さらば、“名騎手”岡部幸雄

昨日の会見を見た人も多いだろうと思うが、ついに中央競馬の老害…もとい、ベテラン騎手、岡部幸雄が引退する事となった。岡部騎手と言えば、“皇帝”といわれた三冠馬シンボリルドルフや“無敵のマイル王”タイキシャトルなど、後世に残る名馬に乗った騎手であり、また世界を相手に活躍した日本人騎手としても有名である。しかし、それ以上にデビューから38年もの間、中央競馬で乗り続けた“いきの長い”騎手でもあった。また、同期には柴田政人(現在は調教師)がいて、お互いに切磋琢磨した“いいライバル”だった。ただ、几帳面な性格だった柴田政人に対して、岡部幸雄は常にマイペースだったという。
しかし、暗い過去もある。噂によると妻名義で競走馬を保有していた事が中央競馬関係者にバレて、一時期は干された事もあったという。それ故に調教師になる事ができない(したくてもさせてもらえない)という話も聞く。だから、ずっと現役の騎手であることにこだわったらしい。
だか、そんな事も今となっては遠い過去。来週は特別に引退記念のレースを組んで(正確には“東風ステークス”の名称を変更して、最終レースに回すらしい)、引退式を中山競馬場で行う事が急遽決定したとの事。今週からはもう、あの騎乗ぶりを見る事はない。粋に英語で“Take it easy”(気楽にやろうぜ)と言いながら馬をなだめる姿も、これからは競馬場で見る事はない。
さらば、名騎手よ。その名を歴史にとどめよう、我等ファンができる、最後の優しさとして…。

とまぁ、硬い話をした訳だが、たとえベテラン騎手が引退しても、競馬そのものがなくなる訳でなし。新しい歴史は常に作られる訳だから、明日の予想とまいりましょう。
まずは中山のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(G３)から。(長いタイトルな事で…。)
◎５番レクレドール
○２番オースミコスモ
▲11番メイショウオスカル
このレース、チアズメッセージやチャペルコンサートなんかも怖いんだが、鞍上見てると…案外イマイチかも?!
んで、阪神の障害戦、阪神スプリングジャンプ(J・G２)メインじゃないけど障害重賞なのでがんばって予想しよう。
◎７番フレノキャプテン
○４番メジロライデン
▲6番チヤズシャイニング
こっちにはかつての中山大障害の覇者、ユウフヨウホウも出走してるが、年齢と落馬回数から考えると…。果たしてこの結果は如何に?!それじゃ、良い土曜日を。Good Luck!!