迷馬の隠れ家 はてな本館

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あどランアーカイブ その50(報道番組としての“あどラン”)

以前にも書いたと思うが、“あどラン”は番組の性格上、報道番組としての側面も兼ね備えた番組でもあった。特に、臓器移植や政界スキャンダル等のニュースに関しては、その取材の現場で活躍している報道記者たちによる解説を交えながら、詳しい内容を放送する事もあった。

そこには、MBSの報道に対する姿勢が見え隠れしている。つまり、ひとつの話題に対して長期間かけて取材し、その後の結果までも視聴者に伝えたいという思いが、“MBSナウ”だけでは伝えきれない部分を“あどラン”でも放送しようと規格化されたのである。
その精神は今でも、“Voice”での“憤懣本舗”等の特集コーナーでの取材姿勢に引き継がれている部分であり、“ちちんぷいぷい”での話題でもやってる部分である。だが、ほかのマスメディアと違って、ただ取材してるのではなく、専門用語をできるだけ視聴者にもわかりやすく解説しようと、現場の記者が勉強してる姿は、涙ぐましい努力を感じるトコでもあった。ただ、最近の報道記者は、職人的にひとつの分野に精通してる様な方が減り、原稿を棒読みしすぎるキライがある。
かつて、事件や事故に関して、その報道の“スペシャリスト”といえる報道記者が結構いたのだが、情報が東京一辺倒になりがちで、地方局の報道記者が活躍する場所が減ってしまっている。そのせいか、最近のニュース番組は、時間のわりには内容がスカスカな番組が増えた様な気がする。地方でも重要な案件に関しては、やはり地元の“スペシャリスト”が状況を詳しく解説してこそ意味があるのだが…