迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

レイブは“悪”か?

この夏、須磨海岸で麻薬絡みの事件が発生し、その“舞台”になったのが、海水浴場ではおなじみの“海の家”だったのはいうまでもない。そもそも、“海の家”自身は、海水浴客の安全を守る為に、休憩所と簡易救護の場として、夏場の海水浴シーズンに作られるモノである。しかし、最近の“海の家”は、“季節限定”を理由に、風俗営業法の網の目をかいくぐって、ディスコホール紛いなイベントを夜な夜なやっているだけでなく、犯罪の温床になっているらしい。ま、基本的に、屋台の類は大概、バックに暴力団の影がチラついている事が多いんだが、そもそもはヤクザとて、海水浴客同士のトラブル回避や、海の家の運営にあたっても、様々な厄介事を事前に片付ける事が主たる“仕事”であって、そのために、海に面した屋台で商売をし、緊急時は店を離れて救助に向かう事もあった訳なんだが…

昨今、“レイブ”という野外音楽イベントが、少々厄介な広がり方を見せている。本来は、ヒッピーの野外でのダンスパーティーみたいなモンだったんだが、最近ではディスコホールやクラブで籠るよりも、開放的で楽しいから…といった感覚で、野外用の音響機材を持ち込んで、バカ騒ぎをするバカがいる。ライブ演奏じゃないから“レイブ”らしいが、一文字間違えれば、強姦そのものであるw
つまり、バカ騒ぎに乗じて、更に雰囲気を高めようとして、薬物に手を出している…というのが実態の様な気がする。酷い言い方をすれば、大音響で聴覚がイカれている状態で、注意力が散漫な状態だからこそ、常識では考えられない犯罪をやったとしても、単なる“イベント”だから…で済むと考えているバカが多いって事だ。
サーフィンやスノボもそうだが、レジャーそのものには悪意は無い。しかし、それをやってるモン自身が、まさに“襟を正す”という行為を“放棄”してるモンだから、他の健全な連中まで“悪人”呼ばわりされるだけの話である。(ギャンブルだって、斯くの如し…借金してまで博打をやるのは、愚の骨頂w)逆を言えば、自分達自身が問題行動を起こす事で、世間は注目してくれても、それが一度でも“悪”とレッテルを貼られると、誰も信用してくれなくなる。つまり、“悪”と切り捨てられた状況から這い上がるには、相当な苦労と努力が伴う訳であり、たとえ、自分“だけ”が真っ当な存在として理解者が増えたとしても、疑心暗鬼な相手には、一切通用しない…だからこそ、本来は仲間内で“それはいけない”と呼びかけて是正するのがスジなのだが、“仲間”という認識そのものが、却って悪を助長させている部分も否めない。つまり、外部と“遮断された”世界感では、自分だ正しいという概念以外は受け入れられないから、人の道を外れてても、それがわからなくなっているだけの話である。
では、何故“レイブ”が今流行っているのか…それは今現在が、第一次石油危機と、太平洋戦争の初期の頃と同じだからである。つまり、政治不信と先行き不透明な時代だから、若者は“現実逃避”をやっちまっているだけの話である。そう、そういう“みっともない姿”を子ども時代に見てた連中が、それをマネているだけだ。オイラは、70年代の頃を“懐かしい”と思う反面、“みっともない時代”と切り捨てている部分もある。言い方を変えれば、あの当時のトレンドが、今の若者にとって“新しい事”に思えるだけで、実際はとんでもない“回帰現象”を引き起こしているだけである。“失われた20年”というが、それは結局、高度成長期に遊べなかった、当時の若者が我侭を言い過ぎたツケであり、それを間近で見ている子ども達が、払う必要の無いツケを払わされているからこそ、厄介な事件が増えるのである。
教訓:世間そのものが息苦しい状態だから、陰湿な事件が多発する…本気で仲間を信じているなら、自律の為に、全力で“殴り合える”友となれ。