迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

スタジオの話。

去年はラジオNIKKEIとYTVのスタジオに入る機会があったが、テレビ局とラジオ局のスタジオは、基本的な構造は一緒なハズなのに、使用目的が違う関係もあって、広さや機材が違ってた。当然と言えばそうだが、よくよく考えてみると、不思議なモンである。(ちなみにMBSだったら、今は無き千里丘AスタとUSJは、たまたま見学する機会があって入った事はあるが、茶屋町本社スタジオはまだ入った事が無いw)以前にも書いたが、スタジオの床からしてラジオとテレビは違う。

ラジオ局の場合、本番中に床から余計な音(足音やテーブルから物を落とした音等)が入る事を防ぐ為に、殆どのスタジオには吸音カーペットが敷いてある。また、マイクがある場所は、大概の場合テーブルとセットのなってる事が多く、そのテーブルには必ず、カフボックス(マイクのスイッチ、コレのレバーを動かす事で、マイクの音声入力の加減ができる。)がセットされている。が、テレビの場合は、報道用スタジオからの放送でない限り、カフボックスが無い場合がある。(そういえばNTVのマイスタ“ズムスー”セットには、脱着式のカフボックスをセッティングする棚が、バードの立ち位置にあるテーブルについてたっけw)つまり、ラジオの場合はDJ(パーソナリティー)の判断でカフを操作するが、テレビの場合は、副調整室にいる音声担当の操作一つに掛かってる事も多い。また、テレビの場合は番組ごとに専用のセットをスタジオ内に作る必要性があるが、ラジオはその作業がいらない。(とはいえ、実際はリスナーのメールや“貢ぎ物”でとっ散らかる番組もあるらしいw)だから、テレビのスタジオには、それをセッティングする為の位置決めのテープが、床中に貼ってあったりする。それを目印に、番組ごとのセットを組み上げる訳である。
また、ラジオの場合は必要な機材を外に持ち出すとなると、基本的にマイクと必要に応じての録音機材程度だが、テレビの場合はそれプラス、テレビ用カメラと撮影用ライト、それらを動かす為のバッテリーが必要となる。だから、必然的に中継車も大型になり、スポーツ中継だと、ビデオ編集とミキシング作業の車両も必要となる。競馬中継で比較するとよくわかるが、ラジオのスタッフは開催初日に機材を放送ブースに搬入して、本社との回線をつなぐ等すればすぐに放送できる態勢になるが、テレビの場合は、そのセッティングで時間を喰う。そう、各カメラのケーブルを接続地点まで延ばさなきゃいかんわ、重たいカメラを放送ブースに持ち込むから手間取るわ、画像チェックをしなくてはいけないわで、中継が始まる前から大忙しです。(実際、京都競馬場のA指定席エリアでは、早朝の設営作業が見られますよw)
脱線ついでの話だが、なんでポッドキャストが大流行りするかといえば、その設営の手軽さと最小限の機材だけでできるという利点があるからであり、テレビの様な大掛かりな機材を持つ事の無い一般PCユーザーからすれば、取り組みやすいのがラジオのスタイルなのである。