迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

[]マーティの真面目にプライオリティー 2012年6月号(臓器移植を考える〜子供の臓器提供〜)



マーティ(以下テ):ども、マーティです。今回は予定を変更して、臓器移植関連の情報をお伝えします。
ナイン(以下ナ):こんにちは、“白風(はくふう)”のナインです。
テ:おや?今回は“珍客”登場ですね。
ナ:それ…言って欲しくないね。言っとくけど、僕の方が君よりもマスターさんとの付き合い、長いからw
テ:でも、チルトさん達と同じ扱い…
ナ:それは…その…
テ:それはさておき、今回は法改正後2例目となる未成年(15歳未満)の脳死判定と臓器移植が今日、行われています。昨日(6月14日)、富山大病院に入院中の6歳未満の男児に対する脳死判定が行われ、それを受けて現在(13:00)、移植の為の臓器摘出が行われています。
ナ:ん?日本では臓器移植はダメだったんじゃないのか。
テ:ナインさんの“生前さん”存命時はそうでしたが、平成9年(1997年)7月に臓器移植に関する法律が制定され、2年前(2010年)に一部改正されて、15歳未満、および移植に関する本人意志が不明でも、親族から了承を得た場合、法的に脳死判定が行われた後、移植の為の臓器摘出が可能になったんです。
ナ:工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工 いつの間に…
テ:今回も日本臓器移植ネットワークさんのデータを基に、解説していきます。
ナ:…あ、ここって、元々は腎移植の患者さんをサポートする団体だったんだ。
テ:いや、そこは以前、ボクの方で取り上げてるんで…w

ナ:でも、なんで6歳未満の男児脳死判定を受けたんだ?
テ:報道での話では、死因は低酸素脳症とのことですが、恐らく、何らかの呼吸不全があって、そうなったと考えるのがスジかと…ただ、虐待や自殺では無い点を考えると、これは遺族としては居たたまれない事だったと…
ナ:うつぶせで寝てたとか、喉にモノを詰まらせたとか…
テ:考えられ得る話ですが、ここではそれは問わない方が賢明でしょう。ただ、6歳未満の幼児は、脳死判定が非常に難しく、また、虐待が元で脳に障害が出た場合は、最初から法的脳死判定の対象から除外されます。その為、他の病気が起因となる低酸素脳症でも、正確な判定を行うには、1回目のテストから24時間以上、間隔を空ける事が義務付けられています。
ナ:大人の場合は、もっと短いのか?
テ:詳しくやるとアレですが、基本的に、大人と違って子供(6歳未満)の場合、脳細胞が成長途中という事もあって、海外では、仮に脳死状態だったとしても、蘇生する可能性がある…という事例があって、念のために2回目の判定テストを1回目から1日以上開ける必要があるとの事です。
ナ:すると、大人ならそれ以上開ける必要は無いって事か?
テ:通常…といっても6歳以上の場合は、1回目の判定テストから6時間以上間隔を空ける事がマニュアルにあって、逆に言えば、脳細胞の成長が止まるのが6歳だっていう事なんです。テスト内容とかについては、サイトの方で調べてもらうとして、重要なのは、今回の場合、遺族の方が、脳死と判定された我が子に対し“最善の策”として臓器提供に同意したという点です。
ナ:つまり、機械に括り付けられて延命する事よりも、他の病気で苦しんでいる子供達を救う為に選んだ…って事ですね。
テ:“他人の身体”に移植するとはいえ、臓器提供する事によって、脳以外の臓器は“生き延びる”訳ですから、決して命を無駄にする事ではない…という風に考えられる家族だったからこそ、臓器提供に協力する事を選んだ訳ですし、移植を待っている同世代の子供達にとっても、ドナーとなった男児に対して、命を粗末にしないという約束をもって移植を受ける事になりますから、双方にとって“悲しみ”を“喜び”に変えるきっかけになれば…
ナ:言い方がおかしいですが、尊い犠牲なしでは臓器移植は成り立たない…この事実は覆らなくても、双方が納得した上でやってる事です。それを批判するのであれば、最初から臓器提供も移植も“同意”しなければ良いだけの話です。それがわかった上で、治療を選択すれば良いんです。“生かされる命”より“生きていたいと願う気持ち”であれば、決して悲しい話ではありません。むしろ、親から虐待を受けて、あるいは、学校などで虐めに耐えかねて死ぬよりも、よっぽど幸せな考え方かもしれませんね。
テ:いや、どんな結果でも、自分の身近な人…しかも家族が死ぬのは悲しい事だよ。でも、納得した上での話なら…その答えは違ってくるって事です。
ナ:…っと、そうでした。

テ:という訳で、今回はこのへんで。お相手はボク、マーティと…
ナ:ナインでした。