迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

欲の皮が突っ張ると、どんな企業も“潰れる”話。

先に予告しておくが、事の進展次第では、“ブロマガ”の方を(一時的というか永続的になるかは未定)来月以降“終了”させようかと思っている。当然だが、今まで描いてきた“おうまのracecallerふんせんき”シリーズやイラストの掲載も、中止しようかと考えている…それくらい、えげつないことを、大企業がやらかした訳だから、ちょっと“消費者”の権限を使ってやろうじゃんかって訳である。

そう、SNSで大騒動になっている“けものフレンズ”関連での齟齬について、たった一言で言えば、収益拡大が見込めるコンテンツを手に入れたいあまりに、“公式”をも駆使してファンを怒らせたのが全てである。言っちゃなんだが、角川書店(現:KADOKAWA)は、所詮芸事を“喰い物”にして拡大した企業だってのが露呈したように思えて仕方ない。(いや、昔からそういう体質だよなと思わざる得ないトコだよ、アレは…)

ここでいう“芸事”ってのは、単に舞踊や芝居、落語といったモノに限らず、芸術全般を指す。当然だが、そこには小説家や漫画家の同人活動も含まれるし、インターネットだからこそ増えてる、いわゆる“You Tuber"系の動画配信者も含まれる。もちろん、オイラみたいにWeb上で、フォトショやイラストレーターなどを駆使してイラストを描いて、SNSや個人ホムペに上げるのも含まれる。こういった“芸事”で巨万の富を得られる人なんてのは、本当に一握りもいないし、多くは出版社や放送局に版権を“折半”(というよりピンハネ)されて、それが遠因で真っ当な収入を得られずに“廃業”する人もいる。生活を維持するために、すでに“ネタギレ”になってても、無理矢理作り続けなければならない作家も多いし、自分が作りたい作品を“制作費用が出ない”事を理由に、周囲から説得された挙句断念するのは、どんな作者も“一番の屈辱”である。自分の力不足も含め、諦めなければいけないのは、芸事をする上で断腸の思いであると同時に、齢を喰えば食うほど再就職は絶望的な状況になる…もし、上手く“転職”できたとしても、低所得のままでこき使われるのがオチになりやすい。なぜなら、正社員になるには“新卒”を欲する企業が殆どだし、派遣社員でも国家資格があるならともかく、そういったモノを有してないと給与面で不利になりやすく、ましてパートやバイトなんてのは、雇用主の都合でポイ捨てされるリスクが常に付き纏う。(もちろん、労基法で“不当解雇”は罰則付きの犯罪行為だが、そんなの、守ってる企業の方が稀だ…今の時代。)

特に著作権絡みの騒動は、音楽業界でもJASRAC関連で問題になってる通り、包括で管理してくれる団体ではあるが、昨今叩かれる背景には、それゆえに、不当に著作権料を“ピンハネ”してるという疑いがある訳で、しかもアーティスト自身が自分の作品にある著作権を、自ら管理するようになった事で“実入り”が激減してるため、今までなら文句を言われる筋合いのなかった(=楽譜を正規の楽器店や書店で購入して演奏してる)音楽教室や生バンド演奏に対してまで“著作使用料”を請求するようになってきたから、余計に叩かれてるのが現状である。

今回のケースも、結局は“製作委員会”方式での包括的著作権管理をやってる訳であり、様々な分野でのキャラクターの使用や、企画内容での契約を結んだ企業や公的機関が多いからこそ、その収益が莫大になり、それを参加クリエイターや企業団体に分配するより、“独り占め”したいという魂胆が見え見えである。欧米諸国のゲームやアニメのクリエイターが永続的に生活できる背景には、企業として著作権を包括管理する代わりに、作品のライセンス契約で得られた収益は、参加した者全員に分配されるからである。逆を言えば、著作管理を行う企業は、一人前の“職人”として認めた上で仕事を依頼するから、それでメシが喰える訳である。どうも日本という国は、そういった“下請け職人”を冷遇する企業体質が多すぎる…経済を下支えしてるのは、そういう底辺の就労者であって、企業幹部や政治家、官僚は、本来であれば、そういった民衆の生活を守るために、国際的な取り決めや法整備のためのリサーチをするのが本職であり、フィードバックするだけでなく、様々な“要件”を交渉する窓口として機能しなくてはいけないのに、それを底辺に丸投げした挙句、成果が出た途端に“自分の手柄”として奪取してるバカが多いこと…そんなこと繰り返しやってたら、日本経済が衰亡して当然です。

だからこそ、今一度、このサブカル天国となり、それを単なる“金儲けの道具”にしか考えていない企業の思惑に対し、“消費者”として、作品の“ファン”として、ガツンと叱らないといけない時に来てる事を自覚した上で、行動を起こしましょう。どんなに些細な行為でも、それは時として、とてつもない破壊力となって、社会に蔓延る“悪しき慣習”を打ち破ることになるから…そう、これこそ“バタフライエフェクト”そのものですw