迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

純喫茶“It's me Cafe”2014 一杯目

マーティ(以下テ):それにしても、今日も冷えるねぇ…まるで冷蔵庫の中にいるような寒さだよ。
エルハ(以下エ):そうね…さっきお洗濯しようと思ったら、洗濯機に繋いである給水管が凍結してて、使えなかったのよ。店内の水道は凍結防止の対策をしてるから使えるけど、流石に参ったわ。
テ:確かに…屋外に洗濯機を置いている家庭だと、水道管は大丈夫でも、蛇口から先の凍結防止は難しいからね。 
エ:しばらく使えそうにないし、ここままだと洗濯物が片付かないから、後で、近所のコインランドリーに持って行くわ。
(カランカラン…)
テ:おっと、いらっしゃい…
チルト(以下筑):寒いなぁ…熱々のコーヒー頼めるか?
ジャスティ(以下ジ):こんにちは…僕も温かい飲み物が欲しいです。何か、オススメありますか?
筑:おや…何処かでお会いしたような?
ジ:え?そうですか。
テ:チルトは普通のコーヒーで、ジャスティロイヤルミルクティーでいいかな?
筑:頼むよ…
ジ:あ、お願いします。
筑:先日、衆院選が行われ、結果は自公連立の圧勝…という事だが、どうも腑に落ちんな。
テ:と、言いますと?
筑:いわゆる“アベノミクス”に対する審判という名目で衆議院を解散したのはいいが、野党の足並みが揃わないままであった事と、対案が何も示されなかった事が、有権者の関心を削いだ様な気がするのだが…マーティはどう思う?
テ:確かに、選挙結果だけを見れば安部政権に対する信任票が多い様に見えますが、無効票や投票率の低さを見れば、一概に安部政権を支持してるとは言い難いかもしれませんね。マスターも常々、当選者の得票数よりも無効や落選候補者の得票総数が上回ってる以上、勝ったとは言い難いと…
ジ:つまり、有権者の総数の半分以上は、今の政権運営に対して、批判的だということですか?
筑:それは常々のことだと思うがw それにしても、一番期待されていた維新の党や次世代の党が、軒並み議席を失っている事と、比例区共産党の票が伸びた事が、今回の選挙では目立ったようだが…
ジ:それは多分、消費税が絡むことでの話かと思うんですよ。
筑:ほう…それはどういうことだ?
ジ:今年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられ、それに伴う物価上昇と、逆に、賃金がそれに伴ったカタチで向上すると予測されたにも関わらず、むしろ、非正規雇用者の待遇が改善されないままである事と、正規雇用者であっても、実質の賃金カットされている事が、景気を悪化させているという現実…あくまで、中傷零細企業中心の話ですが、共産党が支持されるもっともの部分ではないでしょうか。もちろん、急速な円安による輸入原料の高騰も、中小の場合、非常に経営を圧迫する要因ですし…
テ:それで、来年は10%に引き上げるとした消費税を1年半先延ばしして、もう一度様子を見るという判断を下した…ってことだよね。
ジ:政府の考えだとね…でも、今の状況だと、先々において若年層が苦労すると思うよ。子育てしたくても、賃金が低かったり、子育てに必要な助成がないから、あるいは、女性の社会進出を促しておきながら、出産や育児のために取得可能な休暇を与えないどころか、妊娠が発覚した時点で解雇する企業があること自体、既におかしいというか…
筑:確かに、今までの政策だと高齢者に関する社会保障の拡充を重点的に行ってきたが、ここにきて、それを下支えする若年層への助成や支援が、全くもって整備されていない。しかし、それに充てるための財源が…ってことだから、消費税の増税が不可欠だと、財務省が言ってるのだろ?
