迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

相対的貧困は、絶対に解消されない問題です…

一口に“貧困”と言っても、様々な事情があってそうなっちゃってる人と、努力も何もせずに甘えてるだけの人に分類できるんだが、どちらも実は“絶対的貧困”と“相対的貧困”がごちゃまぜになってるからこそ勘違いされる訳であり、そこんトコを詳しく説明できる人は、正直“存在しない”と言っていいかもしんない。てのも、“絶対的貧困”なら感情的に同情できても、“相対的貧困”に関しては、どうしてもその生活状況が“貧困”と思えない訳である。もっと言えば、一種の僻みが入るのだ。
先に“絶対的貧困”と“相対的貧困”の違いをざっくりと言えば、物質的な部分や身体的なハンデがあって、日常生活が困難な人を“絶対的貧困”とした場合、収入もあって人並みの生活が送れるハズなのにそれができないのが“相対的貧困”ってことになる。もっと言えば、生活保護を受けなから、どうにかして就職したいのにそれができずに悶々としてるのが“相対的貧困”であり、誰かの介助がないと自分ではどうにもならないが、そのサービスを受けるための収入(財産)がないために行政からも保護されずに放置になってるのが“絶対的貧困”と言っていいかと。
もちろん、これはざっくりとした判別であって、実際はもっと複雑な事情がある。例えば、親族の事業失敗による夜逃げが原因で、戸籍がないばかりに社会保険の保護下から外れて医療機関にかかれないとか、相方(男性であれ女性であれ)のDVから逃れるために戸籍を隠しているためにハロワに行けない、就職希望でもそれを理由に断られたとか、精神的疾患を理由に退職せざる得なくなり、その後の社会保障が受けられずにいるなど、法律の不備などが理由で社会進出や復帰ができない人達がいて、その中には子育て世代の、一番世話が掛かる世代の子供(中高生)を持ってる人がいる訳で、たとえ本人が希望する職業の訓練が受けられる専修学校へ進学させたくても、その殆どが私学であるがゆえに授業料が高額で断念せざる得ないという状況の人がいる。しかし、だからと言ってこういうのを“絶対的貧困”じゃないからと叩くのは筋違いであり、もっと言えば、中卒で就職を希望しても、よほどのトコじゃない限り、正社員で雇うケースは少ない。まして、就労しながら学業(定時制高校や夜間学科がある専修学校などへの就学)に励むためには、事業者(雇用先)自身が就労者の事情を知った上で、できるだけ残業を課さない様就労シフトを組まないと両立は不可能である。現状の就職事情を鑑みると、低賃金での長時間労働を課す、あるいは派遣会社経由でないと就職できないなど、どう頑張っても“就労者を奴隷に見てないか?”ってのが殆どだ。これでは、公立の商業科、工業科学校へ行きたくても、ここんトコの少子化による統廃合で絶対数そのものが減ってる上で、私学の専修学校以外の進路がないと、泣く泣く進学を諦めざる得なくなる。
オイラの妹者2号は、私学の商業科高校に進学したが、商業科ではもったいないほどの頭脳と柔軟性があったが故に、何度も学校の方から大学への進学を打診されたクチである。が、ネットスラングでいうトコの私学Fラン大学に進学するより、とっとと就職した方が家庭のためになると言って断り、高3で就職活動に明け暮れたのである。(現在は医療事務資格取って、さらにいろんな資格を取りまくったせいで、某医療機関でチーフ級の立場だったりするw)これ、実は“相対的貧困”が原因でそう言わざる得なかったトコがあり、その、そもそもの“原因”がオイラ自身にあったりするw てのも、無理して私学の短大まで進学したのに、まともな資格も取らずに卒業してるからだ。(学科の関係で、真面目に特定の単位を就学中に取得してたら、図書館司書や博物館の学芸員の資格を取ってた。卒業に必要な最低単位しか取らんかったからなぁ…バイト三昧でw)こんな状況を間近に見てたら、最高学府まで進学することよりも、早く社会に出て仕事した方がよっぽど健全だと考えるのも無理ないw まして、両親に金銭的な迷惑をかけてることを踏まえれば、自分の身の丈に合った身の振り方をした方が、よっぽど建設的だと考えるようになる…ま、11歳も離れてたら、そうなるわなw
閑話休題、“貧困いじめをするな”とか言ってくれるが、そもそも、“絶対的貧困”は物質的や物理的な救済でどうにかなるが、“相対的貧困”は才能を認めてもらえない限り、やる気があってもその機会が時間的に、あるいは資金的に制約があると、どうにもならない。むしろ、ここの部分での“格差”ってのは、物質や物理的な救済ではどうにもならない部分だ。以前にも書いたが、PCがなくてペンタブもないからと言って、イラストの技術が磨けないってことはないし、キーボードの操作にしても、ネットカフェに行ける余裕があればどうにかなるし、学校で学べる間にWordやExcelを使い倒せば、パソコン教室に通わなくても習得できる。しかし、そのための資金を他(特に食費や光熱費)に回したいとなれば、なけなしの収入で何ができる?バイトに行って、ようやく中古のPC…しかもWindowsXPを手に入れても、サポート切れでどうにもならない状況下で、恐る恐るインターネットをやるのは、致しかない話か?オイラの実家には、オイラの置き土産としてiMacがあるのだが、メモリ不足で最新鋭OSにアップデートできない状況である。しかも10年以上前の骨董貧みたいなモノだから、メモリ拡張をやりたくても、型番が既になかったりする…年金生活者に最新鋭のiMacは、正直、オーバースペックだが、このままではいろいろと不具合も出るからどうにかしたいんだが、オイラもあいにく次のバイトを探さないといけない立場故に、資金的にどうすることもできない。相対的貧困ってのは、そういうことだ。衣食住は満ち足りてても、その他の部分で活動する際に、どうしても衣食住を犠牲にしないと無理な状況にある人を救済したいのであれば、就労者の処遇を改善し、労基法に基づいた規則を遵守できる環境にしていかないとダメなのだ。だが、今の経済は全て“ブラックな労働条件”の下で作られた幻影であり、そうしないと維持できないほど、物価がおかしくなっているのだ。