迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

やっぱりな…

ついに認めた…というか、遅過ぎです。避難したくても、どうする事もできませんよ。今日、政府は福島第一原発事故を、事故としては最悪の“レベル7”としました…つまり、チェルノブイリ原発事故よりもヒドい事になったという訳です。最悪…を通り越えて、国は福島県…特に相双地区の住人を、見殺しにしたのと同じです。たとえ、原発政策が自民党時代のモノであっても、それを管理してるのは、現在の政府です。地震の地位や栄誉ばかりに囚われ、肝心の“国民目線での政治”をおざなりにした結果です。

基本的に、オイラ自身はこんな事故があっても…否、こんな事故が起きたからこそ、その責任を背負う上での覚悟をもって、これからも原発を使っていこうと思っている“肯定派”的な立場です。が、政府の管理・判断がこうもグダグダだと、さすがに安心して原発の増設を薦めようとは思いません。そもそも、東京電力の認識の甘さや杜撰な管理実態は、ある程度予測がつくモノですが、それを放置してきたのは、自民党だけでなく、現在の政権運営をやっている民主党も同じです。況や、アメリカ政府が真っ先に救援に入ろうとして邪魔したのは、いうまでもなく菅政権の人達です。(アメリカ政府だって、自分トコの原子炉メーカーの製品を使っている“相手”ですから、問題発生時にすっ飛んでくるのは、責任問題としての話です。)
つまり、製造元や先端技術を持っているエンジニアの意向を無視し、単純に“英雄になりたい”と格好付けようとするから、却って被害が甚大になっているのであり、事故の第一報とともに、周辺住民へ一言“退去せよ”と叫ばなかったのが、すべての悲劇の始まりです。
本気で国民…配下の人々を守ろうとしない為政者は、それ故に国が滅亡すると、700年以上前から日蓮が指摘してる部分です。(業務連絡、“立正安国論”参照)俗にいう“英雄”とて、そもそもは“悪人”です。でも、その人の立ち振る舞いで自分が救われた時、それを“悪”として捉えずに“正義”として尊びます。故に、立場の違いだけ善悪を問うのは愚の骨頂ですが、己心の邪な欲望によって、他者を傷付けた場合、徹底的に叩かれて当然なのです。つまり、“政権交代”の名の下で手に入れた地位に固執し、マニュフェストや誓約を厳守しようとするあまりに、今回の様な非常事態なのにも関わらず、法案成立や予算編成など、“不要不急”の案件ばかり無理矢理可決させようとする“無責任政権”に成り下がるのです。
今の状況下では、まずは法律・条例の一部凍結と、臨時法に基づく支援・復旧が先であり、それに掛かった費用などは後日、時間をかけてでも返済に充てるのが常識というべき部分。まして、公職選挙法や政治資金規制法なんて、この状況下なら無視してもいい訳であり、選挙区外の被災者救援に私財を抛つ等の慈善行為は、最終的には多くの人々からの支持を受けやすくなるきっかけになります。類似例を挙げると、横山やすしが在命の頃…彼は“宵越し銭は持たない主義”で、現金でギャラが入る度に、近隣の飲食店をハシゴしたり、クラブのママやギャルに有り金をバラ撒いたという、豪快な散財家でした。しかし、それは後に、不祥事から芸能界を事実上追放された際に、世話になった店主達が発起人となって、各種イベントへのゲスト出演を依頼し、何とか生計を立てられる様サポートしたのだそうです。つまり、本当に世話になった人から見れば、彼は“恩人”なのであって、決して“極悪人”とはいえない立場だった訳です。
目先の地位や栄誉なんてのは、結局のトコ、誰も救えないのです。却って、多くの人々が苦しんでいるのに、それを笑いながら踏みつぶしていく…その事に気付かないから、政治手腕も何も、発揮できなくて当たり前なのです。