迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

ローカルラジオスターの悲劇…地方ラジオに“未来”はあるか?

先月末に、こんな事件が発生した。続報を見る限りでは、かなり酷い事を生放送中にやらかし、被害を受けた女性パーソナリティが愛知県警に通報し、当該ラジオ局は番組を打ち切った…容疑者の男性タレントに関して言えば、いわゆる“地域限定キャラ”で、よっぽどのラジオ好きでないと、全国では知名度が低い存在である。東海地方のラジオといえば、つボイノリオという“モンスター級”の存在があるんだが、このオッサンに関して言えば、関西だと谷五郎か妹尾和夫レベルと考えていい。(一部TwitterのTL上では、コンちゃんと征平ちゃんの名を挙げてる人がいた様だが、征平ちゃんの場合、KTVアナウンサー現役時に全国区的人気があったし、コンちゃんに至っては“あどラン”を知ってるモンなら超有名w)また、一部の垢には“女性側の態度が悪かったから”という書き込みも散見してるんだが、10年以上も前から険悪な状態が続いてたというのであれば、これはむしろ、ラジオ局の“職務怠慢”と言わざる得ない。
というのも、この男性タレントの担当番組は、当該ラジオ局の“看板番組”であると同時に、ある意味依存した状態が20年以上も続いてるのである。ま、MBSなんかは浜村淳に40年以上も依存してるし、ABCも道上洋三に朝の番組を、これまた40年近くやってる訳だから他人の事を言えた義理ではないし、CRKに至っては、谷五郎と西条遊児にどんだけ依存してるか、ほとほと呆れるほど長いw しかし、ここにはラジオ局であるが故のジレンマが存在してる訳であり、長寿番組の終焉や看板パーソナリティの“降板”は、ひいては存亡の危機に瀕してるとリスナーに勘繰られるケースもしばしばある。と、同時に、どうしてもテレビよりギャラが安く見積もられがちなラジオの場合、使えるタレントが限られることもあって、なかなか世代交代が出来ない台所事情がある。故に、ラテ兼営局、あるいはラジオ単営局の局アナが、番組のMCとして重用されることが多く、その分で浮いたギャラでタレントを呼ぶ訳である。だが、放送局の社員である以上は、定年退社後も番組を担当するとなれば、それなりの“タレントとしてのギャラ”を捻出せねばいけない訳で、それ故に、早急な“人材育成”が課題となる訳である。
だが、長寿番組をやっているからこその“傲慢さ”というのは、どんなタレントにもある訳で、むしろ謙虚な気持ちで番組をやってる人の方が珍しい。そして、長寿番組を長年請け負ってたタレントやアナウンサーほど、その“引き際”が難しく、後継者を自らの手で指名しても、リスナーまで引き継げるケースは稀である。それもそのハズ…そもそも、長寿番組が“長寿”である所以は、番組担当者自身が世代を超えて愛される存在でなければ務まらず、また、そのための“伏線”は、担当者がデビュー時から、常連リスナーを一人も残らず次に担当する予定の時間帯に、連れて行けるかにも懸っている。つまり、深夜時間帯に聴いてた若年層が、他の時間帯にも追いかけてくれるかどうかに懸かってる。この連絡・切替が上手くいけば、ラジオパーソナリティとして“安泰”なのであり、さらに多くの人脈も広がる訳である。そうなれば、番組制作も、出演者自身の好き勝手に任せることで、余分な人員を削減させることができる訳である。しかし、これが一番の“落とし穴”で、番組構成の変更や時間配分を当事者任せにするということは、逆をいえば、制作や編成の声を無視する様になることも意味する。(場合によっては、リスナーの意見すら無視することに…)こうなると最早、メインパーソナリティとして鎮座してるタレントは、自分の意に介さない行為をする者全てを排除しようと傲慢痴気になる…今回のケースは、まさにそういうことである。本来、放送局として“刷新”を行うにも、その“看板パーソナリティ”に支えられているという“勘違い”が、結果として悪い方へと出た場合、言論の自由とかというモンまで、勝手に吹っ飛んでしまう訳である。どんなに偏向報道をしようが、どんなに下ネタギリギリなネタで放送しても番組は打ち切られないが、共演者を番組内で傷付けたり、番宣などで来てるゲストをガチで恫喝する行為をやれば、瞬時に規制がかかることになる。放送倫理以前の問題として、公共の電波を通じてリスナーを恐怖に陥れた以上は、リスナーはもとより、現場からもクズ呼ばわりされて追放されるのは、時間の問題である。それこそ、自分のやった行いをも“表現の自由”という名でまかり通ると思ってるのなら、放送に倫理は存在しないことになる。故に、何が原因でそういう行為に至ったかは問われず、やった時点での“傷害罪”をもって、クビになるのは自業自得であり、長年に渡って培われた信頼や実績なんてのは、結局は無に帰すことになる。驕れる者久しからずや…