迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

月刊ヒデボー通信 2012年11月号

ヒデボー(以下ヒ):チョリーッス、ヒデボーっす。今月もお付合いくださいね。
ノブ(以下ノ):まいど、ノブさんやで。
ウィニー(以下ウ):どうも、突撃マイクのウィニーです。
ヒ:ん?なんか変な組み合わせっすね…
ウ:いやね…さっきノブさんから聞いた情報なんですけど、先月末に作家の藤本義一氏が亡くなられた…ということなんですが、なんでも中皮腫を患ってたとの事。いや、てっきりチルトさんやボクと同じ様な状況だったのかなぁ…って思ったのですが…
ノ:中皮腫に関しては、後でマーティに説明してもらうとしてやなぁ、とりあえず、関西の“偉大なるダンディズム”の思い出でもやろうかと思たんや。ま、ボクやシン、それとオグりんにとっても、関係ない事もない話やし…
ヤッシー(以下ヤ):ちょっと待て、その話なら、俺も参加すんぞ。
ヒ:え、ちょ…今月は四人でやるんすか?
ノ:ヤッシー、アンタはちょっと、黙っててくれへんか?
ヤ:なんでだよ…競馬予想の話でもすんだろ?
ノ:今回はそれとは違う話や。
ウ:えっと…ヤッシーさん、こっちこっち。
ヤ:え、なんだよ、ウィニー…[11月1日付のスポーツ紙]



