迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

Shin’s Bar へようこそ 2019 〜二杯目〜

シン(以下シ):それにしても…ちょっと許し難い話ですね。

カイル(以下カ):どうかしたんっすか?

シ:競馬ブームも少し落ち着いたかなと思ったら、またこんな事が起きたなんて。

カ:その口振りからして、マナーレスな行為が散見されてる件ですね。

シ:古くからの競馬ファンならともかく、今はフリマアプリで売買する人が増えてる関係で、マニアックなモノが高額取引される傾向にあるみたいなんですよ。

カ:あ…それは鉄ヲタの界隈でも、かなり問題になってる話っすね。

シ:おや、コレは珍しく共通認識として扱えそうですね…

カ:事が事だけに、ここはお互いに共有すべき情報かと。

シ:それは確かに言えてますね。

 

 

 

 

(カランコロン)

 

 

シ:っと…ようこそ、Shin’s Bar へ。

マーティ(以下テ):どーも…早速だけど、ボク、ジャスミン茶で。

ノブ(以下ノ):マーティちゃん、ここ酒場だからお酒を頼むのがスジやん。あ、ボクはビール…夜な夜なエールで。

カ:いるよねぇ…飲食店で変な意識植え付けるのw

ノ:ちょい、カイル…どういう意味や?

シ:カイルには悪気はないとは思いますが…はい、ジャスミン茶と夜な夜なエールです。

テ:客層や目的にもよるって事で解釈すれば、確かにそうだよね。

ノ:なんや…ボク悪モン扱いかいな?

シ:ちょっとノブさんに誤解を与えてるようなので、一言で弁解するなら、如何なる客層相手にも対応できるように準備しとくのが店側の配慮であって、そこを利用者同士でとやかく言い合うのは筋違いです…って事です。ですから、お酒が全く飲めない人向けのソフトドリンクも、メニューには記載してあるって事です。

ノ:ああ…そやったそやった。コレは確かに、ボクも勘違いしてるトコやな…けどカイル、さっきのはいけすかん態度やで。

カ:いや…その…

テ:そういや、なんか馬産地で馬のたてがみが、無断で切り取られる事件が連続して発生してるって情報があるんだけど、競馬関係者だったシンちゃんは、どう思う?

ノ:その話題、ボクにも振ってくんない?

テ:すいません、ノブさん…w

シ:この件に関しては、迷馬さんも動画を作成して配信する予定ですが、マナーレス以前に犯罪ですね。馬に危害を与えてるという点と、昨今巷で言われてる“バイオテロ”という観点から。

ノ:それは言い得てるな。特に、バイオテロという認識に関しては、馬産地だけの問題や無い話やさかい。

テ:ほう…それって、農業の観点での話として、感染症対策の話…って事で、解釈した方が良さそうですね。

シ:はい、馬産地における防疫のみに言及された話ではなく、畜産業全般で共有すべき認識であり、特に東海地方を中心に発生してる豚コレラの感染拡大を未然に防ぐ対応が急がれてる今、養豚場も含めた畜産現場では、衛生管理に関して更に厳しい基準を設ける動きが出ています。

テ:その一環として、食養豚へのワクチン接種が検討されているのと、外部接触を制限する規定を設けるという話があるって事ですね。

ノ:今から35年程前まで、馬産地では伝貧…感染性貧血症というのが、しばしば流行した事があって、それが因で廃業する牧場も多かったんや。この感染症に罹患した馬が一頭でもおったら、その当該牧場のみならず、周辺の牧場も、管理馬全頭殺処分やったんや。これかて、感染拡大を防ぐ手立てであって、中にはこれを理由に処分されてもうた名牝もおったんや。

カ:え…マジっすか?

ノ:ホンマの話やで…セレクトセールで高額取引された仔馬であっても、防疫上の措置という名の下で、殺処分となれば、牧場もさることながら、購入者である馬主かて、途方も無い大損になるんや。

カ:((((('宮';)))))))gkbr…それって本当に大問題じゃないっすか!

テ:これが酪農や鶏卵等に置き換えると、家庭の食卓へ直結する問題ですね…そうなると、食糧自給率にも影響が出る事案となる訳か。

シ:たかが馬のたてがみといえど、その実、日本の畜産農全般に関わる、大問題なんです。無断で放牧地に立ち入る事にしろ、馬体に触れる事にしろ、防疫の観点からしたら、重篤バイオテロに繋がりかねない行為なんです。

ノ:あ、シンちゃん…もう一つ忘れたらアカン点として、狂犬病に関する部分もあるで。日本は世界でも稀な“狂犬病清浄化国”なんやけど、海外では草食獣に噛まれても狂犬病に罹患するリスクがあるんや。名前こそ犬絡みの病気に思われがちやけど、コレ自体は、犬以外でも感染しとる事があって、故に動物に噛まれたら早急に医療機関に掛かり、狂犬病ワクチン接種等の治療と、保健所の指示に従い、罹患地域の隔離措置の手続きがなされるんや。日本が清浄国扱いなんは、全ての家畜…それもペットとして飼ってる犬や猫も含めて、狂犬病予防のワクチン接種を義務付けしとるからや。そこを無視しでワクチン接種を拒否しとる人は、それこそ、健康リスクを自ら疎かにしてる行為やで。

カ:こういう話になると、鉄ヲタが出る幕がないような…

テ:そこの部分にも触れとこっか…昨今、大宮鉄博碓氷峠とかで、鉄道部品の盗難が問題になってて、一部施設では、機関車内部等の見学を中止せざる得ない事態になってるという情報があるね。

カ:そう、それ…いくら“貴重な部品”といえど、その真の価値とは、もう二度と製造されない、工業技術の分野での歴史的価値であって、金銭で解決できる話じゃないという点と、如何なる鉄道部品も、どれか一つ欠けても再現ができない…だから、マスコン丸ごとはもとより、客車の灰皿だろうがビス一本たりとも、盗み出すのは言語道断ですよ。

テ:流石に…マスコン丸ごとってのはアレだが、解体後の廃品として出回ってるのなら話としてともかく、博物館とかの施設で公開してるモノは、その所有権は施設や、施設に貸し出してる企業団体や個人のモノだから、勝手に持ち出せば、そこで窃盗罪として検挙される案件です。

シ:それと同じで、馬のたてがみも、その真の価値とはあくまで歴史的な証明としてであり、競走馬は、レース中の事故で亡くなった場合、家畜伝染病予防の観点から、焼却処分(荼毘)される関係で、牧場に持ち帰れるのが、たてがみのみなのです。特に海外遠征で客死した場合、検疫の都合で無理なんですよ。

ノ:それを知ってか知らずか、それでも“名馬のたてがみ”だからコレクションしてるというなら、相当気持ち悪いで。

 

 

 

 

 

シ:それでは、気分直しに今宵の一杯…タンブラーグラスに桂剥きしたレモンの皮を螺旋状に垂らして、氷を詰めたらブランデー45mlとジンジャーエールをナミナミと満たして軽くステアしたら…ホーセズネックです。レモンの皮を馬のたてがみに見立て、ダーク系スピリッツで栗毛の馬を想起させる逸品です。

カ:ちなみに、他のレシピだと、ウィスキーやダークラムを使う事もあるんだけど、日本ではブランデーが一般的っす。もちろんサングリア風にワインで作るのもアリかと…

テ:要は、レモンの皮とジンジャーエールがあれば、どのお酒をベースにしても“馬の首”に見立てたカクテルになるって訳だねw

ノ:流石に、アハルテケみたいな黄金色はできるけど、青毛馬にはならんやろw