迷馬の隠れ家 はてな本館

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民放最強のレコード室〜“われラジ強化月間”第1週〜

はい、毎度おなじみ、今月は“われラジ強化月間”ですよw コレで5年目突入だが、今回はCRKが開局記念のコンピレートアルバムを制作するという事もあって、レコード室(というより、倉庫…否、“音の図書館”というべきかな?)の話です。なんで“倉庫”という言い方をするかといえば…実は、本社スタジオだけでは保管しきれないレコードやCDは、須磨区内(確か月見山西神中央あたり)にある、専用の保管庫に収納されていて、ここから必要に応じて本社スタジオに持ち込まれるとの事。特に、洋楽に関しては、NHKの浜松音楽ライブラリーには及ばないかもしれないが、民放ラジオ局においては、日本一の所蔵数を持つ。かつてはMBSもそれに匹敵するレコード室はあったのだが、社屋の移転や諸般の事情で、現在ではデジタル化(MP3に変換等)して保存してる分のみだけらしい。実は、在京のラジオ局でも、本社スタジオには過去の音源を収蔵したレコード室そのものが存在せず、関連子会社が著作権の絡みもあって管理してるのが殆どである。そのため、自社生産した音源はあるものの、マイナーな曲等になると、NHKCRKに土下座する事もしばしばw

では、なんでそんなにレコードを所蔵してるのか…それはひとえに、神戸っ子達の“音楽好き”がキーワードになるだろう。そもそも、神戸は外国との取引の“窓口”だったが為に、北野周辺の異人館を中心に、クラシックやジャズ、果ては中国舞踊やインド音楽等、様々なジャンルの音楽が街中に響いていた訳で、コレがCRK開局と同時に更に加速し、より良質な音楽を求める様になった訳である。そして、開局した年のクリスマスにやった日本初の電リクが大成功するきっかけとなった訳である。つまり、それに対応する為には、たとえ制作費が赤字になっても、一人でも多くのリスナーに答えたいという精神で洋楽のレコード…しかも日本では発売されていない様な“外盤”と呼ばれる直輸入レコードを、大量にストックしてなければいけなかった。こういった背景があったからこそ、常に国内外のレコード会社から発売される様々なレコードやCDを買い集めるクセがついてしまったといえよう。もちろん、プロモーション用のカセットやMDを受け取って番組内で流す事もあるのだが、ジャケットのコレクションも“希少な芸術財産”という考えもあって、通常盤だけじゃなく、特別仕様のモノも取り揃えてるのである。その為、同じ曲が収録されているアルバムが2枚あったり、中には会社としては買いそびれたのをスタッフが持ってて、それを泣く泣く寄贈した方もいたとかいないとかw
だが、その姿勢に感服しながらも、更なる高みを狙う様、CRKに助言したものがいる。それが大橋巨泉である。実は、60年代の頃、当時は“ジャズ評論家”という肩書きでCRKに出入りしていて、その度に“東京のラジオ局なんか、もっと大きなレコード室があるぞ”と言っていたんだが、東京に帰ると一変して“神戸のラジオ局のレコード室を見習え!!”と触れ回っていたのだそうだ。余談だが、深夜のSUN-TVでよく流れていた某キャバレーのCMアニメだが、そのキャラクターのモチーフは当時の巨泉であるのは、マニアの間では有名な話であるw