迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

深夜食堂“FLAT RIVER"2011 第六夜

マーグ(以下グ):ったく、オレがカウンターを外してる隙に、シンのヤロー、オレの楽しみにしてた焼うどん用の細うどん使いやがったな…しかも豚小間切れまで。ま、こんな事もあろうかと、予備で冷凍蕎麦を隠しておいて正解だったなw コレを沸騰した湯につけて解凍し、水切りしたあと、温めた鉄板(フライパンでもいいぜ)に薄く油を塗って、蕎麦と錦糸卵、輪切りレモンと紅葉おろしを添えて…瓦蕎麦風焼きそばの出来上がりw 山口では、茶蕎麦を使った“瓦蕎麦”ってのがあるんだが、それを普通の蕎麦に切り換えて作ったバージョンだ。普通の蕎麦汁で食べるのがコツなんだが、通常の食べ方と違って、焦げてカリカリとした部分と、モチモチした食感の部分が絶妙でクセになるぜ。この方法を応用して、普通の焼きそばも作れるんだぜ…というか、通常の中華料理での“焼きそば”ってのは、実際に麺を鉄板一面に広げて、表面をカリカリにしたヤツを指すんだ。コレにとろみあんを掛けて供するのが本式であって、ソースや醤油で直接味を付ける方法は、中国では“まさに外道w”な喰い方らしいんだ。

マーティ(以下テ):で、外道な食べ方と言えば、日本のリゾットやピラフも、海外のやり方と違うんだよね。
グ:っと、マーティ、いらっしゃいw
エルハ(以下エ):私もいますわよw
グ:おい、マーティ…オレに対する当てつけかよ?!
エ:夫とは関係無く、私個人の興味から付いてきただけw そんなに拗ねないでくださいよ、マーグさん…
グ:あ、いや…その…オレだって、いつかは…って思うと、切ないんだよ。
テ:それはともかく、基本的に、日本の場合、どうしても“余ったご飯の処理方法”って感じのレシピになりやすいからね…
グ:(オレを気にして、話を無理矢理変えようとしてるなw)お、おお…そうだよな。本来、ピラフってのは西洋の“炊き込みご飯”であり、リゾットは“煮込みパスタ”って感じの料理だからな。だから、実際の食感も違うし、日本のはどっちかといえば、おじやや雑炊に近いからなぁ…
エ:でも、おじやの類てして作る分には、冷やご飯を使った方が、手早く作れてお手軽だし、ちょっとした小腹を満たす軽食としても便利だわ。
グ:う〜ん、それは確かに言えてるんだけど、“似て非なるモノ”だからなぁ…でも、おじやでも工夫次第では“リゾット風”にする事はできるぜ。
テ:で、どうする訳だ?マーグ。
グ:簡単な話、“冷やご飯を炒めながら汁モノを掛けていく”方法だよ。ま、実例として…マスターが時折やっている“豚汁リゾットw”の作り方を、こっそり教えるぜ。
エ:え、豚汁がリゾットに化けるの?
グ:早い話が、単なる“猫まんま”状態から、普通に一品料理として出せそうなメニューとしての作り方だぜ。普通に冷やご飯と余った豚汁さえあれば、あとはフライパンを使うだけでできるんだ。フライパンを熱して、薄く油を塗ったら、冷やご飯を炒めていき、少しずつ豚汁を加えながら全体を絡めていくんだ。少し汁っぽい感じに仕上がれば皿に盛って、好みで七味唐辛子を振り掛ければ、出来上がりだぜw 野菜がゴロゴロ入ってる豚汁を使うから、少量のご飯でも充分ボリュームが出るし、小腹を満たすだけじゃなく、一気に鍋と炊飯釜の後片付けが進むぜw
テ:…なるほどw
グ:応用テクはいろいろあって、カレーやシチューの残りや、袋ラーメンのスープでも作れるんだぜ。
エ:それじゃ、栄養が偏っちゃうわ。他に工夫する方法ってないの?
グ:そう言うだろうと思ったぜ。醤油味のラーメンスープやコンソメを使うなら、タマネギとキャベツ、キノコ類、トマトジュースを追加すれば、食物繊維とビタミン・ミネラルをバランスよく摂取できる様になるぜ。
エ:そっか…別に具材や調味料は、後から追加してもいいんだ。
グ:そw 重要なのは“如何にしてご飯を食べ切るか”であって、昼間や小腹が減った時に素早く簡単に作れる事と、客人をもてなす料理と違って、見た目はグロテスクでも、味に問題がなければ“賄い料理”として通用する訳だよ。
テ:で、その味付けや、作る時の技術が積み重なって、初めて一人前の“料理人”になると…
グ:ご名答w