迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

本物の“クルマ好き”なら、運転技術の批判はするな。

Twitterで、いわゆる“ホリデードライバー”をdisる内容の呟きがあったのだが、オイラから言わせれば、事情知った上でdisってるか?もしそうでないなら、自分の腕のなさを嘆きなよ…って言いたいねw だって、レンタカー利用者が自分のマイカーと勝手違う車両運転してるのと、カーシェアでしか運転できないのでは全く別物だし、外国産の高級車に乗ってるといっても、日本の法規に基づいて運転しないと危ないトコと、法律無視して暴走してもどうって事ないトコでの運転では感覚そのものが違う。そしてなにより、大型ワゴン車は、セダンや軽ワゴンよりも左側の視野が見辛い…丁度、小型トラックの運転席にいるようなモノで、左最後方は、座席や車体ピラーの位置の都合で、一番見えない“死角”になる。こんなことも知らない様では、とてもじゃないが、本物の“クルマ好き”…正確には“クルマの運転好き”とは言えない。

総じて高級外車ってのは、そもそも、遠距離運転を是としてるトコがあって、故に、長時間乗車することを前提とした車両が多い。また、日本と違って、殆どが左ハンドル(=右側通行)の車両であり、排気量に関しても、3000ccクラスがゴロゴロいるのが特徴である…といっても、実際問題として日本で言うトコのエコノミーカーってのも存在する訳であり、関税の加減で日本車より販売価格が割高(しかも車両重量税なんかもボラれ放題w)でも、機能的には使いやすいサイズや安全性が格段にいいモノが多い。ただ…運転免許の取得に関して、国によってバラバラな上に、日本の免許試験だったら絶対に落とされる様な人ですら免許を保有してることがある様なトコだってあるw だから“安全性”ってモノだけで見た場合、とにかく“車内にいる人”を優先した車両にしてるトコがあって、縦列駐車で前後の車両にぶつけるのは“当たり前”だったりするから、頑強なモノであることが多い。だがそれは、交差点や建物の影から飛び出した人や野生動物の命を無視した構造であり、そういった“飛び出し衝突事故”での死亡率が高い理由にもなっている。転じて日本では自損よりも他損に重きを置いてるトコがあって、ワザと潰れやすい“クラッシャブル機構”の車体が殆どである。そのため、高速で走ってくるクルマ同士の衝突はともかく、不意な飛び出しによる衝突事故において、被害者自身のダメージを軽減することができる様になっている。ま、そこんトコを“勘違い”して安全性能を比較すること自体、くだらない話だと思うんだが…w

で、レンタカー乗りをdisる人に多い偏見は、他県からの観光客だという認識…その認識は、とてもじゃないが危険な排斥思考に堕ちてないかと心配になるレベルのモノである。さっきも書いたが、昨今の都市部において、マイカーを維持するにもバカらしい程お金がかかる上に、運転する機会が少ないのであれば、持ってるだけでも無駄になる。だから、駐車場代や車両を自前で持つ為の諸経費(車検代や車両保険など)を抑えるために、カーシェアという形態のレンタカーが増えてきてる訳である。基本的な使い方としては、カーシェアを実施してる事業者(コイン駐車場会社やレンタカー会社)に利用会員登録を行い、使用したいクルマの空きを探して予約して、使用後は通常のレンタカー同様に燃料満タンにして、元の場所へ返却すればいい…レンタカーの利便性と、マイカー感覚で乗ることができるのが魅力で、しかも近所のコインパーキングから借りられる訳であり、標準的なコンパクトカーを丸一日借りても、せいぜい7000円前後しかかからない。そういう意味では、下手にマイカー持つよりも節約できるメリットがある。更に、乗れるクルマは一種類とは限らないから、同じ“わ”や“れ”(北海道などでは、レンタカー用のナンバーとして使われてる)ナンバーのクルマであっても、乗ってる人物自身がヘタレとは限らない…むしろ様々な車種に乗り慣れている人が運転してるのであれば、マイカー乗りよりも遥かに高レベルな運転技術を持ってる可能性がある。また、観光地でレンタカーを借りて運転する人でも、地理が得意な人や、何度も通い詰めて道路事情がわかってる人だと、下手な地元ドライバーよりも判断力や回避力が優れてることがある…そう、マイカー乗りでも“初見の地”だったら戸惑うのは当然の事だし、NOC(ノンオペレーションチャージ:使用者自身による事故や破損でレンタカーが航行不能になった時の弁償代…)がイタいと思う人ほど運転が慎重になるのは当たり前。(一昨年、東京まで愛車で走った際も、慣れない土地での走行ゆえに、慎重な運転が要求される状況だったw)他県ナンバーでも、出身が“現在地”だと地の理を生かせるし、レンタカー慣れしてる人だと遠方まで平気で乗る人もいるから、一概にヘタレとバカにできないのである。

そして3ナンバー(大型)ワゴン車をdisるなら、その“運転席からの視野”をちゃんと理解した上で話してもらおうじゃないか。そもそも、1BOXワゴン車ってのはバンやトラックといった貨物運搬車の類に分類されるモノであり、実質は2tトラックを運転するのと同じぐらいの技量が必要である。オイラは経験上、そういうのを乗り回してた時期があり、よくわかるのだが、左後方と助手席側ってのは、ああいうワゴン車の場合死角になることが多い…つまり“見えてない”ことが多いのだ。だから、左側車線がガラ空きであっても、警戒心(特にバイクの車間擦り抜け)から追い越し車線に入ったままになりやすい。サイドミラーやバックモニターを見ればというが、これまたワゴン車は距離感がなかなか掴みにくい訳で、使いこなせてないと判断を誤らせる可能性がある。特にセダンからワゴンに乗り換えたり、レンタカーで普段乗らないワゴン車を借りてる場合、通常の目線位置が全然違うから、戸惑った挙句挙動不審になりやすい。故に、普段からの通勤や仕事でロングボディ車に乗り慣れてる人ならともかく、家族のためにワゴン車に乗り換えたとか、仲間と一緒にワイワイ言いながら旅先へ向かう足として借りてると、技術の未熟さ故にヘタレになることが多い。なんども言うが、見た目は“高級車”クラスの美しさでも、乗りこなすには“中型トラックの運転技術”が必須なのである。それこそ、カーシェアでワゴン車中心に借りるのと、今までコンパクトカーに乗ってて大型ワゴンに乗り換えるのとでは、感覚も勝手も違うのだ。

それ故の事故だって、そもそも論からすれば、経験不足と技術の未熟さからくるモノであって、同型種の車両を乗り継ぐのと、様々な車種を乗り継ぐのでは、同じベテランドライバーでも、自分用にカスタマイズされていない車両を運転する時には、普段のクセが抜けずに失敗する訳である。そこを見てバカにするのであれば、同じ立場になっても失敗しないという自信があると見做さねばならない。自分自身を“プロ”として相手を罵った以上、しょうもない事故で晒し者になっても文句は言えない…プロを自称する以上は、法令遵守はもとより、今まで乗っていない車種に乗ることになっても、土地勘のない場所へマイカーで赴く時も、バカにした相手以上の技量と経験からくる感覚を研ぎ澄まさなければならない。それができない以上は、決して相手をバカにしてはいけない…立場が変われば、自分もまた“初心者”であるという謙虚さがないと、自分のミスで事故が起こった際に、言い訳が立たなくなるからねw