迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Shin's Barへようこそ 2013 第三夜

シン(以下シ):暑さ寒さも彼岸まで…なんて言いますが、ここんトコ、すっかり朝晩は冷え込む様になりましたね。
カイル(以下カ):でも、まだまだ日中は残暑が厳しいね。
シ:だけど、台風18号が通過して以降、空気が乾燥してるから、蒸し暑いという感覚ではないですね。
カ:あ、それは言えてますねw とはいえ、ここんトコの異常気象を象徴する様に、地域によっては、もう秋なのに彼岸花が咲いてるし、ススキの穂が出るのが遅れてるし…紅葉の季節はまだ先ですが、やはり、地球温暖化による影響は、いろんなトコに出てるみたいっすね。
シ:迷馬さんの推論ですが、原発と火力による排熱こそが、海水温の上昇を招いているのではないか…という認識を持たないと、本当はマズいのではないかって、俺でも考える様になりますね。電気に依存してる以上、電気を使わない方法を考える事は難しい…むしろ、そこを批判したとしても、根本的解決にはならない…
カ:昨日の話じゃないですが、考えてみれば、大口の浪費を抑える事ができても、小口での総使用量が増えれば、元も子もない…本当に難しいですね。鉄道網を整備しても、利用者がいなければ無駄になるし、だからと言って、マイカー移動が増えれば、その分だけガソリンや軽油を消費して、結局排ガス規制も意味を成さなくなる…

マーティ(以下テ):おや?どうしたんですか、二人とも…
シ:あ、マーティさん。実は…
カ:昨日の話で、原発問題や環境整備に関して、チルトさんやマーグさんと議論したんですが、イマイチ、どうすれば良いのか、ちょっと考え込んじゃって…
テ:あ〜、なるほど…確かに難しい問題だよね。けど、根幹的な事、忘れてない?
カ:え、根幹的な事?
テ:そもそも…環境問題にしろ、人権問題にしろ、根幹的には“個”と“全”の問題を纏めて考えるからややこしくなるのであって、ひとつひとつを丁寧に見ていけば、実は簡単な事なんだよ。
シ:あ、要するに“異体同心”と“同体異心”という考えですね?
テ:大正解w モノを考える時に、ついつい公私混同しがちだから、話がややこしくなるだけで、根幹的な部分で考える時、個別の事案と相対関係にある事案を勘違いしてるからおかしくなるのであって、例えば、今、大阪都構想というプロジェクトが話題になってるけど、大阪を東京と同じ価値に高めようとするからおかしくなるのであって、同じ大阪府自治体といえど、その根幹となる民族性は、地域によってバラバラ…マスターの解説で言えば、摂河泉が“大阪府”を形成してるだけで、その地域で文化を統一したり、価値観を共有するには、その“違い”を“認める”事が肝心。言い方を変えれば、“二重行政”と批判してる行為も、そもそも論で言えば、大阪市の財政不安を解消する為に、元・摂津国河内国の北部が財政支援を兼ねて合併したのが大阪府の始まりであり、大和川より南…つまり堺市以南の和泉国南河内、そして現在の奈良県が、かつて“堺県”という行政区間として、廃藩置県時に行われたんだ。ついでを言えば、大阪市も、制定当時は今よりも小さく、ほぼ、ミナミとキタ、そして大阪城周辺が本来の“大阪市”だった訳で、周辺の集落を吸収合併していくうちに、財政がおかしくなったと言って良いんだ。
シ:いや、そこを一遍に言われても…
テ:これは、ほんのツカミ部分w 大阪市交通局の“モンロー主義”って概念も、ぶっちゃけ論を言えば、大阪市故の財政計画で、関西の大手私鉄の市内中心部への乗入れを尽く断り、まして当時の国鉄すら嫌った上で、当時の市電・バス路線の拡充を図り、市民の利用を促した事が、現在の大阪市の財政をおかしくしてる部分とも言えるんだ。ただ…このモンロー主義を掲げたのが関一市制時で、それが今日まで響いてる訳なんだ。
カ:え…マジっすか?
