迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“お金の落とし所”を間違っていない?

JR東日本のクルージング列車“四季島”の就航初日、上野駅でその“勇姿”を撮ろうと殺到した、いわゆる“撮り鉄”が事実上締め出された件について、ブロマガの方でも取り上げたのだが、その後の情報で、一部の“撮り鉄”が明後日な反論をやっていた。自分達もまた、撮影のために“お金使ってる”という持論を展開してるが、ちょっと待て…確かに、結構な金額注ぎ込んでいるのはわかるが、その“使った場所”に問題があり、それがJR東日本に落ちてない時点で話にならんと言われてるのに、件の“撮り鉄”はそこんトコが理解できていない。言っちゃ悪いが、そんなに“四季島”の写真撮りたきゃ、扱いきれないオーバースペックなカメラを買う前に、“四季島”の予約を取って乗ってみろって話だ。

これは、この後のJR西日本トワイライトエクスプレス瑞風”就航時にも懸念すべき話だが、鉄道車両、および施設は“撮り鉄”のためのモノではない、そこを利用して移動する、あるいは待機するための場所であって、それ以外の者が立ち入ること自体、本来は御法度である。しかし、進学や就職で親元を離れる、あるいは単身赴任から家族の下へ帰ってくる等といった、送迎のために家族や知人が駅のホームで待つことに関しては、たとえ鉄道利用をしてないといっても、批判の対象にはならない…いち早く当事者に会いたいから、少しでも長く傍に居たいから、そこに立ち入ることが許されているだけの話であり、ただ、無料では忍びないからこそ“入場料”という料金を徴収してるだけに過ぎない。ここんトコを勘違いしてる“撮り鉄”が、あまりにも多過ぎる。

オイラも鉄ヲタではあるが、正直言って、鉄ヲタを自負する以上は、乗ってナンボという信念がある。しかも実家は、すぐ傍に線路があるという、ある意味鉄ヲタにとっちゃ“好物件”なトコにあるが故に、旦那ですら実家に入らずに張り付くほどの場所にいたんだが、それは逆をいえば、駅にも近いということを意味するし、鉄道を利用する上では、それはごく普通の生活様式である。そういう人にとっちゃ、入場券だけで駅に入って、車両に乗らずにホームをウロウロする行為は、通勤時間帯だと迷惑でしかない。昼間の閑散時でも、ホームの売店を利用してるならともかく、持参した他所のコンビニ弁当を喰ってる時点で、話にならない。“駅を利用する”ってのは、駅に“お金を落とす”事であり、自販機でもいいからホーム上で、あるいは改札周辺の売店で物品を購入する事も、巡り巡って鉄道会社にお金を落とす事になる。だから昨今、様々なカタチでの“駅ナカ”モールが登場してる訳であり、入場券だけで買い物目当てな利用客も取り込もうと躍起なのである。当然、“駅ナカ”にデパート並みのショッピングモールがあれば、通勤帰りの利用客とて、乗り換えや待機中に買い物ができるから、そこに出店してるテナントから利用料金を徴収すれば、運営する鉄道会社にとっては結構な収益になる。

しかし…“撮り鉄”の多くは、そういったトコでは購入しないし、クルマで乗り付けるにしても、鉄道会社が運営する駐車場に止めようとはしない。(ま、駐車場自体がパーク&ライド利用者専用って事情もあるけどw)コンビニも無い様な田舎な無人駅ならともかく、都心のターミナル駅でそんなことをする様な輩が、鉄道会社相手に文句言う筋合いはない。自分の撮りたい写真のためなら、利用者や駅員を罵倒して排除するなら、“安全運行のため”という名目で全ての鉄ヲタが駅から締め出されても、それは自業自得な話であり、当然の報いである。“いい写真”が撮りたいのはわかるが、それはあくまで個人的意見であって、社会全体から見たら異常な行為である。鉄道に限らず、公共交通機関ってのは、どこまでいっても目的地最寄りまでの移動手段であり、ファインダー越しの被写体に非ず。そこを勘違いして、余計な事をするのは、叩かれて当然ではないか。だからこそ、今一度、鉄ヲタとして忠告する…機材に財産注ぎ込む暇があるなら、1区間だけでもいいから乗れ、ジュース一杯分だけでもいいから駅構内売店を使え、話はそれからだ。