迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

チルトの他事掻論?!〜暴徒化した中国に明日はあるか?〜

チルト(以下筑):こんにちは、紅火のチルトです。
マーティ(以下テ):こんにちは、マーティです。
筑:おや、今回はいつもの感じではない挨拶だな。
テ:一応、ボクもニュースキャスター経験者ですから、今回の件については、少し襟を正して、冷静にやらないと…
筑:良い心掛けだ…そこは認めてやろう。さて…どうも中国は“反日デモ”をやり始めると、ついつい暴徒化する事が、ある意味“お約束”的になっている。そもそものきっかけこそ、尖閣諸島を日本が国有化した事…いや、それ以前から日本が、実行支配を行うという情報が流れてから始まった、尖閣諸島に関する“所有権”を主張するのが目的だったハズなのに、ここに来て、目的が“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”状態になっている。
テ:情報を整理すると、中国各地でのデモ隊が、一部暴徒化して日系企業の工場を襲撃したり、日本のスーパーやコンビニを襲撃し、破壊と略奪を行ったほか、日本車に乗っていた中国人がデモ隊の一部に襲撃され、意識不明の重体…もう、やりたい放題になってきてますね。
筑:40年以上前の学生運動以上に、節操のない方向へ発展してる様だな。これでは、また天安門事件の二の舞になる。何故、それがわからないのか…

