迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

“自作”ってのはタダじゃねぇんだよ!!

言葉を荒げて言わせてもらうが、如何なる“自作物”にも、著作権は存在するし、製作技術を習得するために、たとえ我流であっても修練のために結構な費用を注ぎ込んでやってる訳である。当然だが、制作費の中には原材料費や、機材のレンタル料等も含まれる訳であり、コレにプラスして手間賃を取るのは、業者じゃなくても通常は常識の範疇の話だ。

 

しかし…とあるテレビ番組でとんでもない情報を流したが為に、今、コミケなどで自作小物を制作・販売を行ってる作家が悲鳴を上げているという話を、SNSで散見される事態になっている。忘れちゃ困るが、材料費以外支払わないっていうなら、同じ素材をくれてやるから作ってみなって話であり、さっきも指摘した通り、如何なる物品も材料費以外のコストが上乗せされた状態で販売するのは、その“技術料”を利用者に対して徴収してるのであり、それは次回作を用意するための研究費として使われる部分である。言い方を変えれば、レストランに入って注文した料理を“安く食べたい”が為に、無断で厨房に入って、自分でその店の味を、そのまま再現できるかって話だ。

 

例えば、衣料品とて、家庭科で習う範疇の技術のみで簡単なモノなら作れるかもしれんが、その制作に使用する布地や型紙を“自作”で取り揃えられるのであれば、著作権無視して制作もできるだろうけど、そこまでの手間は素人では無理…だから手芸店で布地や毛糸玉を、あるいは縫製型紙の本を買ってきて、そこからカスタマイズするのが普通である以上は、そこに掛かる費用がどんなモノであるかを理解した上で文句を言うべきだろう。“消費税を取らない”と明言してる店舗でも、実際の価格には、材料費等に掛かった消費税が含まれている訳であり、勝手にそんな事(消費税徴収しない)をやれば、税務署がすっ飛んできますわw(もちろん、例外事案は存在するが、基本的に売上が一定額を超えた時点で、消費税分は、収益分に掛かる直接税とは別で徴収される。)

 

オイラが自作イラスト以外の壁紙やアイコンを使わないのも、著作権問題で他の作家とトラブルになることを避けたいからであり、完全なオリジナルとして自前で作った作品である以上は、どんな使い方をしようが、自分が“作者”である以上は、誰にも文句は言わせない…という姿勢でやってる訳である。これは同人作品でも一緒で、作者自身が“自分自身で使う分”であれば、どこで何に使うかってのは“作者の勝手”であり、もしそれに対して第三者が、あるいは知人が“欲しい”というのであれば、それこそ、分相応の制作費用を工面してやるのがスジであり、現金以外での取引であっても、それは“成立”する訳である。

 

6年ほど前に、御来光様がオイラのイラストを使用したいという連絡を受けた際に、相手が相手だから無償での利用を許可し、SNSの公式垢プロフィール画面のプヘッダとしておよそ1年間使われてたことがあったんだが、こん時の“使用料”は、直筆サインで納得している…これは、どこまでも“個人使用”という範疇だからこその話であり、企業として取引するような話であったなら、それはそれで話が別である。

 

作者・作家である以上、金銭的な取引が伴う契約の場合、相手側が値踏みした時点で“依頼を断る”のも一つの考えであり、それが因で仕事依頼が全く途絶えたとしても、気にする必要はない。“タダで仕事しろ”というオーダーを出してる時点で、制作現場をバカにしてる態度であり、自分で“作れない”から依頼してるのである以上、分相応の代償を払うのは、当然の話にならないといけないのであって、むしろ技術を無償でやるべきという日本人気質な風潮こそ、本気で改めなければいけない話ではなかろうか。