迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

大衆食堂“ふらっとりばー”2014 五皿目

マーグ(以下グ):瀬戸内海で海自の輸送船と遊漁船が衝突して、2人が心肺停止…情報だけで判断すると、海自が悪者になりかねんが、こういう事故って、大概の場合、遊漁船側が警笛や無線連絡を無視してる事が多いからなぁ。気掛かりではあるが、これを理由に自衛隊に対して批判してはいけない。海の上では被害状況に関わらず、海に投げ出された者を救助するのは当然の事であり、艦内の海自隊員も救助に当たった上でコレだからな。むしろ、海自や漁協からの事前情報を無視して釣り客を乗せて航行してたんだったら、遊漁船の方が悪い事になる…防衛省自衛隊が平身低頭したとしても、それはあくまで、船体が大きく強固な軍艦だからこそであって、そこへ故意に追突した遊漁船の責任がチャラになる訳じゃねぇ。もちろん、事実関係がはっきりすれば、どっちが“被害者”かってのはわかるだろうけど、そこを踏まえねぇとな。
(ガラガラ…)
っと、いらっしゃい。
チルト(以下筑):邪魔するよ…以前にも、そういう海難事故があったな。
グ:巡洋艦あたごの衝突事故だよな。
筑:あの時も、巡洋艦が漁船に衝突して、乗っていた親子の漁師が亡くなったんだが…様々な憶測が報じられて、結局海自が“犯人”にされた。ただ…
グ:自衛隊否定派のチルにしては、珍しいな。
筑:いや…そもそも、海自の戦艦…今回は輸送艦だが、定期点検の為に民間の造船ドックへ向かう途中だった事と、本来、船舶の航行は右側航行なのに左舷に衝突痕があるという事を考えると、どうも胡散臭くてね。まして、本当に遊漁船に乗っていたのは、船長と釣り客なのか?仮にそうであって、その近隣で船を止めて釣りをやってるのであれば、警笛を聞いた時点で船長の判断で、船を安全な場所まで移動させる義務が生じるんだが…
グ:そういう推理が起つのは、あたごと類似の事故だって言いたいのか?
筑:その通りだ、マーグ。生活に困ってやったのであれば、これは交通事故で“当たり屋”に遭う様なモノだと思うよ。アレも基本、保険金や示談金目当ての行為だからな。
グ:しかし、それって…リスクがデカくないか?死んじまったら、それで終わりだぜ。
筑:そこがポイントだ…死んでしまえば、たとえ示談金が手に入らなくても、事故を誘発させた“目的”を警察当局等に知られる事はない。いわゆる“自爆テロ”という行為において、何故それをするかといえば、生きていれば、自分の犯行とその目的の自供を迫られる。だから、確実に死ぬ事を前提に行われるのがスジと言える訳であり、単なる事故として処理されてもいい様に、周到な準備をやってるモノなんだ。
グ:て事は、証拠隠滅の為に、ワザと死ぬ事を選ぶって事か?
筑:“死人に口なし”って言葉がある様に、当事者であるが故の“証拠隠滅”を図るには、明確な記録を残さない事と、記憶を消す事にある。実情を証言できる者が命を落として、トクする者がいるとなれば…
グ:逆をいえば、当事者が本懐を遂げたとして、それを知らなかった者がその死を…
筑:その“誤解”も込みで仕組まれた“事件”だとすれば、犯人の“逃げ得”は成立する事になる…但し、それ故の悲劇と引き換えになる訳だが…
グ:…やはり、根が深い問題になりそうだな、これ。
筑:“根が深い”と言えば、南スーダンでのPKO活動を断った事もそうだな。
グ:人道支援ではなく、戦闘要員だからだろ?
筑:そこだな…韓国軍が国連に弾薬の補給を要請したら、自衛隊に依頼が来て弾薬を供給したら、韓国政府が断った…国連軍の一員として加わってる以上、そんな事を言ってる場合ではないという事が、韓国政府はわからなかったのだろう。それに、日本の場合は自衛隊の海外派遣は、あくまで災害時の救援が主眼であって、戦闘要員を派遣する事は、日本国憲法が規定する戦争放棄の理に反する事になる。
グ:そうさせたのは、アメリカを中心とする常任理事国であり、その下で日本の民主化を進めたGHQなんだよな。
筑:まったく、勝手な話だよ。日本の軍備を批判しておきながら、いざとなったらそれに頼る事自体、既に矛盾した考え方だ。
グ:なんか、今回ばかりは話が噛み合ってる様だな。
筑:批判をしたところで、何の解決にもならないなら、少し考え方を変えた方がいいと思ってな…
グ:なら、今日はごまだしを使って、簡単なうどんを作るか。
筑:佐伯の郷土料理だな…基本は獲れたての魚…主にエソや鯖を使うのだが、これを焼いて身をほぐし、丁寧に骨を取って、すりごまと醤油等の調味料で練り合わせて焚き上げた、究極の“インスタントだしの素”だ。これを、茹でたてのうどんの上に大さじ1杯程乗せて、熱湯を注げば…いい香りだ。