迷馬の隠れ家 はてな本館

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CXの没落が止まらない“要因”とは?

昨日、こういう記事を巡って、Twittre内で相互フォローしてるアカウントと与太話を展開した訳だが、このはてダやブロマガなどで、この件に関するネタを、ちょこまかとやってたんだが、ザックリとだが纏めて話しておこうかと思う。
そもそもフジテレビ…ま、通常なら“CX”と表記したほうがわかりやすいが、事はFNS全般におよぶ話であり、他の放送局、新聞社、雑誌出版社とて同じ事なので正直な事を言えば、昨今の“経営悪化”の殆どは、エンドユーザーを無視した“改革”と称した事業内容変更が、エンドユーザーの不信感に繫がっている事に気付いていない事に尽きるのであり、エンドユーザーをバカにする事は、巡り巡ってスポンサーを失う事も意味する訳であり、NHK以外の放送局は、民間で運営してる以上、死活問題に直結する事である事は言うもでもない。だが、そこを経営陣は勘違いしてるのであり、インターネットが発達した現在、単純にメディアを鵜呑みする純粋なエンドユーザー自身、既に絶滅危惧種に近い。
ではなんで、CXだけが在京キー局において没落してきたのか?そのヒントに関して、40年以上前に、真面目をウリにしたアナウンサーが、自らの著書に書き残している。そこには、あくまで報道に関する部分での話として書いているのだが、その主たる要因は、“キー局だから”という傲慢な取材態勢、番組制作の姿勢が、いずれ視聴者から嫌われると予測していた。(こういう事を、自分の命と引き換えに書き残すか、あーた…)それを一番痛感したのが、神戸のCRKラジオ関西サンテレビであり、そして在阪の放送局全てであったのは言うまでもなく、そのきっかけが20年前の阪神大震災である。いうまでもなく、CRKサンテレビは、被災地のド真ん中に本社とスタジオがあって、震災当日、特にCRKはスタジオが全損するという被害を受けている。また、在阪放送局の従事者の多くが阪神間に住んでいた事もあり、多くの社員が被災者となった。この事もあり、記者やアナウンサーの多くは、出勤も窮するほどの状況を受け、社内で待機する人もいた。出勤の足がある人‥多くはクルマやバイクで移動可能な者は、その機動力で取材と救助の手伝いを行った。(中継車で身動きが取れない被災者を避難所へ送ったり、バイクで救援物資を運んだり…)しかし、“人手不足”を逆手に取って、多くの在京キー局の記者や番組キャスターが、ただでさえ混乱状態の被災地に訪れ、無理矢理“取材”と称して避難所や災害本部を設置した市町村役場に入って、さらに情報を錯綜させる結果を招いた。現地のメディアは災害取材にヘリを飛ばす余裕もないのに、“取材応援”と称して大手新聞社や在京メディアは、それこそ無傷だった八尾空港や近隣のヘリポートを占拠するように、取材ヘリを飛ばしたのである。その結果、被災地の住民の多くが在京メディアに対して嫌疑をかける様になり、そのことが、のちの重篤な事件(酒鬼薔薇事件とか、幼女殺害とか…)の取材に応じないという事態に陥ってるのである。
もちろん…地元の放送局だからといっても、KBS京都KISS-FMの様に債務超過や業績悪化で事実上の倒産をしたケースがある訳だが、多くの人々が普段から見てるのは地元局のテレビであり、聞いてるのも地元のラジオ局で放送してる番組である…言い方を変えれば、“全国ネット”と言えど、発信元が東京の放送局であれば、その情報は“首都圏”の情報であって、放送してる“地元”ではない。ローカル番組として放送してるのであれば、その情報発信元は“東京”であっても、地元局が出張して取材したら“地元情報”になる。さらにツッコめば、放映著作権が地方局であっても、作ってるスタッフが在京キー局のスタッフである以上、それは地方局の“自社制作”とは言えず、地域限定で放送されていることが前提となっている番組は、たとえ全国ネットによる同時放送であっても、“ローカル番組”としてカウントされる訳である。ぶっちゃけ論でいえば、全国では放送されていないのにもかかわらず、“そこまで言って委員会”や“探偵!ナイトスクープ”が首都圏でも人気になるのは、“関西ローカル”として関係者が無視してカットしてても、他地方でこっそりと同時放送されれば、それを見たエンドユーザーは、これが“関西発”であっても“全国ネット”と勘違いする訳であり、いわんや、BSやネット上でサイマル放送やれば、ますます首都圏のエンドユーザーは、そっちへ興味がシフトする訳であり、どんなに地方の番組を真似たモノを作っても、誰も見ないのは当然である。なまじ“ネットキー局”という看板が、却って首都圏のエンドユーザーを見下した内容になるのであって、本気で“地域密着”を謳うのであれば、ローカル向けの番組の比率を上げて地方局単独、あるいは地方発のネット番組の枠を作って自由にさせるのが、今のCX…否、首都圏の放送局が目指すべき放送形態である。つまり、無理してなんでも“東京発”で放送するのではなく、放送局毎の得手不得手を利用して放送全般の流れを整理し、地方局制作のキラーコンテンツを発掘してこそ“全国キー局”としての役目となる。首都圏のみが“全国区”ではなく、様々な地方色あってこそ、それを地元の放送局が、エンドユーザーと共に作り上げてこそ“全国区”なのである。だから、決戦の地が東京の一角ではなくどこでも良い訳であり、MCを担当させるのも、一部の大手芸能事務所がしゃしゃり出るよりも、地元の住民に愛されるタレントやアイドル、地元出身の局アナに任せるのが面白い訳である。そういう意味では、今、radikoプレミアム経由で全国のラジオ局が聴けるようになり、そこでしか聴けない地元のワイド番組で活躍するDJ・パーソナリティ達の喋りが面白いのと、そこでしか聴けない魅力があるから、ラジオのリスナーポイントが向上したのであり、逆にテレビに通販番組が蔓延る様になったのは、放送休止にできないからこその苦肉の案である。(特にCS放送でそういうのが多くなったのは、無料放送だからこそ、まともな収益を確保しようと思うと、そうならざる得ない訳で‥)
Twitterでも吼えたが、今のCXが経営改善をやりたいのであれば、まずはFNS系列局…特にKTV東海テレビ等の競馬中継を行っている放送局に在籍するスタッフに対し、中継に関する権限を譲渡するぐらいの謝罪を行う事であり、また、諸般の事情で離れていったかつての同僚に対して、本気で土下座する覚悟を持つ事である。もっと言えば、責任を負わせる代わりに好き勝手やらせる事も、時には必要なのである。それを拒んだ挙句、地方や現場の手柄を奪う様な態度を取り続ける様では、やがてエンドユーザーからも嫌われる様になる。まぁ…90年代にどんだけ自惚れた番組を作ってたかを振り返れば、多くのフリーアナがCXでの仕事を嫌ったかは、多くを語らずともわかる。そして、CXを離れたアナ達(特に男性)が、再び最前線に出ようとしない理由も、自ずと察する事ができよう…なんせ、アナウンサーとしての技量が、報道記者としての度胸が、他局に比べてあまりにも貧弱すぎて、勝負にならないからだ。系列局に在籍したアナが、他系列の放送局に移籍して、再デビューに時間がかかるのも、そういう部分が欠けた状態で“アナウンサー”と謳ってるのだから、よっぽどである。