迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

さて、大和川水系がエラいことになってる訳だが…

衆院選のタイミングで日本に接近した台風21号…通過する最中で、大阪府下の泉州・河内地方がエラいことになっていた…特に大和川流域の堺市では、大和川が氾濫危険水位を超え、浅香駅周辺が水没した訳なんだが、あのエリア、実は地形的に大和川とその支流が氾濫したら真っ先に水没するトコで、それをどうにかしようとやっているのが、実は阪神高速国交相などがやっている大和川線開設工事なのである。現時点では、湾岸線三宝ジャンクション鉄炮町と松原ジャンクション〜三宅南までは開業してるんだが、この“中間部分”に問題があって、工事自体が遅れている訳である…ってのもこの区間、特に今回の被災地域の住民が、なぜか工事そのものの差し止めと損害賠償請求をやってる訳である。

ちょっと、阪神高速大和川線に関することで解説をやると、南北の移動ルートは矢鱈と整備されている大阪府だが、東西の移動ルートに関して、距離が短いのと意外に起伏に富んでることもあって、無いに等しいトコがあって、それをなんとかしようというのが、道路整備の根幹にあり、ここんトコの異常気象で、極端に河川に流れ込む水量が増えたことで、周辺流域への氾濫が増えることを懸念して、堤防の再整備をやりたいのが国交相と周辺自治体にとって本音な訳である。で、大阪市の方は既に、住之江区の北島付近に地下遊水池の建造をやって、そのついでに共同溝を作ってライフラインの一部を地下に集約した訳なんだが、堺市松原市は、財政的に大阪府が協力してくれないとできない事情があった。(特に松原市は、いつも財政赤字抱えた問題児な自治体で、それゆえに堺市と合併したかったんだが、それを知ってるが故に、堺市が拒んでるのよねw)そこで、阪神高速環状線の慢性的混雑解消と、大阪市内経由での通行による、クルマからの排ガスの規制を行うことも兼ねて、大和川左岸にスーパー堤防と緊急用遊水池を兼ねた新線…大和川線を作る計画を立てた訳である。で、当初ではもっと早い時期に着工し、今年中には全線開通させる予定だったのだが、今回の大和川越水で被災してるトコの住民の一部が、工事の騒音による“環境破壊”を理由に反発した訳である…で、この有様って訳だ。

こういう問題、実は影では色々な噂がありまして、特に政治的なことを言えば、大概の場合は共産系支持者が絡んでる事が多い訳で、被災することで得られる“賠償金”目当てで、わざとこういうトコに土地を買って所有権を主張したり、行政が立ち退きを要求してきた場合も、頑なに拒んで工期を遅らせる行為に至ったり、とにかく行政を“悪”に仕立てるためならなんでもアリな訳で、それで、お望み通りの賠償金や見舞金といった、本来であれば真っ当な住民なら納得の生活保護を、もっとせしめようとして裁判にもつれ込んだりする訳である。当然だが、こういう連中の真の目的は、そういったモノをも“税の無駄”といって騒ぐことであり、そうやって“自己の正義”を振りかざし、一般庶民の生活を破壊しまくってる訳である。ここまでくると、高速道とかで煽り運転する輩と大して変わらん性格の持ち主だと考えたほうがいいかもしれない…

閑話休題。有事の備えってのは、いつ何が起きるかわからないからこそ、常に意識しないといけないモノであって、そこを“無駄”といって罵った時点で、責任の所在は行政でも、庶民でもなく、バカにした者自身のモノになる。特に今回のマスメディアの対応は非常にマズいことをやってる訳で、選挙特番をするのはいいが、状況判断的に、視聴者が求めてるのは台風による被害状況であって、選挙結果なんて“どうでもいい”話になってるのに、在阪テレビ局のみならず、関西の独立U局は、番組変更をやらなかったのである…そんなに安倍政権“圧勝”が気に喰わないからといって、本来であれば緊急性の高い自然災害の報道を放棄した時点で、視聴者を完全にバカにした訳である。“視聴者”の生命や財産を蔑ろにしたのは安倍政権だと言いたいなら、その逆として、有事に合わせた報道体制を整えないメディアにこそ責任はある…選挙の結果よりも、台風被害を取材することも“有事の備え”である以上、それを怠った訳だから、場合によっては有権者を“潰した”事になる。そんなに視聴率や販売部数に拘るのであれば、こういう批判は免れないし、どこかで必ず落とし前を着けなければならない。報道の自由を勝手な解釈で傍若無人を働くのであれば、法的手段による合法的な“言論弾圧”を、民衆が求めるようになることを忘れてはいけない…全ての“自由”は、その“責任の所在”を明確に“自分である”とすることで得られるモノであって、“他人のせい”にした時点で剥奪される、不安定で危険なモノであると自覚しなければならない。