迷馬の隠れ家 はてな本館

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視聴率のいい番組の作り方w 情報番組編

今年で、“おは朝”が放送開始してから30年だそうで、それを記念したムック本が出版された。(近畿圏の書店・コンビニ限定だが、amazonからも、購入可。)ここには、実は東京発の朝の情報番組が、如何に“つまらない”のかを知る鍵が隠れている。つまり、視聴率の数字ばかり気にし過ぎて、肝心な事を忘れている“視聴者の動向”を、番組づくりに活かすノウハウが載っている。つまり、大阪の放送局だからこそできる事…とされがちな部分は、どこの放送局でもできるハズなのに、それを試そうとしなかったという“発想の転換”であるという事だ。もちろん、30年以上番組を続けるという事は、それだけ分の“マンネリ”も発生する訳だが、それをいかに“活かす”かも、ここにはヒントがある。

つまり、今までだと19時以降22時までを“ゴールデンタイム”といって必死こいているんだが、一般的な視聴者の“生活パターン”そのものが変化しれるのに、それに鈍感だから、肝心の数字が上がらないのであって、もっと視聴者センターから寄せられる“視聴者の反応”そのものを吟味する事で、更にいい番組を作ることができるという訳だ。
特に特筆するべきは、“おき太&めざめ”というキャラの存在。番組を見た人間ならご存知だが、“おは朝”のマスコットであるウサギの着ぐるみである。が、ここの部分がポイントなのだ。てのも、他の朝番組を見ればわかるが、今でこそ“ズーミン&チャーミン”(@ズムスー)や蓑虫キャラ(@朝ズバ)、“めざましくん”(@めざましテレビ)といったキャラが存在してるが、かつての朝番組は、視聴者層を20歳以上の大人に限定していた部分がある。が、“おは朝”の場合、そもそもがヘリコプターをパロったイラストが入った番組ノベルティーだったのを、実体化したのが始まりなのだが、コレが子どもにバカウケしたのだ。この後、他の朝番組でのパクる様になったんだが、それとてつい最近(といっても、数年前からだが…)いろんなトコに波及しただけの話である。いってみれば、“朝の番組キャラ”の発祥は、“おは朝”のおき太クンであって、他のトコのはパクネタなのだ。(もっとも、朝の“子ども向け番組”があったからこそ、情報番組そのものに“マスコットキャラ”という存在は不要だっただけの話だが…)
昔ながらの伝統を“活かす”方法として、例えば、天カメを使った天気予報や、ニュースの時間帯をズラすといった方法もあるのだが、一番大きいのは、やはりエレクトーンの生演奏を、ジングルとして使ってる事だろう。こういった発想も、そもそもはラジオの番組をテレビ化した際の名残みたいなモンで、それを活かす為にも、番組放送中は常に、演奏ができる体勢を整えるだけでなく、その傍におき太クンやめざめちゃんを座らせる事で、映像上の空白を埋めるだけでなく、着ぐるみのコミカルな動きとエレクトーンの演奏がマッチする事で、朝の緊張をほぐす効果もあるという事だ。(それに近いのが、めざましの“きょうのわんこ”ってコーナーw)
これまでの概念を突き崩した事が、“おは朝”にとって大きな武器だった訳だが、それの更に上を目指そうと思ったら、この番組をパクっただけではダメな訳で、重要なのは、番組のコンセエプトに合った人選と、それを活かす為のプロデューサーをはじめとする裏方達の技量である。出演者が多くても、それをキチンと捌けるMCがいなけりゃ意味がないし、MCがよくても、それを活かした番組づくりを研究しないプロデューサー&ディレクターは、“制作者失格”といっても良い。ま、一番いいのは、実際の番組を見る事だと思うけどねw