迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

その“情報”ちゃんと“裏”を取ってますか?

SNSを通じた営業妨害によって、経営危機に陥ってる飲食店や物販店が相次いでるという。しかし、多くの場合、その“デマ”は常連客やコアなファンの地道な啓蒙活動でどうにかなる部分なのだが、問題はSNSの情報しか信用しない人達が、現場にも行かずに情報を拡散している事…特に飲食店の場合、本当に食中毒が発生した場合、必ず保健所からの指導、および、営業(操業)停止処分などの制裁が降る上に、その旨を利用者に公表する義務がある。このあと更新予定のブロマガでも触れてるが、市販の園芸用肥料でも、肥料取締法という法律で、成分表示や原材料の入手先などをパッケージに記載する義務があって、そこで虚偽の表示をやった場合、法に基づいて罰せられるぐらいだから、衛生管理が重要視される業種のデマに関しては、当該店舗に足を運んで、そういった行政処分の張り紙があるかどうか確かめる必要があるし、そうでなくても運営会社や店主自らがWeb上の情報に流れてるデマに敏感だと、キチンと反論を述べた上で、法的措置を取る準備をする事になる。

その好例と言ってはなんだが、世界的なビールブランドのハイネケンが、モンゴルのナイトクラブで開催された闘犬イベントのスポンサーになってたというデマに対し、こういう声明を発表している。そもそも、件のナイトクラブでは、この闘犬イベントの前日にハイネケンの販促キャンペーンイベントを開催していて、本来ならイベント終了時に撤去すべきトコを、店主がそのまま放置した事で誤解が生まれ、それがFacebookを通じて、世界中に拡散してしまったという事である。で、企業として、当該ナイトクラブに対して商品提供を中止し、在庫も撤去した上で“取引停止”という処分を行なったという訳である。なんで闘犬イベントに関わったというデマになったかといえば、直の原因は先の通りだが、本質的な部分を言えば、本拠地であるオランダを含めた欧州では、一般的に動物愛護に関する規制が厳しく、特に愛玩動物である犬や猫の虐待行為に関しては、文化的見地をもってしても批判の対象となる。故に、欧州以外の地域で、そういったイベントに関わったとされる“だけ”でも批判される訳であり、故にその“火消し”を行なったのである。だから、どうしてそういう事になったかを、当事者自身に聞き取るだけでなく、それは消費者に対して“説明”することも大事…という企業としての姿勢を見せるために公表してるのである。

誤解や偏見を解くために、当事者(被害者)が事情を公表したとしても信じてもらえない最大の理由は、“情報”だけを鵜呑みにするからであり、発信者が胡散臭い相手であれば、ここまで“虚偽の情報”が蔓延する事はない。が、その基準が曖昧であったり、事実そのものが膨大な“情報”の陰に隠れて掴みにくい状況になっていることが多いからだ。そして、風説の流布ほど恐ろしいモノはなく、当該者以外の発言さえも“本人発言”に化けるため、その真実を語ったとしても、本当に信じてくれる人は皆無に近い…むしろ、デマギーグこそが“真実だ”として耳を貸さない人にとって、不都合な情報は、何が何でも潰したい訳であり、その最たるモノこそテロによる“証拠隠滅”なのである。ぶっちゃけ、歴史を改竄するのに必要な行為は、裏付けとなる物的証拠と、そのありかや正しい使い道などを記した文書の“消失”であり、それを破壊するには広範囲での戦火と、それを利用して歴史学…特に古文書学や考古学を勉学の上から抹消する事が肝となる。しかし…どんな破壊行為も、痕跡は必ず残る。皮肉な話だが、戦禍の記憶ってのは、たとえ文面化されなくても、物的証拠として、その破壊の痕跡が残る以上、歴史の“上書き”をやったとしても、歴史(時間)的な矛盾が生じた時点でバレるモノであり、むしろ、そういう破壊よりも朽ちる事を待った方が、実は消滅させる賢いやり方だったりする。

話を元に戻せば、情報に惑わされないようにするには、ある程度の経験と“常識を疑う”事が鍵となる。単純に巷の情報に対して、その“情報の出自”はなんなのかを知っていれば、自ずと信憑性が高まる。但し、だからと言ってマスメディアが流す情報が“正しい”とは限らないし、国や自治体の公式見解とて嘘をつく事がある。だから、自分でもその情報のソースが曖昧なモノに関してはネタ扱いにして、経験上の実証がある分に関しては、あらゆる手段で公表していく姿勢が重要となる。家庭菜園で野菜を作るにしても、時期や規模、作る品種によって方法は様々…そういった事を踏まえた上で、解説するのが園芸のプロではないかとオイラは考える。当然それは、他の分野でも同じ。金銭を稼ぐことだけではなく、経験値が浅い、あるいは畑違いな分野に取り組もうと思っている人に対して、自分の経験からくる的確なアドバイスを行なってこそ、それは意味がある。いじめや虐待でもそうだが、やってる者にとっては、それ以外の捌け口がないからやるのであって、結局は自分自身の感情に弱いだけの話。自分より“劣ってる”相手にしか暴力を振るえない者は、故に、自分の行いをもって自滅するのがオチである。ま、博打で一攫千金を狙って、それで負けたからといって弱い立場の者に当たってる時点で“弱い”よな…w