迷馬の隠れ家 はてな本館

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大阪府と堺市&和泉市がモメている背景…

ま、とりあえず、先にこの動画を見てもらおう…(前後編で編成されてます、全部で20分程度モノですが、最後まで見てやってくださいませw)


【迷列車】第3回特別編 〜泉北高速鉄道〜 第1章「歴史編」前編【南海編】



現在、大阪府はこの第三セクターを、アメリカの金融会社への売却譲渡を計画している…が、実はそこに至るにあたって、南海電鉄の提案があったにも拘らず、それを“無視”して話が進んでいるという訳である。ただ…動画の説明でもあった様に、元々泉北高速鉄道…というよりも、大阪都市開発株式会社の経営を考えた場合、事が堺市和泉市の“住民の意見”を無視せざる得ないトコもあり、更に、この路線の開発において、元々は南海が計画してたモノを、諸般の事情で南海が“断った”が為に、実は話がややこしくなっている訳である。

動画内の説明と重複するが、そもそも、泉北ニュータウンの開発を行う際、場所的に鉄道網の“空白地域”だった事もあり、当時の国鉄と南海としては、独自の路線を引きたいトコだったんだが、国鉄の場合はともかく、南海の場合、度重なる重篤鉄道事故の影響で、新鮮開発に回せる予算がなかった…そのため、計画していた新路線の開発に対して、手を挙げられなかった。そこで、泉北ニュータウンの開発をも手掛けていた大阪都市開発に、鉄道路線の新線建設を“ついで仕事”で依頼し、中百舌鳥〜泉ヶ丘を開業させた訳である。実はこのルート、南海がやる予定だった新線計画の内のひとつの案で、それをそのままパクった…もとい、採用した訳である。というのも、南海の計画では、南海本線湊〜上野芝経由〜泉北ニュータウンというルートと、高野線北野田〜泉北ニュータウンという計画もあったんだが、どちらをやるにしても、工事にかかる費用が莫大で、しかも、デメリットとして、堺市の官庁街の最寄駅である堺東駅の需要が見込めないという、何とも女々しい理由があった為、現行のルートが採用さてた…ともいわれている。この事が、言ってみれば大阪府として、南海に対する“積年の恨み”みたいな部分であり、また、大阪府知事の“正体”を考えれば、何をしたいか、察しがつくだろうと思われる…そう、今回の騒動の裏にあるのは“大阪都構想”の為に、堺市和泉市に対する“嫌がらせ”をやっていると考えていいでしょう。その上、南海に対しての因縁話を重ねると、大阪都構想における“モンロー主義”が見え隠れしてる事に気付いてもらいたい。これが、今回の騒動に関する、日本維新の会…と言うよりも、いわゆる“石原シンパ”に乗っ取られた“橋下派”の焦りなのです。
事実、延伸計画の中身を見ると、南海本線と接続して、泉州エリアの“ループレール”を計画しているフシがあり、その為の用地も、既に確保済みという状況である。しかしその為の“資金”が足らん…と言う訳で、南海よりも経営…と言うより金銭感覚的に優れた営業ができると読んで、外資系ファンド会社への売却を決めたという訳でもある。しかし、逆をいえば、鉄道よりも道路を整備しクルマ通勤を増やせば、自動車製造業に牛耳られているアメリカのファンド会社なら、収益の見込めない鉄道よりも、そっちを選びかねない事や、元々は南海の新線としての開発予定区間だった事を踏まえると、不自然な取引がある様にも見える訳である。だから、堺市和泉市は“激おこプンプンハイパーフラッシュ”になってる訳であり、その周辺自治体…特に泉州エリアの連中は、その意見に追随する可能性もある。特に、堺市大阪府と同等の地位である政令指定都市…つまり、どんなに大阪府がゴリ押ししようとしても、堺市としての権限で和泉市と合併、あるいはトリヴェール和泉周辺を吸収という“強硬手段”と取る事も可能であり、また、和泉市もそうなれば、ある意味、旧・南河内郡美原町(現:堺市美原区)と同じ悩み…財政赤字の“解消”も可能な上に、大阪府への“対抗措置”がとれる訳である。(とはいえ、堺市はそれ故に合併をしたがらないんだが…w)冗談はさておき、堺市が昔の中核市のままであれば、こういう事態において大阪府知事に気圧されて“強制終了”となりかねないが、今の堺市長の権限は、大阪府知事と“対等”である…何故、維新の会が大阪府内の自治体の長を、自分トコの会派で纏めようと躍起になるかという理由が、ここまで説明すると見えてくるであろう。しかも、他の都道府県議員選に対しては、一部の候補者は“県政分割”を訴えてたりするモンだから、もはや“支離滅裂”です。
この問題、どうも根が深そうです。ただ…堺市民と和泉市民、そして泉州の民が本気で維新の会に対し、嫌悪感を示し始めているのはいうまでもない話であり、それを求めたのは、大手マスコミと“石原シンパ”です。