迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“頑張れ”の意味を間違えると…

以前のネタで、ちょっと誤解された方も多いと思われるんで、補足も兼ねて…
今回のミスは、救急搬送されてきた患者の血液型と、先に手術の準備中だった患者の血液型を取り違えた、いわゆる“ヒューマンエラー”というヤツです。しかも二重チェックで取り違えない様にというマニュアルがありながら、その確認を怠った…というより、バーコードによる認識チェックがモタついた為に焦ったのが、“事故”の原因の様です。ま、ぶっちゃけた話、現場で何があったのかは、その場にいたモン自身が箝口令を敷かれているため、こっちとしてはわからない訳なんだがw

とはいえ、医療現場が“修羅場”状態だと、生命を救う為の行為が、時としてトドメを刺す…という、超危険な状態になるのは、ある意味仕方がない訳であり、まして、深夜の交通事故や休日の容態急変は、ただでさえ人員が少ない状態の救急病院では、パニック状態になるのは必至である。しかし、現実としては、ごく一部の患者自身のモラルの無さや、タクシー代わりに要請された救急車による高齢者の通院等が原因で、実のところ病院自身も対応しきれなくなっているのである。たとえ、病床数が1000以上ある様な総合病院であっても…である。
ここで考えて欲しいのだが、なんでそんな医療現場に対して、“もっと経営努力しろ”だとか、“しっかりせんかい”等というクレームが出るのか?そこには、患者の深層心理である“一刻も早く治したい”という思いと、“一秒でも早く診察して欲しい”という願望そのものがクレームを生んでいるのであって、どんなに腕利きのいい医者がいても、診察までに半日以上掛かるのであれば、むしろ近所のヤブ医者に診てもらった方が早かったりするモンであり、誤診が心配ならば、セカンドオピニオンを置く事も、現在の医療現場では認められている範疇である。つまり、患者にしろ医師にしろ、精神的な余裕そのものがないのが現状であり、情報に振り回され過ぎているから、処置が遅れるのである。
オイラの仕事場でもまた然りで、機械による自動洗浄が待てない連中程、あとで店舗からクレームの電話を喰らう。そう、どんなに急いでいるとはいえ、機械の動作以上に作業速度を上げる事等出来ないし、無茶をさせれば機械が故障し、その復旧作業で余計な時間を喰うハメになる。その事を何度も説明してやっても、理解できないバカがいるモンだから、事故が起きるのである。
つまり、“頑張れ”という言葉の意味を、言い手と聞き手双方が勘違いしてる以上、どうする事も出来ない。日本人は安易に“頑張れ”という言葉を使いたがるが、その“使いどころ”を間違えているから、余計にしんどいのであって、例えば、癌の治療で抗癌剤放射線治療中の患者に“頑張れ”と言っても、却って精神が傷付くだけである。逆に、マラソンや駅伝でゴールを目指して走っているランナーに“歩いてもエエでw”とヤジるのは、この日の為に必死になってトレーニングを詰んできた努力そのものを否定してる様なモンである。そして、そういった状況判断を誤るから“些細なミスから大惨事w”となるのである。