカだと、それを聴いているリスナーもバカにされる訳であり、マナーレスなリスナーが一人でもいると、それだけでその番組…ひいてはそれを流してる放送局の品格をも問われる事になります。
そして、先ほども申し上げた“伝統は守っても悪癖は受け継ぐな”とは、この2つをもって初めて意味成す事です。つまり、ラジオをこれからも存続させるために必要なのは、放送局とリスナーの“信頼関係”が成り立ってる状態を維持する事はあっても、特定のリスナーや芸能事務所に媚びたり、スポンサー企業に飲み込まれる様な態度は取るなという事です。リスナーとの絆は、どんな番組にだってあります。が、それを忘れた編成や番組は、自然とリスナーを遠ざけてしまいます。常連(=ヘビーリスナー)がいる事はありがたい事ですが、だからといって通りすがり(=ライトリスナー)を蔑ろにする番組は、結果として放送局の品位を潰す原因にもなります。だから、本当にいい番組を作りたいなら、過去の番組を参考にしながら現在のライフスタイルに合わせた“進化”をさせるべきであり、それは“未来”を見据えた戦略である事が前提となります。

かなり煩雑な格好になってしまいましたが、今年の“われラジ”特集は、コレにて終了。お付き合い感謝します。