迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

公共施設は運営次第⁈

いやはや…先日、とりあえず家での療養という事で、一時退院と相成りまして、とりあえず実家に戻りました。いやね、実は更新が滞ったのは、オイラが入院してた大阪の病院には公共のWiFiがなくて、iPhone8のテザリングでのネットやってたら、パケ死しました…w 義母がたまに入院する奈良の某公立病院は、ガチで無料WiFi完備なのに…

 

 

 

 

今回は、ここから考える“公共事業”にまつわる話…ぶっちゃっけ、年金問題や公団運営が批判され続けた最大要因を推察していこうって訳だ。コレがわかると、一部市民団体の言い分が、いかに“的外れ”なのかもわかるし、何で国や自治体がテーマパーク系レジャー施設運営が下手なのかがよくわかるかと思う。

 

まず、公共の宿という名称で思いつく施設、あなたはいくつ思いつきます?それこそ、昭和末期から平成初期には、そういった施設がいろいろあったんですよw しかも、場所によっては高級ホテル並みの設備なのに、宿泊費がビジホより安い、立地条件最高なトコもあったんですよ、コレが。しかし…バブル崩壊後、多くの施設が経営難や経営母体の“民営化”を理由に、次々と消滅したんです。今、生き残ってる施設の多くは第三セクター方式で、且つ、どっちかといえば交通の便が悪いですw でも、それには分相応の理由があって、更に“不便”を逆手に取ったアクテビティで人気を獲得してるんで、コレは寧ろ“成功事案”であって、決して悲観的観測すべき話ではありません。問題は、いわゆる“昔は良かった”で潰れたトコです。コレはどうしてでしょう?

 

その最大要因は、運営母体からの“損失補填”に問題があったのです。具体例でいえば、グリーンピアとか、サンピアという名称の施設。コレ、実は国民年金や厚生年金の掛け金の一部で運用してたから叩かれてる訳だが、立地条件良好な場所にありながら運営がダメだったのは、それだけじゃないんですよね…つまり、宿泊施設としての設備投資をキチンとやって、尚且つ、“変な利用条件”を付けなければ、“損失補填”として余計な掛け金を失わずに済んだのに、如何にも経済学に疎い役人の運営ですから、“運営母体から支援がある”という甘えから“経営破綻”した訳なんです。だから、施設が丸ごと民間企業に運営移管した途端に、超絶人気テーマパークになったんがUSJって訳であり、アレも開業当初は大阪市の三セクだった事もあって、毎年赤字補填に、市民税が大量に使われた…なんていう噂が流れたぐらい大変だったんです。(グリーンピア三木跡地がネスタリゾート神戸になったのは、そういう事だと考えると、何となく察しがつきますわw)

 

あ、“変な利用条件”に関しての補足をしとくと、かんぽの宿とかメルパルクの場合は、名前で察しついた人ならおわかりかと思うが、郵便局で簡易保険加入してる事が最低条件で、尚且つ利用一週間前までの申し込みが必要…ってのがあったり、件のグリンピアや厚生年金会館も、年金加入者であることと、その登録番号が必要だったりする事、更には申し込みは1ヶ月前までと、民間の宿では絶対にありえない縛りがあって、コレが利便性を削いでしまった訳です…あの、何がやりたいんですか?

 

ちなみに、参考までに天理教の教会や“母屋”と呼ばれる宿坊では、主に訪日外国人向けではありますが、宿泊サイトなどを経由しての予約が可能で、一般観光客でも余程の繁忙期(おぢばかえりとか、毎月26日の月例祭とか…)でなければ、1泊2〜3000円(多分素泊まり)で利用可能だったりしますw(某YouTuberさんからの情報)

 

 

 

USJの話が出たんで、コレも含めた、レジャー施設の運営のヘタレさ加減に関しても…さっきも触れたが、開業当時のUSJと今では、根本的な考え方が全然違います…それは、“税金垂れ流しの職務怠慢”と、本来あるべきテーマパーク運営における“攻めの姿勢”です。JRAの競馬場やWINSの施設の更新でどんどん綺麗になっていってるのも、ココがポイントであって、それに追随する格好で、ネット投票が解禁になって潤沢な資金が回る様になった地方競馬でも、累積赤字の解消に目処がついたトコから、施設の改修工事に着手する動きが出てきてます。つまり、その“収益”を“正しく使う”事に焦点を絞れば、さらなる収益と地域への経済波及効果も期待できるのであって、それを無視して設備投資やインフラ整備を怠れば、結果として“税収による補填”に縋る、一番みっともない財政に堕ちるのです。

 

詳しく、JRAの事案で解説すると、馬券の売上の8割は国庫の歳入として計上されますが、そもそもの分母が大きいんで、下手すると収益は財政危機に苦しむ自治体2〜3ヶ所分の赤字を帳消しできる程と言われる資金があるともされてます。で、元々競馬法に基づき、畜産振興に関する事業に支援を行う財源として国庫に納めてる事もあって、それと合わせれば、日本の畜産農家に対する、ある程度の損失補填(災害や疫病蔓延防止に伴う殺処分等)ができる仕組みがある。しかし、その一方で、開催時に伴う環境破壊(糞尿臭や周辺道路の交通障害等)が看過できない訳で、繁華街にあるWINSはともかく、競馬場や郊外型WINS、トレセン周辺では、周辺住民の生活向上を目的とした道路整備や、最寄りの公共交通機関の整備費を、自治体に代わって賄う事があり、自治体単独で整備した道路よりも、やたらと舗装や街路樹等が整然としてる場合、大概どっかにJRAロゴマークが付いてたりしますw(以前にも観光牧場の件で解説しましたが、“馬いる所にJRAのロゴ有り”な訳で、コレの公共工事版が存在するって訳です。)

 

 

京都精華町にあった“私のしごと館”が経営破綻して閉館したのと、ららぽーと甲子園にある“キッザニア甲子園”が盛況なのは、どんな差があったかといえば、今までの説明から推察していただければ理解できるかと思いますが、いくら“本物志向”でやってても、講師役がウエメセな上に体験後の印象が悪ければ、リピーターが増える事もないし、それ以前に予約方法が煩雑過ぎなのと、開館時間や交通の便が悪過ぎれば、子供はおろか、その親とて連れて行こうと考えませんよ。逆に、キッザニアは民間の施設であり、スポンサー企業から職業体験の番組提供を受けて運営される為、内容が定期的に変更される分、何度来ても、子供にとっては“楽しい体験”になるし、ショッピングモールに併設された施設なので、親である大人も退屈せずに待てる上に、甲子園球場が隣接してる立地条件である時点で、子供も大人も“選択肢”がある訳です。

 

 

 

コレが“攻めの姿勢”と“職務怠慢”の差です。経済における“攻めの姿勢”とは、将来を見越した上での人材育成と環境整備にどれだけ資金をつぎ込み、活用していくかであって、現状に甘んじない態度です。公務員の中でも、役場勤めのごく一部に見受けられるトンチンカンな連中が取る態度の要因は、国や自治体の運営費は税金である以上“安泰”だからです…しかし、税収の使い道に関して、民衆から見て堕落以外何者でもないと判断されたら、他の部署で真面目に職務をこなしてる人まで叩かれた挙句、精神が病んだり過労死したら、それこそ気の毒でしかありません。だからこそ、安易な民間委託とかではなく、国や自治体自身の“意識改革”が必要であり、それに似合う“業務改革”が急務なのです…ただ、これを実行するにあたって、政治家自身の社会科の“勉強不足”が深刻過ぎて、話にならないんですがw