テ:そのヒントは、そもそものデモの“理由”が、政治的意図があるところから、民衆の政府に対する不満に変わっている事、そしてここんトコの中国で広がっている貧富の差、更に高学歴でありながら就職先がないという学生の不満…このあたりが問題そのものを拗らせているのではないでしょうか。
筑:特に、強奪が起きているという事は、貧富の差は“愛国無罪”を錦の御旗にした犯罪行為を引き起こしている…と考えるべきだろう。ただ…国民の不満は、政府である中国の共産党そのものの政治手腕であり、その“ガス抜き”として反日デモを容認している点が大きい。しかし、それらは一部が暴徒化すると、今度はその矛先が中国共産党の政府そのものに向けられる傾向にある。それを避けようと抑止する動きは、既に中国版Twitterの“微博”等のサイトにおいて、掲載規制や記事の削除が施され始めている。なにぶん、外資(日本)系企業の工場やショップモールを襲撃したとしても、その分の雇用が減るだけであって、なんの意味も成さない。
テ:そもそもの目的から外れた行為が目立つと、訴えるべき主張がぼやけるだけで、却って悪い印象が植え付けられる事になりかねませんしね。
筑:本来なら、それを抑止する為の動きがあるモノなのだが、今の状況では…ただ、これを嗾けた者も、いずれはその矛先が自らの身に降り掛かる事になるだろうし、まして貧富の差や地方の格差を是正する術がない以上、最後は軍隊を使った沈静化を図る方向へ行くだろう。天安門事件でもそうだったが、結局は自らの身を傷付けている事に気付かない以上、この暴動は納まらないだろうし、仮に尖閣諸島が国際的に“中国領土”として認められたとしても、それに似合う代償を、今の中国では払う事ができない。
テ:つまり、喧嘩する相手を間違えている…って事ですか?
筑:いや…日本が国有化を宣言する以前から、中国は尖閣諸島をはじめとする東シナ海沿岸一帯を“大陸棚”として見做し、海底資源の開発をしようと画策していて、躍起になってはいるが、その技術は日本やアメリカ、ロシア等には到底及ばない。逆を言えば、それを独自でやろうとして試しても、失敗する可能性が高い。そうなれば、その技術を他国から買わなければならなくなる。また、資源確保に失敗すれば、恐らく原発の開発を進める事になるだろうし、どっちにしても中国も手詰まり感がある事は確かだ。
テ:すると、やはりこの反日デモの裏には、そういった思惑が含まれていると読むべきですか?
筑:デモそのものはともかく、そのごく一部の者…特に貧困層でデモに参加してる者にとっては、今の時点では“愛国無罪反日迎合”な雰囲気に乗じての略奪や器物破損等は、誰でも許されると勘違いしてるフシがある。これでは、真面目な理由で抗議してる者にとっても迷惑であるし、また、そういうのが世界中に発信される時代において、その様子を映した映像が、デモそのものの“真実”を歪めかねない。つまり、節度ある抗議はある程度容認できる範疇だが、その一線を越えて、明らかに他者を傷付けたり金品を奪い取り、破壊の限りを尽くせば、その“正義”は認められるモノではなくなる。逆を言えば、世間から“悪”としてレッテルを張られている者でも、こういう争乱状態において身を挺し、人命を救おうと躍起になれば、その見方も変わってくる。
テ:そうですね…原因は何であれ、略奪や強襲の口実に“反日感情”を利用するのは本末転倒な話ですね。まして、店舗を運営してるのも、工場で働いている者も、全て自分達と同じ国民なのに…
筑:実際、工場で働いている者が、報道機関のインタビューで、日本憎しで何でもかんでも壊せば良いってモンじゃないと訴えていた。その通りだと思うし、大体、襲撃する場所がどういうところなのかを考え、一番被害を受けるのは誰なのかを知らずにやっていれば、その報いは必ず、自らの身に降り掛かってくる。ともかく、現状で言えるのは、その騒動が沈静化した時に、自らが犯した罪の大きさに絶望し、悲嘆に繰れるのは、自業自得だということだ。
テ:とういう意味では、同じ領土問題でも、北方領土とは温度差が激しいですね。
筑:それは、ロシアの事情を考えればわかる話だが、基本的に人口の殆どが欧州圏…つまりモスクワより西側に集中している事がポイントで、極東…シベリア周辺となると、人口もさることながら、国後島択捉島に在住する者以外、その感覚は希薄に近いし、むしろ返還に関しては、どうでもいい話として聞き流す人もいる程だと聞く。ただ…昨今では日本より韓国企業と手を結んで開発をしようと企む者もいる為、楽観視できないところもあるのだが…ま、それは別問題としても、中国みたいに徹底した“反日感情教育”というモノをやっていない国だからこそ、逆に何度も交渉のテーブルに付く用意を、それとなしに双方でやっていった経緯がある。その分だけ、むしろロシアにしても日本にしても、余裕がある話と言えよう。
テ:つまり、領土問題そのものの考え方が、中国と韓国、そしてロシアではまったく違うって事ですか?
筑:その通り。ロシアにしてみれば、地下資源確保と海上での安全な航路を確保する為の意味合いもあって譲れない部分があったのだが、その資源の採掘技術や、船舶の構造や航海技術が向上し、別に北方四島に拘らなくてもなんとかなる状況に対し、中国や韓国にとって、先の大戦での恨み事を盾にして脅している以上、また、それを教育の現場で徹底して行った事が影響して、今更惹くに引けない状況になっているのも事実。その違いが、問題を余計に拗らせている部分と言えよう。その点でいえば、日本でも同じ事は言えるだろうが、一線を越えないのは、過去の事案として、あさま山荘事件よど号ハイジャック、更には安田講堂占拠等の学生運動安保理デモ等の例を、歴史の教科書に載せて解説してるからであろう。
テ:つまり、その事が抑止力になってる…と解釈した方が正しいでしょうか?
筑:ある程度の…という注釈は付くが、それで良いと思う。ただ…原発関連のデモには、ごく一部だが、その歴史を踏まえずに“暴走”してる傾向のモノもある。この部分は注意しなければならない。デモをするのは良いが、その怒りの矛先を間違えれば、必ず自らの主張が世間から否定され、自暴自棄になるだけだ。これでは、高貴な志であったハズの訴えも、その“正義”を世間が認めなくなる…却ってその主張が“悪”として批判されても、文句が言えなくなるだけだ。だからこそ、その“正義”を貫く為には、自らの襟を正し、訴えとは関係ない行動は慎む様、周辺にも言い聞かせ、それを守らせる様に仕向けないと、結果として思想が“カルト化”して、あらぬ方向へ行く事になる。
テ:その“羅針盤”を失わない様にする為にも、歴史を学ぶ事が、非常に重要な事になるんですね。
筑:中・韓両国が日本に対して“正しい歴史を学べ”と訴えてはいるが、それはまさに、自分自身にも言えている事ではなかろうか。その為の世界史であり、自国史であり…そこを踏まえた上で訴えるのがスジであり、それを無視して謀略を繰り返せば、戦前の日本と同じ轍を踏むだろう。それを良しとするかどうかは、色々と悩む部分だが、それも“歴史を学ぶ”ひとつの方法だと思うな。
テ:なるほど…

筑:長々となったが、今回はこの辺で。
テ:という訳で、今月の“まじプラ”は休止させていただきます。来月はキチンと情報をお届けします。では、また…