迷馬の隠れ家 はてな本館

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地方を見下した“ツケ”は絶望的な話になる?!

ここんトコ、テレビがつまらなくなったと言われて久しいが、なんでつまらないのか?その最大の“原因”は、東京キー局の“職務怠慢”である。ぶっちゃけ、タレントのスポンサー好感度に囚われたバラエティーや情報番組が増え、スポーツ中継をドラマ等のスポーツとは関係無い番宣に使ったいるからこそであり、本来の役割である教養や的確な情報提供に関して、かなり疎かにしてるフシがある。もちろん、その原因を突き詰めれば、一部の情報番組でのデータ改竄や捏造が横行した事が全てとも言えるが、問題なのは、それを“対岸の火事”として嘲笑った挙げ句、自分達もやっている事を正当化してるから、視聴者が逃げるのである。そう、露骨な八百長を見せられても、観客はシラケるのであり、だからと言って、本当に死傷者が出る様な格闘技の試合を、リアルタイムで見たいと思うファンはマイノリティーであり、大多数は、ある程度のフィクションを承知の上で観戦してる事をわかっている、プロレス興行と同じである。

昨日のブロマガでもチロっと書いたが、話題性が未知数な事でも、先駆して取材した放送局が、継続して取材をやっているならともかく、“系列親局だから”と言って、なんでも“主役”になっていいとは限らない。ドラマでも、バラエティーでもそうだが、その番組が“ウケる”最大の魅力は、制作者が“地方”だからこそな部分があり、また、所属するアナウンサーに言及するなら、所属系列単位で見る場合と、放送局単位で見るのとでは、色(キャラクター的個性)が全然違ってくる。同列で扱う事は失礼千万とわかっていても、同じJNN系のアナだとしても、安住アナ(@TBS)と西アナ(@MBS)じゃ、その個性もポジショニングも全然違う。それは、所属する放送局のキャラクター性が違うからであり、ヘタすれば、その比較対象が他系列へ移行する場合もある。以前説明したが、TBSとMBSは、昭和55年のネットチェンジする以前は、全く別の系列(MBSはANN系)だった為、そういう違いが出るのも仕方ないトコなのだが、最初から同じ系列のハズなのに、CXとKTVでは、完全に毛色が違う。これもまた、実は開局までのgdgdがあって、系列関係になる時ですら、それ故の騒動があった程である。(当然それ故に、CRKとの提携を解除せざる得なかったKTVの苦悩は、このBlogで紹介した通りである。)この事から、東京の系列親局となっている放送局が垂れ流す情報に対し、大阪や名古屋、北海道や福岡の放送局は懐疑的であり、故に、早朝や昼間の情報番組を地元制作の番組に差し替えたり、野球中継でも、大阪なら“虎バン主義”全面で定期放送を行ったり、北海道の場合でも、東京キー局ではジャイアンツ戦を放送してても無視してファイターズのホームゲームを中継するのは、ごく普通に行われている事である。(もちろん、福岡ではホークス戦だし、名古屋はドラゴンズオンリーである。あ、広島もカープ戦ばっかだっけw)
なんで、“探偵ナイトスクープ”や“痛快明石家電視台”、“たかじんのそこまで言って委員会”等の“大阪発”が首都圏以外の地域でバカ受けするのかと言えば、一番の魅力は“東京じゃない”という事である。つまり、人権だの倫理だのと杓子定規でギャーギャー煩い東京では、作る事ができない番組だからであり、そして、全国ネットでないからこその魅力がそこにあり、そして、東京での“常識”を懐疑的に思う地方の視聴者が、大阪の“意見”に同調してるからこそである。同じ事を言えば、地方のバラエティー番組が、首都圏独立系U局経由で放送してウケるのも、首都圏の放送局が伝える“地方”の概念を、根底から覆される様な内容が多いからである。
良質な番組を制作するのは、実は人材作りと同じで、非常に資金と手間が掛かるモノである。それを、地方局の場合は、少ない予算で、しかも制作過程も視聴者に公開しながらやっている事が多いから、必然的に情報や内容が濃いモノができる。しかし、東京の場合はそれを“買えるモノ”として扱っている為に、地方で実績のあるタレントや、地元局では人気者のアナ達を出向させては、手元の人材を“塩漬け”状態で放置してるから育たないのに、それを繰り返してる訳である。言い方を変えれば、既に視聴者は、カメラが映す“東京”に見飽きているのに、業界人自身が、そこに拘り続けているから、おかしくなるのである。どんなに地方で有名な“老舗の味”を、東京のデパ地下で結集させたとしても、地方出身者からすれば“本物”じゃないから美味しくない…これが、今のテレビに蔓延している状況なのである。