テ:マジも大マジw だから、つい最近まで近鉄阪神の相互直通が叶わなかったのも、それを阻害する為に千日前線を作っちゃった訳だし、相互乗り入れをやってる阪急に至っては、京都線の車両規格を、堺筋線で使用する規格に統一する規制が掛かってる始末。当然だけど、近鉄も中央線乗入れをやる時に、新しい路線として作り直さなきゃいけなかったから、同一規格の車両を一から作らなきゃいけなくて、それが経営に響いてるんだよ。
カ:うげ…そんな酷い政策を、大阪市ってやってたんだ…
シ:でも、それが今となって仇になってるから、都構想で…って事ですか?
テ:いや…元々、大阪都構想そのものは、大阪市特別区として大阪府が直接管理を行う事で財政を立て直す計画…だったのを、堺市南河内郡美原町を吸収合併して政令指定都市に格上げになった事で、大阪府の財政そのものがガタガタになったのを受けて、それなら堺市も…と話があらぬ方へ向いたからおかしくなってるって言っていいんだ。
シ:という事は、要するに財政面の立て直しが根幹であって、それを理由に大阪市堺市を合併させようって事ですか?
テ:ま、そういう事になるねw 同じ考えで言えば、実は神戸市の市制も、半分は大阪市モンロー主義に近いトコがあるんだ。
シ:え、そこにも波及する話ですか?
テ:“株式会社神戸市”って、一時、聞いた事あるフレーズだよね?
シ:ええ、そういえば…
テ:これも、根幹をいえば、神戸市の財政を公共事業によって賄っていく為の政策で、いわゆる“神戸ブランド”を全国展開でPRしていった事と、その為の施設や事業を、神戸市が一手に引き受けて運営した事なんだ。今でも“神戸ワイン”があるけど、そのラベルをよく見ると、神戸みのりの公社が製造・販売を行っている旨が記載されている。つまり、ワインやチーズで“神戸産”と名乗って良いのは、実は神戸市直営のワイナリーや牧場で製造されたヤツのみであり、その原料も、神戸市内…と言っても六甲山を挟んで北側にある地域で生産されたワイン用ブドウや、六甲山牧場で飼育されている乳牛から絞った牛乳なんだ。かつては、新神戸トンネルの掘削工事で出た地下水も、“神戸ウォーター”という名称で売ってた位…
シ:( ゚審゚)ポカーン ここまでの話を聞くと、涙ぐましい努力というか、呆れた商魂というか…
カ:で、その方式が通じなくなってるのに、神戸空港を作っちゃった訳っすね。
テ:ご名答…本来は、関空を神戸沖に…で計画があったのに、それを断った末に、阪神淡路大震災での財政赤字をどうするかで迷った結果が、これなんだ。結局、個別の事案なのに、何故か他方で影響を及ぼすのも、全体を思ってやってるつもりが、何故か的外れになるのも、“何を解決させたいのか”を、いまいち把握できていないのに、それをやろうとするからなんだ。その為に、根気強く説明する事と、全体ビジョンを描く時に、いくつかの答えを用意しておく事が重要になる。それを無理矢理ひとつだけにしようとするから失敗するのであって、様々な結果を踏まえて、それを選択肢のひとつとして残す事で、いつでも見直せる状態で事業を進める事…本来はそうでなくっちゃいけないんだ。
シ:では、話が白熱したトコで、今夜の一杯…と言っても、マーティさんはお酒が苦手なんで、ノンアルコールで。バニラアイスと冷凍イチコ、これにパイナップルジュースとオレンジジュース、ヨーグルト用のイチゴソースをミキサーで混ぜて…“一期一会”です。クールダウンに…
テ:お気遣い、どうも…