迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

競馬旅館 天松楼2012 4泊目w

ノブ(以下ノ):それにしても、昨日から今日に掛けて、東日本大震災や長野北部大地震関連ニュースばっかでんなぁ…ま、あれだけの未曾有な災害やったさかい、わからなくはないんやけどな。
チルト(以下筑):だが、この冬の豪雪が祟り、新潟県上越市では、大規模な地滑りが発生している。
ノ:去年の震災も影響してるんやろうな。
筑:発生前日までに、気温が10℃を越えた日が3日連続あった事が、地下水の急激な上昇を招いた。これもまた、人間が招いた災いなのであれば、ある意味、自然を破壊し続けた報いなのかもしれん。
ノ:…ってか、いつからチルはん、そこに居っとんです?
筑:ん?なに、あのバカポニーが“炎十”用の資料集めるとか言って、さっき玄関を勢いよく飛び出して行ったが…
ノ:(ノ暢`)アチャー 気が早いやっちゃなぁ…

ところで、チルはんが来たという事は、やはり震災関連の話題なんか?
筑:いや、それよりも、原発事故に託つけた抗議運動に、ちょっと問題を感じたのでね。
ノ:ああ、コレの事かいな。
筑:言わんとする事は、わたしでも理解できるが、何も被災者が鎮魂の祈りを捧げている時にデモをする事は、どうかと思うのだよ。
ノ:記事の一文でも“福島は災害が進行中で魂を鎮めるゆとりがない”と…だけど、それとこれは別の問題なんやないかな。
筑:事故の可能性があるから…と言うが、それを言い出したら、列車にしろ飛行機にしろ、ましてありとあらゆるものが、その“危険性”を孕んでいるという認識を持たなければならない。
ノ:そや…特に、農村部の溜池や用水路なんてのは、子供にとっては格好の遊び場であり、そして、それ故に水難事故が多発しとる場所や。それにも拘らず、簡易的なフェンスのみで“対策済み”にしとる事の方が、原発事故よりも深刻な話やのになぁ…
筑:確かに、放射能汚染は目に見えない分、恐怖を感じるのは当然だとしても、だからと言って、他の事故はどうでもいいのかという話だ。まして、未だに災害が…というのであれば、まず自分達が被災地の瓦礫を片付ける手伝いをやるべきであり、その為に放射性物質が過剰に飛散しない様に対策を行う事が重要なのではないか。
ノ:言えてまんなぁ。大体、この抗議集会に出てはる著名人の顔ぶれを見てると、その殆どが首都圏在住者であって、被災者自身ではあらへんやん。大体、こういう人程、その肩書きで他人を脅しとるだけであって、冷静に考えようとしとらへん。
筑:復興にしろ、原発問題にしろ、それをやっていくのは、あくまで現場のものであって、地元の人々の仕事だ。それを、いわゆる“ウエメセ”で怒鳴っている時点で、被災者や犠牲者に対して失礼極まりない。
ノ:阪神の時でもそうやったけど、自衛隊の存在を違憲だと言ってる人程、救援の為に出動した自衛官の災害現場への到着を阻害した…と言う噂がある。また、原発廃炉を訴える人程、火力や水力の発電の“限界”を知らなさ過ぎる。ホンマの話をすると、自分らのその“抗議”をするタイミングが、時として、多くの人命を奪っとるという事に気付いとらん事が、一番痛ましいのや。
筑:抗議をする暇があるなら、まずは自分の“本業”に勢を出して、それで得たお金で被災地の物産を購入する事、あるいは、実際に被災地を訪れて、現場を歩く事が、一番の手助けになる…その事に気付くべきだ。まして、東北の産業をダメにしたのは放射能ではなく、国のエネルギー政策や大手企業のコストカットである事に気付くべきだ。
ノ:そや。今の神戸の復興は、メジャー企業の本社機能誘致や最先端医療の拠点を集約させるなどの、自治体としての“営業努力”が全てや。そやさかい、無茶した分(神戸空港建設など)もあるのは事実や。そやけど、それは人々が立ち上がる為に必要不可欠なきっかけ作りや。
筑:言ってみれば、どれもこれも“未来のため”にやっていった、ひとつの選択肢であり、それ故の“失敗”だってある。それを非難するのであれば、その選択をやったのは自分であるという自覚を持ってもらいたい。我々とて、決して原発推進派という訳ではない。しかし、地球温暖化の最大の原因は、化石燃料に頼り過ぎた事、そして、その奪い合いの果てで、血で血を洗う様な出来事が多発した事…つまり、ごく一部の国や地域が無駄遣いした事による部分が大きい。その回避策の選択肢として原発の利用があった事を、忘れてはいけない。
ノ:イランや北朝鮮の核開発も、ある意味、かつての軍事大国がやってきた事を真似ているだけに過ぎへん。
筑:やはり、世界を変える為には、まずは大人が子供に対して、自分の人生を賭して“モノの歴史”をキチンと教えていく以外に、道はなさそうだな。
ノ:英語や数学が悪うても、社会の変革に必要な教養と知識としての歴史学と、そこから未来を予見する想像力と洞察力を磨く学習指導法が必要やな。
筑:決して“他人”あるいは“社会”が悪いのではなく、自分自身が社会を築き上げる“知性の礎”として、やるべき仕事をやるべきだな。
ノ:その為の哲学であり、宗教概念であらへんかったら、同じ轍を踏みかねん…マスターはんが常々おっしゃる通りであり、その素養がない者が、社会に対して文句を言うとるさかい、おかしゅうなるんや。
筑:確かに…