迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

中国の小ささ、日本の情けなさ…

尖閣諸島問題、エラい方向へ転がっているが、そもそも、この原因を考えれば、中国政府の対応に、日本政府がビビリ過ぎなだけの話。ま、フジタの社員4人が不当逮捕された上に、最悪死刑になるかも…って状況だったのはわかるが、相手はイチャモンつけて、不当な要求を突き付けるのが目的であり、逮捕した社員を解放する気なんて、更々無いのは目に見えている。要するに、タチの悪い当たり屋にクルマをぶつけられた挙げ句、司法の場を通さず示談で済まそうとするから、却って相手に弱味を握られるだけ。それと、話し合いのテーブルに付きたくないとほざいている時点で、既に相手の方が悪いのは明白。証拠を突き付けても知らんぷりをする破廉恥さは、宗主国を謳っている国家がやる態度とは、到底言えない。

つまり、そんだけ中国は、自分の国で勃発している民族紛争や政局不安を、国民に知られたくないからこそ、自分から見て一番弱い立場…つまり、国民の憤懣を踏みにじった上に、その責任を日本に負わせる事で、自分達で解決しなくてはいけない問題から目を逸らしたのである。だけどこの態度は、国内の連中はともかく、日本を含めた諸外国で生活している同胞にとって、一番懸念しなくてはならない問題を助長させる結果になりかねない。そう、人種差別…というより、民族差別である。
オイラは、基本的に、人種差別には2種類あると考えている。ひとつは“民族的な部分”であり、もうひとつは“地位的な部分”という事。前者は民族同士の生活環境などの違いから生ずる部分で、例えば、クジラ漁を妨害する白人達と、海辺に住んでてクジラを退治しないと生活できない海洋民族との衝突は、まさにこの部分であるといってよい。しかし後者は、自分勝手な“格付け”に基づいている事が多く、ましてそれは、相手には通用しない部分であるという認識が欠けている事から生ずる部分であり、日本の部落差別やアイヌ琉球差別も、実際はこの部分が大きい。今回のケースは、言ってみればその両方が絡んでるからややこしいのであって、そして、意外と簡単な原理で“解決”する事なのである。
重要なのは、領海侵犯でも、軍事機密漏洩でもない。要するに、如何に“安いプライド”を捨てられるかである。そういう意味では、日本政府の態度は、あまりにも情けないの一言でしか表現できない。が、この“安いプライド”を未だに捨てられない中国は、その事が原因で、全てを失う危険が迫っている。そう、いくら国連の常任理事国であるといっても、それは先の戦争(日中戦争)で日本以外の“アジア代表”を据え置く必要性があっただけの話であって、その権威を振りかざして日本を脅す事は、ひいては他の常任理事国…特にロシアにとって、恥をかく事と同意である。また、“被害者”ヅラで賠償を要求すること自体、“宗主国”としての自覚が無い事を意味し、その事が却って、成長し始めた中国企業が世界中からの信用を失う事を意味する。つまり、かつての日本と同じ仕打ちを受けるハメになるのだ。
で、ちょっと話が脱線するが…かつて創価学会も、広宣流布を急ぐあまりに、宗門に言われるまま強引な勧誘・折伏をやった事が原因で、真っ当な学会員が自分の宗教観を友人・知人に話す事に抵抗を憶え、未活→退転するケースが後を絶たなかった。そこで、本部幹部以下、布教活動の方針を刷新すべく、宗門と討議しながら現在のスタイルへ移行した経緯がある。(ま、その事が気に喰わなくて、宗門の方が学会を切った訳だが…w)それとまったく同じ事を、中国は“やっちまった”訳であり、一番気の毒なのは、諸外国にいる中国人の子ども達である。特に、欧米諸国では、アジア系は一纏めに“Yellow Monkey(黄色い猿)”と未だに侮蔑してる訳であり、日本流に言えば、“チャンコロ”と見下されている訳で、それ故に苦労が絶えない。(ちなみに、日本人および日系血統は、アメリカでは“ジャップ”という別称で詰ります。)
日本相手に喧嘩すれば、確かに多額の賠償金と、場合によっては領土を得られるかもしれないが、それと同等に、人間としての“大切なモノ”を失う事になる。物欲に溺れるあまりに自分を見失う様では、やがて家族や友人を失うかもしれない。まして、死後の世界には、生前時の財産や地位を、そのまま持って行く事などできない。それでも“もっと欲しい”と願うなら、その後に待っている“宿業”を背負う覚悟を持っていなければいけない。“ラストエンペラー”の1シーンじゃないが、外界を知らぬまま、皇帝としてふんぞり返ると却って惨めであり、長としての品格を失えば、民は誰一人としてその袂を分かち、二度と戻ってこない。いくら威厳を繕っても、やがてそれは処理のマズいメッキの様に剥がれ落ちる。
即ち、漁船の船長が釈放されただけでもヨシとして、問題を拗らせない様に国民に説得するのが正解であって、その後の態度がマズ過ぎるから、有能な中国人留学生が、日本で肩身の狭い想いをしなくてはいけなくなるのである。その留学生が帰国後、民主化運動という名の反乱を起こす原因を、中国政府は作ってしまったのだ…。