迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

臨時営業、深夜食堂“FLAT RIVER”

マーグ(以下グ):ういーっす、普段なら冬場の営業なんだが、ちょいと訳アリな連中が、場所を借りてぇって事になって、グランシャリオや天松楼じゃアレだからってんで、オレの店でってことになっちまった訳よ…ま、察するに、旨いメシと酒で、思い出話をしたいってことらしいんだが…と、その前に、半夏生であり、京都じゃ祇園祭の季節。これからの季節は魚介類メインがいいんじゃね?ってことで、“ヅケパッチョ”でも作ろうか。ん…なんで“ヅケパッチョ”かって?いや何、マスターオリジナルの刺身の喰い方の提案で、イタリアンの“カルパッチョ”を和風に仕立ててみたって話さ。材料としてはいたって簡単…好みの刺身用の魚の切り身(できればサクの状態で)と、好みのポン酢醤油とオリーブオイル(コレはEXバージンを用意しろよ)、ワサビの擦り下ろし(チューブのでいいぜ)を用意して…保存容器(ジップロック系の袋でもいいぜ)に、ポン酢醤油とオリーブオイルを2;1の割合で合わせ、ワサビもちょいと入れ、ここにサク状の魚の切り身を入れ、最低1時間程度冷蔵庫で冷やす。食べる前に魚を適当にスライスして、市販の大根サラダなどの上に乗せれば完成だ。好みで“掛けだれ”として、柚子胡椒と白だし、オリーブオイルを合わせたのを用意すると、野菜までさっぱりいただける一品になるぜ。さらに好みで、表面を軽く炙ってからスライスすると、鰹のタタキのような食感も楽しめるぜ。

(ガラガラ…)

っと、いらっしゃい…また急な話だな。
エンバ(以下圓):いやぁ…ココに来る事自体、ご無沙汰してたが、ちょっと、話したいことがあって。
ハルトラ(以下ハ):速報を聞いて、急にエンバはんからメールが来てやな、ほんで、ココでメシ喰おかってことになったんよ。
圓:ここなら、ゆっくりできるし…大将、冷奴ともろきゅう、それと今日のオススメ、頼むわ。
ハ:あ、冷酒も…そうやな、春鹿ときめき、コップで。
グ:あいよ。
ハ:夏に飲むなら普通の吟醸酒を冷やして飲むのもいいが、こういうスパークリング系だと、さらに爽快な飲み口になるからなぁ…特に、天然の微炭酸は、強制的に添加してるのとちゃうから、キメが細かぁて香りも華やかなんが多いんよ。
グ:だから、最近では訪日観光客がスパークリング冷酒を土産に持って帰ったり、飲食店で頼むケースが増えてんだよな。米から作るフルーティな白ワイン…って感じで。
圓:はーん…ワインにも炭酸系のモノがあるから、その感覚で飲んでるんだな。確かに、これは飲みやすい方だね。
ハ:それはともかく、“東の木乃伊”が“こっち”来るって、どういうこっちゃ?
圓:………大概、あなたも他人のこと、言えた義理じゃないでしょw
ハ:いや、そうなんやけどな…アレはワイより“ふっくら”してるやんけ。
圓:あ、そうだったな…悪いな、ホネホネゾンビw
グ:wwwwwwwwwww(腹筋崩壊中)
圓:大将、笑いすぎ…いや、我々の“本分”は、こうやって人に、笑いを提供すること…だったな。
ハ:せやな…通常の感覚やと、自分自身の体型や性格、性癖等を笑われることを恥じる訳やけど、それをも駆使して、いかに目の前の相手を“笑わせる”かを追求してるのが、芸人…特に、我々落語家の“話芸道”や。せやから、古典落語の中には、今の時代にはそぐわない様なエロネタもあるし、時代とともに演じ方が変化したモノもある。当然、同じ演目でも、東西での文化の差があるさかい、通じへん話もぎょうさんある。
圓:しかし、その“違い”を楽しむのも、演芸に親しむ一つの概念だと、私は思うんだけど、どうだろう?
ハ:それ、言えてまんなぁ。こうやって、関西弁と標準語で話し合える様、マスターはんが工夫してはるのも、その一つやないでっか。
(いや、大御所が普通に会話してるのを、単に文章化してるだけだよ、オイラはw)
グ:“文面化イタコ”っちゃ、そういう類のレベルなんだろうけどよ、オレ達の存在を、ちゃんと後世に伝えたいからこそのボランティアだと思うぜ…但し、その代償として、オレ達自身も、マスターの無茶振りに付き合わされる訳だけどな。
圓:“等価交換の理”ってモノか…そういう意味では、歌さんの死因が“タバコ病”ってのも、ある意味皮肉めいてるな。
グ:だが、年齢的なことを考えると、ある意味“老衰”での大往生と捉えても、なんら不思議でもない…そこんトコは、エンバ師匠も同じではないかい?
ハ:逆に言えばワイは、元々の虚弱体質からの衰弱化みたいな格好やったさかい、天寿を全うできたこと自体、羨ましいんや…ホンマやったら、倅にはもっと自由にさせたかった。けど、今はワイの名跡継いで噺家になった。これがホンマにエエんかどうかはわからんけど、ワイにしたら、心苦しい反面、ちょっと…嬉しかったりするモンなんや。
圓:私も、自分の愛弟子に名跡を継いでもらったことについて、些か遅すぎたかなと思う反面、これで良かったんだと、今は自分に言い聞かせている。芸風は違えども、それはそれであって、私は私である以上、後世に語り継がれていくことを望みたい。そういう意味では、これからも、俗世に遺る後進には、さらなる芸への精進をやってもらいたいモノだ。
ハ:それはそうと、当人が到着次第、“ホネホネーズ”で営業しよっか?
圓:その前に、談さんやマエタケさん、伸介さん、あと…他の連中にも呼びかけて、“こっち”版の“笑点”の公開収録をやりたいね…久々に大喜利の回答側に入って、バカ騒ぎがしたいよ…いや、本当に。
ハ:あ、それもいいな…ワイも参加可能か?
圓:メンバー的には、適任者が結構揃ってるから、“東西大喜利”って形式だったらできると思うよ。特に可朝さんも“こっち”に来られて、結構退屈そうにしてる様だし、枝雀さんもいらっしゃるのなら…あ、あの人だけはやめて…こっちが恐縮するから。
ハ:誰のことを指して言うてるかは察したが、あの方はあの方で、別のトコでやってはるさかい、多分ワイから声かけても、来ないと思うでw

グ:いやはや…なんか“こっち”の方が面白いことになりそうな状態なんだけど、マスター、ついてこれます?
(マーグ、オイラに“コレ”やれってか?)
読者のリクエスト次第…ってことでw


(遅ればせながら、歌丸師匠に哀悼の意を表します…南無妙法蓮華経)