迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

いかなるクスリも、用法・用量間違ったら…

先に、コレを読んで欲しい…この事案において、一言でいえば、目薬が市販薬でも処方箋薬同様に、モノによっては副作用被害に遭う危険性があるから、病歴や服用薬の有無等を、登録販売者や薬剤師に相談しろって事。また、“医薬部外品”ってなってるモノでも、それはあくまで“毒性が低い”ってだけであって、モノによっては副作用を引き起こしかねないトンデモ事案があるってことを、使用者自身は失念したらダメなのだ。

先に、この“薬害事故”に関して補足すると、喘息持ちが使用した目薬には、配合してある薬(このケースではチモプトーブ)の特性上、気管を収縮させる作用があって、呼吸器官に難がある人(この場合は喘息)に用いることが禁じられていた…にも関わらず、当人が病歴や薬物に関する情報を、一切受診した医療機関や薬剤師に告知しなかったことで、最悪の事態になりかねない状況になった訳である。で、“なんで目薬で”ということについて解説すると、以前Twitterでも呟いたのだが、涙腺ってのは目だけでなく、鼻(鼻腔)や喉(口腔)、耳(耳腔)にも繋がっていて、よくコミックの表現で“大泣きしたら鼻水ダー…”というアレは、大量の涙が分泌されると、目の表面部分だけじゃなく、鼻腔や口腔、喉頭まで一気に流れる訳であり、その刺激で鼻腔内の粘液(要は鼻水w)も一気に溢れ出して、ああなる訳である。(当然だが、胃液吐くまで飲んだ後、鼻や目が酸い感じになるのも、胃液や吐瀉物の一部が鼻腔や涙腺を逆流するためであり、いわゆる“逆流性食道炎”で喉頭炎や咽頭炎になるのも、実はこの“仕組みの影響”な訳である。)つまり、目薬をさすと、鼻や口の中が微妙に甘味や苦味を感じたりするのは、薬効成分や添加物が涙腺を経由して、鼻や口、喉にまで達してるからであり、ゆえに“味覚”として感じ取ってる訳である。ココんトコがキチンと理解できてないと、件の事故に繋がるって訳である。

また、水分を含んでるいかなる薬物・毒物も、基本的には、経口(口から)摂取以外でも、浸透圧や循環器の仕組みが解ってると“盛れる”訳である。つまり、皮膚表面に傷口がなくっても、強引に口から飲ませなくても、湿布剤や軟膏(クリームやゲル剤含む)で“毒殺”ってのは“可能”であり、特に薬物アレルギーを持ってると、使う薬品の組み合わせ次第で、アナフィラキシーショックで殺害することもできるって訳である。当然だが、そこには食品アレルギーの知識も含まれる訳で、花粉症の人がフルーツ(特にリンゴや桃)を避ける“理由”も、こういう事情があることを身を以て知ってるからである。オイラも経験上、スギやヒノキの花粉が飛びまくってる2〜3月は、リンゴや桃の果汁が入ったジュースや炭酸飲料を飲むと、喉が無茶苦茶痒くなる。だから、この時期だけは、喉への刺激を抑えるため、ほとんどフルーツは生では食べないし、濃縮還元(要は生じゃない)のフルーツジュースであっても避けている。ナッツ類でも、クルミやアーモンドもバラ科の植物である以上、実は花粉症持ちは、時期によっては“避けるべき食品”なのである。

話が逸れたんで元に戻すと、肥料や農薬の散布でも、これは通じる話であり、散布時にマスクや手袋(できればゴム引き)を着用するように、説明書に書いてあるのは、モノによっては化学反応による火傷や、薬品アレルギーでの事故を防ぐためであり、特に尿素苦土石灰、硫安といった化学肥料は、直に触ったり微粒子を吸い込むと、体質によっては手荒れだけでは済まされない事がある。(オイラは特に、尿素は触るだけで皮膚が爛れる体質…)当然だが、農薬の中には毒物・劇物指定されてるモノもあり、ホムセンや園芸店でも、厳重に鍵付きロッカーでの保管と、購入者に対して身分証明と印鑑捺印を義務付けている。それ故に、取扱説明書にも、使用時の注意と、万一の誤飲(誤吸入)の際の応急処置などが記載されている。それでも農薬や化学肥料による事故が農家から絶えないのは、高齢者の農家の中には、防毒マスクや手袋のた着用を“面倒だから”とか、“今まで素手で触っていても平気だった”という、変な自信や概念で押し通す人が多いからである。(中には、農薬調合後や散布後に手を洗わず、そのまま食べ物を手にして口にする人がいる!!)これで事故が起きたら、それこそ自業自得というより、“無知故の業”でしかない。それでなくても防護服が暑いからといって、スズメバチの駆除に殺虫剤片手に長袖シャツだけで飛び込む人もいるほどで、側で見てるこっちの方が背筋が凍ることなんて、日常茶飯事だったりするw

だからこそ、医療機関にかかりたくないという屁理屈捏ねる高齢者が多く、また、市販薬だけでどうにかしようと適当に服用して事を拗らせるケースが多い。(オイラの旦那も、ある意味それで、足の指、落としましたから…糖尿病による血行不良が伴う感染症で。)確かに医療費はバカみたいに高くなってるとはいえ、自由診療が普通なアメリカみたいに、家計が完全に詰んでしまうような医療費が請求されないよう、国民皆保険制度を取ってる日本である以上は、検査云々はともかく、クスリでの事故で生命を落とさないためにも、薬品に対する“正しい知識”を持っておく方が身のためです。あ、そうそう…いわゆるボタニカルや和漢薬だって、組み合わせ次第では治療効果よりも中毒でエラい目に遭う事もあるんで、専門店や薬局では、必ず、現在服用してるクスリと、過去に罹患した病気などは、正しい調合を行うためにも必要な情報なので、ちゃんと報告しましょう…そのために、最近では医療機関内での情報共有のデバイスとして、患者に対して“お薬手帳”なるメモが渡されてる訳で、コレを見て、総合病院で医局では、病院内で処方できるクスリであるかどうかを判断し、治療を行うのです。