迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Shin's Barへようこそ 2014 五杯目

シン(以下シ):神戸の小学生行方不明事件は、結局、悲しい結末になってしまいましたね…それにしても、犯人の動機は、いったいなんのでしょう?
カイル(以下カ):様々な憶測が飛び交ってる様ですが、もしも動機が死刑を望んでというモノであれば、これほどバカバカしい話はありません。自殺する度胸も無いからとか、周囲から除け者扱いされたとか、そんなのが犯行の理由であるなら、被疑者は相当な軟弱者ですよ。あ、自殺した身が言うのはなんですが…
シ:確かにね…でも、一番かわいそうなのは、遺族や被害女児よりも、この事件のせいで、安全な遊び場を奪われた子供達です。防犯意識を高めるのはいいですが、だからといって、過剰なまでに外出を制限したり、管理ができないという理由だけで児童公園等の利用制限とかは、子育ての観点からして本末転倒だと思いますね。近隣の大人が、本当にコミュニケーションを日常からやっていないから、こういう事件が起きる…大事なのは、防犯カメラよりも、周囲の大人も参加して子育て支援を一環として、子供達に声をかける事だと思います。
(カランコロン…)
おっと…ようこそ、Shin's Barへ。
チルト(以下筑):邪魔するよ…
ウィニー(以下ウ):ご無沙汰してます。それにしても…
筑:ん、珍しいな…ウィニーが深刻そうな顔をしてるのは。
ウ:いや…ここんトコのテレビやラジオのニュースでの言葉遣いに関して、ちょっと違和感を覚えるんで、バーテンダーさん達に伺いたくて、こっちに来たんですよ。
筑:言われてみれば…そうか、彼等は元々、放送局のアナウンサーだったな。それで、昨今の言葉遣いに関して、どう思っているか、正直なトコを聞き出そうって事か。
ウ:恐縮です…
カ:ああ…確かに、最近のニュース番組等では、とにかく差し障りの無い様な表現をやろうとして、“○○のおそれ”とか、“××との見通し”という表現をしますね。
シ:言わんとする意味はわからなくはないですが、視聴者によっては、不愉快な思いになる事もあるみたいですね。
筑:視聴者が言葉に対して、いろいろと難癖を付けた事が大きいだろうな。あ、私はズブロッカをロックで…
ウ:つまり、差別的な表現を避けようとしてそうなってるとか…あ、僕はプレモルを。
カ:かしこまりました。
シ:基本的に、自然災害…特に大雨による土砂災害の発生が予測される時に、よく“おそれ”という表現を使うのが目立ちますが、そもそも、この表現だと、喫緊の災害警戒情報として使ってる様に思えますね。
ウ:と、言いますと?
シ:ここ数年、異常気象とも言える状況が続いていて、しかも都市部を中心とした“ゲリラ豪雨”とか、大型台風が日本近海で勢力を拡大しながら接近・上陸するケースが増えている事もあり、しかも、3年前の東日本大震災以降、日本の殆どの地盤が、かなり緩んでいる様に思えるからだと…
筑:確かに、あの震災以降、被災地はもとより、全国で土砂災害が頻発している。まして、九州南部や高知県は、元々が台風の通り道で、それに対する備えはできている…ハズなのに、それがことごとく機能していない。京都の福知山でも、前回の台風被害の際に排水ポンプを強化したのにも関わらず、それが起動する前に水没し、使い物にならなくなって、また浸水被害に見舞われた。既存のポンプが老朽化してた事も、被害を大きくさせたという情報もある。気象庁としては、なるだけ被害が出る前に、該当する自治体に情報を提供してるにもかかわらず、その自治体自体が対応しきれていないから、被害が大きくなるのだろう。そこで、メディアとしては一刻も早く避難をする様に呼びかけようとして、災害が発生する“おそれ”という表現を使ってるのだろう。
カ:でも…実際に被害が出てないのに、災害が…って言う方が“バカじゃねぇの”って思ってる視聴者もいる訳ですよね?
シ:そこですよね…被害が出る“可能性”と表現しても、そこに対して数値を求める人もいますし、寧ろ、被害も出てないのに“おそれがある”と脅してる…なんて言う人もいますからね。
筑:しかし、重要なのは、災害から如何にして自分の身を守るべきかであり、その為の“助言”としてそう報じてる訳だろ?それを批判したのであれば、どんな災害が起きたとしても、それを他人のせいにする方がおかしい。
ウ:そうですね…警察や自衛隊に対する批判でもそうですが、根本的に、本当に必要ない組織であるなら、気軽に救援要請を行ったり、事故や事件発生時に連絡を入れる事も、やるべきではない。全ては、自分だけで解決させられる技能や知識があれば、万事解決できると思うんですけどねぇ。
カ:そうそう…自分が当事者になって、初めてその有難味や存在意義を認識してからでは遅いっすよ。
シ:ま、半分は、メディアの“説明責任逃れ”って部分も、見え隠れしてますけど…
筑:そうだな。マスメディアも、ひとつの事案に過熱報道する割に、肝心な部分では読者や視聴者の判断に責任を転嫁してる様な報じ方に変わってきてる。メディアリテラシー(報道の秩序)という概念で言えば、それは非常に無責任な態度だな。
シ:そういえば…最近になって、朝日新聞従軍慰安婦問題や、福島第一原発事故での“吉田調書”での誤報を認める記事を掲載して、それ見たことかと他社が一斉に“朝日叩き”をやってますけど、チルトさんは、どう思われます?
筑:…元々、あそこの記者をやってた者として心苦しいが、しかし、世間を揺るがす様なスクープを求めるあまり、虚偽の情報を世間に報じた罪は重い。そして、同業他社が対岸の火事として朝日の報道姿勢を批判するのは当たり前でも、だからといって“自分達は?”と尋ねたら、どう答えるのやら…そう思うね。
ウ:そうですね、相手のミスを嬉々として罵る態度は、とてもフェアな姿勢とは言い難いっすね。
シ:それだけ、日本人の意識そのものが、幼稚化してるのでしょうか。
筑:然もありなんな事だな。