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チルトの他事掻論?!〜参院選の結果を斬るw〜

こんばんは、SS紅火のチルトです。さて、先日行われた参議院選挙ですが、与党である民主党が大幅に議席数を減らし、連立を組む国民新党が改選議席すべてを失うという結果になりました。また、野党側でも、自民党の伸び率もさることながら、今回が初の国政選挙となったみんなの党が、10議席も獲得した事が大いに注目を集めました。これは、政権交代後に発覚した“政治とカネの問題”に対して、きちんとけじめを付けなかった民主党執行部の甘さと、それに対向する自民党自身の内紛が、このような結果をもたらした…と分析できると思います。また、今回出馬していたタレント候補のうち、選挙区では東京選挙区で現職の蓮舫氏と、秋田選挙区の自民党候補の石井浩郎氏、比例区では民主党谷亮子氏、自民党三原じゅん子氏の4人だけが当選し、有権者自身も知名度だけでは選ばなくなって来ている事が浮き彫りになりました。

今回の与党の敗因を分析していくと、かつての自民党政治と同じ轍を踏んでいる事がよくわかります。というのも、衆院選で掲げたマニュフェストを、代表が変わっただけで変更したり、十分な審議を必要とする法案を強行採決で有耶無耶にする等、およそ“国民に開けた政治”とはかけ離れた国会運営を行った事が一番の原因とされがちですが、本質は、全く別のところにあります。その理由として、管政権はあくまで、先の鳩山内閣の尻拭いで発足しただけのものであり、鳩山前首相と小沢前幹事長の政治資金の不当な流れに関する釈明が、まったくなされていないという国民の判断が、今回の結果を招いたともいえるのではないでしょうか。
また、タレント候補の結果について、特に、蓮舫氏と三原氏に関して言えば、知名度だけでなく、積極的な社会活動が評価されたものであり、気楽な気持ちで臨んだものではなかった事が、有権者に好感度が持てたと考えられます。ただ、ここでも民主党の候補者に共通する疑念…つまり、“小沢氏の人選”という事が、結果として足を引っ張る結果になってしまったとしか言い様がない方も、多数お見受けします。特に、大阪選挙区の岡部まり氏の場合、人気番組の出演者という知名度がありながら落選したのは、小沢氏の勧誘に乗って立候補した事と、急病以外で、事前の断りもなく番組収録をキャンセルした事が、イメージダウンに繋がった可能性があります。
かつてのタレント議員であった、青島幸男氏や横山ノック氏は、少なからずとも時事ネタを扱う機会も多く、それ故に政治を勉強された上で立候補していますし、田英夫氏や中村鋭一氏も、マスコミという職業柄、こういった事に関して多少なりと知識があった上で、既存政党から声が掛かった訳です。それは最近で言えば、平松大阪市長がそうである様に、分相応の知識と理念、そして人気の高い局アナという知名度が相まって、初めて意味を成すのです。
しかしながら、今回の選挙で立候補された方の中には、具体的に“何がしたいのか”を示してくれない候補者が多過ぎた様な気がします。何度も言いますが、既に有権者は、タレントとしての知名度だけで、候補者を選んだりしません。立候補する為に、どんな経歴を持っているのか…そういった細かい部分も見ているのです。
何事もそうですが、確固たる裏打ちがあって、それを必ず示して初めて意味を成すのであり、肩書きや後ろ盾の強固さなど、殆ど無意味です。様々な実績や、長年培っていった信用を卑下する態度を執っている様では、折角の政権交代も意味が無くなってしまいます。今一度、政権運営を担う者として襟を正し、国民の前ではどこまでも謙虚に立ち振る舞う事が、これからの政権運営に、一番問われるところではないでしょうか。

今回は、ここまでにしておきましょう。では、また。