迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

クソアニメ de 哲学迷宮w

ますは、件の“クソアニメ”を見てもらおう…

このBパート…男性声優バージョンの最後らへんで、山の茶店の主人が乱入して、大団円にならず、変な終わり方をしたんだが、この主張は正しいか否か…これは、様々な場面に当てはめて考えると、結構難しい様で、意外と簡単な、しかし責任重大な選択肢が見つかる。但し、このアニメ自身が“クソ内容”をウリにしてるんで、笑い飛ばしてナンボであり、真面目に考える必要はないw

 

では…物語の終盤で、件の主人は“鬼を始末しろ”と主張するのか?これは過去の因縁であり、以前の鬼なら、当然ながら封印を解かれた事を機に、報復活動に出るという予測からの“恐怖心”からの言動である…しかし、存在を“ゴミ”と見做した時点で、話は変わる。相手の言い分を聞こうとせず、排除一択に固執してる点である。相手の言い分を聞いて、それでもなお否定してるのであれば、これは“話にならない”訳であり、“新幹線変形ロボシンカリオン”の物語上でもあった様に、存在を認めた上での共存の道を模索する主人公と、敵側の存在だった少年が、共戦して倒した相手は、自己の正義に固執した上で、主人公の主張や概念を完全否定した、潔癖症な性格の人物だった訳である。そこに下賜支えてた連中も、基本的に主人公側を排斥しようとしてた…が、主人公の心意気に共鳴した少年や上官は、共存のための道筋を見出だし始め、主人公側に合流したのである。(新シリーズでは、更なる激闘になる様だが…)

 

話を件のアニメの方に戻すと、Aパートでは茶店の主人の注文通りの結果を導いたが、それによって、幼い娘っ子の鬼が悲しむという結末に対し、“リピート”を要請してBパートになるんだが、仮にこの時に、主人の要望をキャンセルしてたら、主人以外は誰も“損しない”という結末がある…そもそも、“山の神”という存在が死んだのは不可抗力であり、事故である。つまり、その“山の神”がなんでわざわざ主人公二人の後ろでガヤやってて、余計なお節介をやったかを考えると、それが二人にとっちゃ目障りだったから追い払うつもりで団子の串を投げたのであり、それが運悪く眉間に刺さった事で死んだことになってるのである。もちろん、避けられるモノであれば回避すればいいだけの話であって、それをしなかった時点で“神様”としての能力も大した事なければ、封印されてた“鬼”も、さほど悪さをしてたとは思えない…ここまでの考えが巡れば、この話の中でまっさきに“消す”べきは、人の話も聞かずに責任を擦り付け、自分の主張以外認めようとしない茶店の主人自身であり、主役の二人はある意味成り行きで被害者と加害者になってる訳である。

 

様々な場面で、これと似通ったケースに出くわす訳だが、“根源の悪”ってのは、どこまでいっても自分以外の理念、思想、慣習以外は“認めない”という完全主義と言う名の“潔癖性”である。日蓮仏法の“御書”でも、組織がしっかりしてるトコほど、他人との違いを認め、尊重し合い、共存する道を模索していく“異体同心”が肝心であると説いている。つまり、そこを嫌って“単一規格・単一理念”でゴリゴリになれば、必ず不具合が出て破綻するのは、当然の報いって訳である。過去の歴史において、なぜ共産主義が破綻したかといえば、共産主義の本意は、様々な人種や地位に関係なく、社会全体を支え合う仕組みを構築するために唱えられた理念であって、その意義を忘れて民衆を支配しようとした幹部が暴挙に出た事で、民衆から不信が募り、その報復を恐れるあまりに、武力に手を出して統制したことによるモノである。逆を言えば、本当の意味で共産主義が上手くいってる国程、近隣や国交のある国々に協力を求め、決して自分達だけで問題を抱え込んだりしない…一人で解決できない事を、さも“一人でやった”と公言する人程、実際は多大な迷惑を周囲に振りまいてる。だけど周囲から憎まれないのは、それを解った上で協力を惜しまないし、その恩に報いるために、問題解決に尽力する姿を見せる。それを信じるかどうかは勝手であって、主張の違いがあっても、互いが信じ合ってるのであれば、細かい事なんでどうでもいいのである。しかし、潔癖性な人程、その細かいことに捉われ、固執するあまりに周囲が見えなくなり、不信感を募らせるのである。ここまで拗れると、人間不信を通り越えて、自分を勝手に神格化して、相手を見下さないと気が済まないのである…自分自身こそが完璧であり唯一の神としての存在だって勘違いしてる訳だ。でも…“神様”だからこそ、自分に対し、そして自分に関わる全てに対して“責任”を負う請願を立てるのであって、そんな度胸も、度量もない者が、指導者として人々の頂点に立って君臨してはいけないしそんな資格は存在しない。仮にいたとしても、その周囲の人間自身が知っている…自分達がいなくなれば、潰れるのも早いって事を。