ノ:ま、ウィニーヤッシーの相手してる間に、話を進めよか?
ヒ:そうですね。ところで、さっきヤッシーさんが言いかけた事って…
ノ:いやな、義一はんは結構な競馬ファンでやな…特に仁川と園田は庭みたいなモンで、時間さえあれば、よく出没しとったんや。ボクやヤッシーも、スタンドでよく見かけたし、シンかて、会ってるハズやで。ま、関西で競馬の仕事しとると、大概、競馬場の片隅で、ファンに悟られん様に競馬を楽しんどったんや。
ヒ:へぇ…そういや、マスターの手元にある“あどラン”本の記録によると、初期の頃に一度、登場してる様ですね…まだボクが入社する前の話なんで、内容とかは不明ですがw
ノ:…さすが、マスターはんやw
ヤ:なんで、もっと早く言わないのだよ…義一さんが亡くなられたって…
ノ:(あ、戻ってきよった…)いやな、それを言い出すと、多分信じへんやろうと思ってやなぁ…
ヤ:何で、俺の後を追う様に…
ウ:えーっと、それだと話が進みませんよw それに、このBlogを読んでる人に誤解を与えかねませんよ、その発言は…
ヤ:あ、いや…その…ゴニョゴニョ
ヒ:作家としての経歴としては、現在の大阪府大在学中から放送作家として様々なドラマの脚本を執筆し、のちに“鬼の詩(うた)”という小説で直木賞を取り、以後、関西の放送業界を縦横無尽に走り回る、有名人になった…
ウ:いや、その前に、彼が有名になったのは“11PM”の大阪版キャスターとして、番組スタート時から終了までの25年間、ほぼ休まずに務めた事でしょう。これに関するエピソードは、いずれ本人にここへ来てもらってしゃべっていただくとして、なにがスゴいって、いつでも等身大の、しかも、ありもままの情報をそのまま放送する事を良しとした、結構胆が座ったMCだった事でしょう。
ノ:それと、本番中、スポンサーがスポンサーやったさかい、水割りを飲みもって、まるでどっかのバーで話してる様な感覚で番組を進行しとった事やな。
ウ:言えてますねw その“進化系”こそが、かつて、やしきたかじんさんがやってた“たかじんnoばぁ”ではないでしょうか。アレも、設定上カウンター形式のショットバーで、酒を飲みかわしながらゲストとトークするのがウリでしたね。
ヒ:でも、雰囲気からして違いますよね。どういうのかなぁ…本物の大人…というか、いつもダンディーなイメージがあって、それでいて、洒落てるというか…
ノ:アレは、そういう独特の信念があってこそ醸し出せる部分や。作家の本分を守る為に、“11PM”のギャラが安うても、それを言わへんかったし、むしろ、関西の芸人に対する接し方や批評には定評があって、彼に批判された芸人程、実はビッグタレントに変貌したんや。そやけどそれは、本人にしたら叱咤激励のひとつであって、そこで反抗できへんモンが生き残れへん事を、よう知っとる立場やさかい、できた事なんや。それに、今でこそ“競馬実況の仙人”ともいわれとる、園田の吉田はんも、義一はんの一喝で“現役続行”を決めたんや。
ヒ:え、そうなんですか?
ヤ:それ、当の本人は、グデングデンに酔ってたらしいんだけど…w
ノ:いやいや…覚えてるで。相手に対して、気を使とるからこそ、敢えて酔ったフリにしとるんや。それに、競馬場へ行った時は、馬券が勝とうが負けようが、必ず家族に対して土産を買うて帰ったんや。さりげない部分やけど、相手を想う気持ちに関しては、ホンマ、ビックリする位、懐の大きい人やったんや。
ウ:その最たるエピソードが、“浜風の家”という施設で、元々は演劇や文学交流の場として作った施設だったのですが、阪神・淡路大震災の時に避難所として開放した事がきっかけで、震災孤児の為の福祉施設に作り替えたんだそうです。また、震災報道のあり方についても、その当時から取材ヘリの過剰な飛行や、無作法なレポーターの態度に対して、相当な批判をされてます。しかし…去年の東北三県や栄村の震災、更に奈良と和歌山での台風被害の際の取材体勢は、その教訓が生きていない…多分、見てて嘆かわしかったと思いますよ。
ヒ:そうですね…確かに、現場でいち早く情報を仕入れて伝えたい気持ちはわかりますが、だからと言って、視聴率争いの“標的”にしてはいけない。本来、惨状を伝えなければいけないのに、それとは関係ない情報ばかり流す事もさることながら、本当に伝えなきゃいけない情報までも、エンターテイメントの様に取扱うのは、ちょっと違う様な気がしますね。
ノ:そやな…ここの部分は、報道の現場にいる若手記者が、義一はんの代わりに、受け継いでいかなアカン部分や。それはもちろん、義一はんに関わって、遺ったモンも同じや。大切なのは、真似るのやのうて、その心意気を、自分でできる範囲で守る事や。それができひんのやったら、格好付けるのはやめた方がエエ。義一はんは、ただ、格好だけの作家やのうて、相手の生き様を“認めた”上で批評した、本物の“モノ言い”や。そやさかい、多くの人々から愛され、そして惜しまれたんや。
ヤ:そういう意味では、俺はそこができてなかった…かな?でも…最期まで多くの人々に愛された事は、本当に幸せな人ですよ。
ウ:単なる“憎まれ役”じゃなくて、年齢や地位に関係無く、本気で“好敵手”といえる存在って、なかなかいません。そういう意味では、偉大な人でしたね。
ノ:ま、いろいろ、積もる話もあるやろうし、そこんトコは、本人が到着次第、いつものバーでやり合いましょうや。
ウ:フフ…そうですね。
ヤ:早かったら、今週末の競馬予想にでも誘ってやろうか。
ヒ:え゙、それは無理っすよw 今回の“炎十”ルールでは、既に出場者も決まってますし…
ノ:いやいや…個人的な事やw そこんトコは、このブログに挙げる部分やのうて、あくまでシンのやっとるバーでの話の範疇や。
ヤ:そうそうw それに、こっちに来るとは限らないしな。
ヒ:はぁ…そうですか。















(オグりんの馬房にて…)
オグりん:んで、“Shin's Bar"に行きたいけど、どこへ行けばいいかわかんないから、ボクちんとこに来ただおか?
???:…そうだな。(しかし…“あの世”という場所は、馬も話せるのか…不思議なモンだ。)