エ:でもそれって、なんだか本末転倒な気がするわね。
テ:根幹的な事を言えば、国民全員が、なんらかのカタチで支えあってこそ国が成り立つのは、学校の社会科で教えてない様な気がするね。
筑:言われてみれば…
ジ:…そうだ、確かに社会科の授業で学んだとしても、それをあくまで“教科書の中の話”だけで止まっている事が多い。
テ:だからこそ、単純な考え方をすれば、共産党の言い分“消費税引き上げの中止、および消費税廃止”という言葉が支持される訳で、また、公明党が掲げる“生活必需品に対する軽減税率導入”に支持が集まったのも頷ける話なのです。前者に関して言えば、負担軽減というよりも、単に増税による景気悪化を訴えている点で賛同できますが、しかし、社会保障の拡充や公共インフラの整備、および修繕などの費用をどうするか、そこの部分が抜けています。後者はあくまで、消費税増税が前提にあり、それに対して、主に生鮮食料品に関して、消費税の減免を行う措置を施すものです。しかしながら…有権者のおよそ半数は、そういった“自分に直接関わる事案”に対しても、関心が薄過ぎて、投票に行かなかった現実があります。
筑:結局、有権者の多くは、自民党独裁政治に反対はしてるものの、それに対する有効な政党や候補者がいないことが、投票率に現れていると…
テ:まして、維新の党が2012年の勢いを失った最大の原因は、橋下大阪市長の“態度”ですね。大阪市政を投げ出して国政に出れば、それはそれで大阪市民は支持するでしょう…彼を市政から追い払うためにねw それがわかっていたから、口先で公明党を叩いておきながら、結局出馬しなかった事が、大阪の有権者…特に注目選挙区になり得る可能性が高かった大阪3区での投票率に現れてます。他の政党が、共産党公明党に勝てない事を知ってて避けるようなトコですからねw
筑:それはそれで、どうかと思うが…w
ジ:そういう意味では、維新の党が勢いを失った一因の責任は、どっかで取ってもらわないと…ですね。
テ:あと、維新の会から分裂した次世代の党は、完全に時代錯誤と、喧嘩を売る相手を間違えたことが全てではないでしょうか。
筑:ネットでの支持率は高いけど、候補者の態度がねぇ…主張に関しては、自公連立に対する強い不満と、それに対する答えを有してたとは思うが、残念ながら、その手腕は旧態依然の支持母体批判だからね。これでは、公明党共産党を支持してる有権者に対して失礼である以上に、他の有権者をもバカにしてる。これでは、誰も支持してはくれない。ネットでの支持は、リアルに直結していない部分があり、特に選挙権の無い10代や在日外国人が支持しても、直接の票には繋がらない。それゆえに議席を落としたと言って良いだろう。
ジ:相手をカルト呼ばわりしてる以上、自分自身もまた、それを叩く“カルト思想”に堕ちている事に気づかない様では、どんなに日本の将来を憂いでの行動であっても、誰一人支持出来ませんね。
テ:だいたい、ネットの利用者はほとんどの場合、リアルではできない事をするためにSNSで粋がっているだけで、本質的には目の前の現実において、何もできない臆病者です。失敗する事や批判されることを極度に嫌い、その上で他人をバカにし過ぎです。
エ:それって、一番精神が病んでるわね。褒められたいからこそやるのではなく、自分自身が納得できるまでやり続ける事に意味があるのに。
テ:そこだね。多くの場合、自分の努力を他人から詰られた経験から、バカにされる事を恐れるあまりに他人と一緒にバカにしてるだけで、本当は羨ましいんですよ、どんな困難にも立ち向かい、それを解決させていける人達が。
筑:それが結局、イスラム国やボコ・ハラムの“蛮行”につながる…そういう事だな。
ジ:いつの時代においても、報われない事を他人の所為にしたり、世間や情勢、金銭的な問題で片付けようとする、その疚しい心がある限り、繰り返されるのでしょう…悲しい話ですね。
テ:それだけ複雑に、自分自身と社会が繋がっているからこそ、考えなくっちゃいけないんですよ。未来を見据えるためのもね。