迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

遅ればせながら、謹賀新年w

あけおめです…いやはや、年末ギリギリに風邪引いて、2日ほど寝込みましたw 実は今も、若干フラフラです…(別の意味でw)
さて、新年早々から真面目な話をするのもなんなので、農業に関する小話をいくつか…まずは、冬場に田畑を耕すと、カラスが集まる理由。これ、単純に言えば地中の虫がトラクターや耕運機でホジ返されると出てくる訳で、田舎のカラス達は、冬場における“貴重なタンパク源補給”として、待ち構えてる訳であるw 一見異様な光景だが、肉食(食虫)系鳥類が耕作地に飛来してくるのは、田畑の土壌が肥えている証拠。逆に、耕してもカラスが来ないのは、その土地自身が耕作に適さない事を示す。つまり、都会のカラスが残飯を漁るのは、カラスの本来の生態からすれば、いろんな意味で“不健全”な状況と言って良い訳です。ま、人間が増えすぎて住宅地を開発すればするほど、“健全なカラス”の方が貴重になる訳で…w
次に、肥料は自分が作りたい作物の“特徴”を鑑みて選ぶ理由。肥料は大まかに分けると、化学肥料と植物性、動物性(要は排泄物や残骸…)に分類できるが、ここではごっちゃにされやすい化学肥料に関わる話。有機農法をやるのであれば、化学肥料は“邪道”とする人が多いようだが、実は、化学肥料と言っても、原材料は完全に“化学合成”で作ってるとは限らない。つまり、想像する以上に、土地が痩せているような耕作地では、ミミズもオケラも生息できない訳であり、カラスだってこないw だから強制的に土地の土壌改善が急務になる訳で、その“スターター”的なモノが必要になる。そこで、肥料を使って土壌の養分を補う訳だが、無闇矢鱈に堆肥や糞肥を土壌に撒いて漉き込んでも、単なる“土壌汚染&不法投棄”でしかないw だから、里山や河川などの土を持ち込み(これを“客土”という)、それを耕作地に漉き込んでから、肥料を入れてないといけない訳であり、その土壌改良の補助として使うのが、即効性が高く、水源汚染を起こさない化学肥料なのである。で、ある程度安定化したトコで、初めて自然由来の肥料が使えるのである。で、作物によってというのは、その手間を省くために植えるのがあって、その中で一番最適なのが蕎麦なのである。土のphが酸性に偏りすぎた場合、下手に中和しようとアルカリ性の化学肥料をブチこむと、却って塩分濃度が高すぎて使い物にならなくなる。(塩田でもないのに、水撒いてしばらくすると、場合によっては塩吹くからね、土の上に…いやマジでw)そこで、酸性を好む植物で、しかも食べられる作物を選んで植えることで調整する訳である。で、一番手軽なのが蕎麦であり、種撒いてから最速2ヶ月で収穫可能となる。で、ついでに土壌phも改善される訳で、焼き畑農法をやる場合は、大概は“スターター作物”として蕎麦を用いる訳である。あ、ちなみに、高齢農夫が自分トコの田畑で用を足す事があるが、単にトイレに行くのがメンドクセなんでそこでしてるだけであって、行儀悪い行為である事には変わりないw(とは言え、作物によっては最高の“液肥”だからなぁ…w)
次、農業が“儲からない”最大の理由は、収入のほとんどが、農業工具の整備や土地の管理に費やされるため。個人で営農する場合、収益は全て自分のモノになるけど、それと同時に、使う耕作機械や運搬も、全て自分でやらないといけなくなる。つまり、今の農業が衰退する一端は、単なる後継者不足ではなく、機材運用のコスパの悪さがそのまま響いてるのである。言い換えれば、地域内での大型耕作機械の共有や農地の一括管理を、地域農家全体で行えば、農家一軒あたりの機材維持費や保管がラクになる。しかし、ほとんどの農家は“自分のタイミング”であれこれやりたいモンだから、どうしても個人でトラクターやコンバインを保有したくなる訳で、オイラん家も必要以上に耕運機が3台、コンバイン2台あるから、せっかくの中庭が狭いですw ついでに、自家生産米を乾燥させるハーベストドライヤー(穀物乾燥機)なる機材もあるし、精米機まであるから、収穫から精米まで、一括で全部できますw しかし…自宅で一括でできるということは、それに見合うだけの機材を保有してることを意味するだけでなく、いつでも使えるよう維持・管理する手間がかかります。大型機械を運用するには、当然ながらそれに似合うだけの電源や燃料も必要であり、太陽光発電を設置したり、軽油やガソリン(モノによってはカセットボンベ)といった可燃性危険物を保管する場所も必要となります。ゆえに、必然的に経費がかかる訳であり、それで泣く泣く“廃業”という高齢者も多い訳です。そこで、法人事業として複数の農家が共同で自分トコの農地を管理し、大型機材も共同購入という形式にして、加入してる農家であれば、いつでも誰でも使えるようにしていこうという方向になっている訳です。
とまぁ…ある意味オイラの私見ではあるが、こんなトコでしょうかね。では、今年もよろしくなのです。