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斜陽のマスメディア…誰が殺した“報道の自由”

こんばんは、紅火のチルトです。昨日の堺市長選挙は、橋下大阪府知事の肝いり候補の圧勝劇でした。これも“民意”というのであれば、当然の結果だとは思いますが、問題なのは、単なる“タレント知事が支持した候補”だからという安易な考え方だけで投票されたのであれば、これほど軽率な事はないという事です。というのも、橋下知事が悪い訳ではないですが、知名度だけで中身も検討せず、将来性のビジョンすら曖昧な候補を選んだ事に対して、有権者一人ひとりが責任を持てるとは限らないからです。そして、その安易な考えの“基盤”となっているのが、マスコミからの情報という危うさです。これは、ジャーナリストの端くれとして、警戒しないといけない話です。

マスコミの大きな使命は、より多くの市民に“真実”を伝える事と、為政者の思惑に囚われず、公平な立場で報道する事です。しかしながら、昨今の報道は、自分達に都合のいい話以外は報じず、真相をはぐらかす事に躍起になってる様に思えて仕方ありません。これでは、本当の意味での“報道の自由”は、政府や一部の関係閣僚の手によって握りつぶされてしまいます。しかも、肝心な部分を誤摩化して、真実を捏造してる様では、マスコミ全体の信用を、更に落しかねません。
一部の報道では、大手新聞各社の売上げ部数が急激な落ち込みを見せ、民放各社でも、CM収益が軒並み減少しているとの事ですが、それらは、デマ記事や偏重報道を繰り返した結果だと、私は思っています。そして、収益の数字に囚われ過ぎて、マスコミの本分を忘れているからこそ、却って“情報操作”という愚行がまかり通ってしまうのです。
視聴者が、あるいは読者が、本当に知りたいと思う情報を、きちんと纏めるのも、マスコミの仕事です。しかしながら、最近の報道は情報が錯綜し、真実をぼかしている様にしか思えません。つまり、ジャーナリストそのものが、膨大な情報に流され、きちんと取材しようとしてないからです。また、一度失墜した信用を取り戻そうとして、形振り構わず情報をそのまま伝えているから、却ってマスコミの発表を“胡散臭い”と嫌う結果になっているのではないでしょうか。
“真実”を伝える事は、とても難しいことです。しかし、自分達が発した情報を信じてくれるユーザーに対して、決して“嘘をつかない”と約束しておきながら虚偽を行えば、当然ながらユーザーは“約束を破った”とみなして離れていきます。その時本当の意味で、謝罪責任を果たさなければいけません。それが、今のマスコミにできるかどうか…私としては、今のままでは不可能だと思ってます。もう一度、“報道の使命”という原点に立ち返り、信憑性の高い、尚かつ、公平な報道姿勢を示さなければ、既存のマスコミは生き残れないでしょう。
今回は、これで失礼します。