迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ドクターイエロー…

この写真、実は阪急京都線上牧駅のホームから、iPhone6のカメラで撮ったモノだが、こういう写真が撮れるのも、この上牧〜大山崎が、東海道新幹線の実験線だった名残であり、阪急が開業当時から標準軌で電車を運用してたからこその話であることは、鉄ヲタであれば有名なことであろう。もちろん、その名残はこの周辺ではよく見ることができるんだが、特に、この上牧駅は、一番迫力ある新幹線の姿を、しかも借景というカタチで楽しめる、非常に貴重な場所である。ちなみに、この近隣に、大型ホームセンターがあって、買い物ついでに新幹線を見ることができる立地だったりするw
さて…お気付きかと思うが、阪急の線路と新幹線の線路の間には、ガッツリとフェンスが隔ててる訳だが、これは、新幹線の安全面を確保するための“対策”であり、上牧駅にはホーム上にゴミ箱がない。(正確には、ホームの端っこ…大阪方面側にある改札に向かう階段の角にあるんだが…)不十分な“テロ対策”ではあるが、そもそも論から、阪急上牧駅自体は、地元高槻市民が利用する程度の小さな駅であり、電車の本数も10分に1本の割合でしか止まらない。むしろ京都側の隣駅である水無瀬駅の方が大きいぐらいである。ただ…駅の構造上、水無瀬駅は新幹線の撮影には“不向き”なトコで、上牧駅が“島状”ホームであるのに対し、水無瀬駅は“対面式”ホーム…線路の片側にプラットホームを設置する形状で、ぶっちゃけ、大阪方面乗り場は、壁を隔てて裏側が、新幹線の線路になる。撮り鉄にとっちゃ、この“壁”は非常に邪魔なモノに思えるが、阪急利用者にしたら、まさに命を守る盾である…300km/hで通過する新幹線から発する衝撃波が、そのままホーム上に襲いかかってくる訳で、それを避けるには、その風圧に耐えられるモノでないとマズい訳で、しかもギリギリのトコにホームがあることを踏まえると、もしも金網フェンスだけの構造であったら、電車待ちをする利用客が、線路上にまで吹き飛ばされる可能性がある。実際に水無瀬駅を使った経験がある人ならわかるが、東京へ向かう新幹線が通過する度に、震度2程度の揺れを壁越しに感じる訳である。それに耐えられない構造だと、危なかしくって使えないw だからこそ壁が重要になる…島状ホーム構造の上牧駅の場合、ホームと新幹線の線路が離れているからこそ、簡易な感じのフェンスだけでも充分な訳で、タイミングさえ合えば…

←こんな感じの写真を撮影することもできる。










さて、“ドクターイエロー”と呼ばれる黄色い新幹線、これは開業当時から走ってるモノで、現在のは700系をベースに作られたモノである。当然、開業当時は0系しかない訳だから、コレもちゃんと0系ベースの車体があった。
700系がデビューするまでは、コイツが線路の歪みや架線の傷みなどを走行中に検測し、データを取ってた訳だが、さすがに速度が210km/h以上は出せなかった事もあり、“世代交代”したのである。正直、こっちの方が実はありがたみがある方で、なぜなら晩年は、終電後にしか走らなかったからである。そう、今の“ドクターイエロー”は、一部の鉄ヲタによる運行ダイヤの解析が進んでいて、ある程度なら情報を得た上で通過する位置を把握した上で待ち構える事もできるが、0系ベースのコイツは、営業運行の妨げにならないよう、ワザと夜中に走ってたからである。むしろ、東京駅や博多駅で、検測前の待機中で停車してるのを見かけた方がラッキーだったとも言える。とはいえ、東海道・山陽新幹線が通る区間の沿線に住んでいない者が、何も知らずにドクターイエローと遭遇したら、それこそ本当に幸運だと思う。