迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

JBC京都開催で見えた、中央開催の“欠点”

今回は、“Shin’s Bar”でやる部分とは別で、しかも水曜更新のブロマガとの連動企画として、今年のJBCの“中央場所での開催”に関しての話を…売上や収容人員等を踏まえれば、京都競馬場での開催は、ある意味“しらける”内容だったとしか言えない。だが、それ故の“改善策”もある。こっちでは主に、なんでJBCが京都では盛り上がらなかったのかって部分を指摘しておこうと思う。

 

そもそも、JBC地方競馬の活性化策として創設された部分があり、先週のブロマガでも指摘した通り、スタンド収容人員が“少ない”競馬場だと、一瞬にしてオーバーキルになる“劇薬”なイベントである。しかし、開設当時から“全国持ち回り”での開催を謳っていながら、大井や川崎を中心に南関での開催が殆どなのは、コースの形状が多くの競馬場で、最大出走頭数自体が12頭が関の山であり、施行距離も2000m以上の設定がないトコがネックになってる訳である。

 

つまり、他場での開催を予定してても、大井、もしくは川崎と同規格でないと、開催誘致ができたとしても、期日までに改修して実施すること自体が“難しい”という訳である。まして、門別や岩手2場(盛岡と水沢)で開催するとなれば、時期的にレース数を減らさないと難しい…こうなると、必然的に“開催辞退”せざる得なくなる。(一応、盛岡で1回行われたが、当日のレース施行数が通常開催より、少ない状態だったと記憶してる)

 

では、中央開催でのJBCが、どうして“しらけた”内容になったか?要点を先に言えば、開催するには会場自体が、京都や東京だと“大き過ぎる”という事と、未だに中央開催は“芝がメイン”というイメージが強いからと言える。ここの部分に関しては、水曜更新のブロマガでしっかりやらせてもらうが、“会場選定”に絞って提言するなら、それこそ福島競馬場でやるべきだったと、オイラは考える。

 

てのも、北海道以外の中央の馬場で、“GⅠ開催”をやってないのは、実は福島と小倉の2場であり、新潟は中山の代替で2回、スプリンターズSをやってる実績がある…つまり、第3場としての開催競馬場で、毎年春秋にそれぞれ1回ずつ開催がある中京以外、まったくもってのレアケースである。故に、福島か小倉で“GⅠ開催”となれば、地元はもとより、ファンもメディアも注目が集まるだけでなく、遠方からの集客も見込める可能性がある。もっと言えば、それこそ“地域経済の活性化”を促す事が、開催意義の一つとして掲げられているのであれば、そこを活かす為に、敢えて中央開催の競馬場の中でも、キャパシティが小さい競馬場での開催にすべきだったという訳である。

 

また、どうせならココに、従来なら札幌か阪神でやってる騎手の腕を競い合うイベントも並行して行うべきであって、地方以外で騎乗機会の少ない、地方競馬の名手に呼び掛けて、中央の名手とチーム戦で競い合う事をやれば、更に内容の濃い、実に面白い開催になったと思われる。

 

こういった開催そのものを盛り上げるイベントが、何故か外部(競馬以外)に依存したモノで構成するからおかしくなる訳で、かなりバランスの悪い…鉄ネタに例えるなら、フル規格の新幹線車体が関空乗り入れの為に、在来線規格の台車で運行する様なモノである。(ミニ新幹線規格のE3やE6だと、輸送時に仮台車で川重の神戸工場から在来線で、秋田や山形に輸送するからともかく…)付随するイベントは、基本的には競馬に関心を持ってもらう為のきっかけ程度でいいんだが、京都でのイベントでは、どっちかと言ったら京都産農作物や畜産のPRがメインになり過ぎてた感が否めない。とはいえ、競馬法の規定によって、畜産振興の為という大義名分があるから、あながち間違いとは言えないが…