迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

時が経つのも早いモノで…

カイル(以下カ):…あれから、もう12年っすか。
シン(以下シ):俺は4年…早いなぁ。
カ:偶然ながら、ボクとシンは同じ日が命日。
シ:そして、誕生日もニアピン…“生前さん”同士は、まったくと言っていいぐらい、面識がないのですが…
カ:言えてる。ボクはDJに憧れて、そしてラジオの仕事がしたくて、放送局に入った訳で。
シ:俺はどっちかといえば、マーティさんに近い部分があって、尚かつ、競馬実況に心血を注いだ…生き様が違うのに、今となっては、どうでもいい話なのかもしれないけど。
カ:それはどうかな?むしろ、ボク的にはシンが羨ましい…なんせ、こっちは半分、人生がイヤになって逃げたクチだからね。
シ:…本当なら、もうちょっと中野を鍛えてやりたかったのだが…もっと言えば、今、大阪支社に来てる小塚や、これから赴任するであろう大関にも、ね。でも、それ以上に、藤田先輩に余計な心配を掛けた。それが一番、今でも胸が痛い。
カ:それ言い出したら、ボクなんか…久米さんや生島に迷惑かけたクチだもん。でも…それを言い出したら、みんなそうだと思うよ。
シ:そうですね。特に今年は、主に東北三県と紀伊半島を中心に、多くの人達が地震や台風で亡くなった。主因は事は違えど、みんな、志半ばで…あるいは、これからって時に、すべてを奪われた。
カ:本来、ボクがこういう事を言うべき立場ではないんだけど、悔しかったと思うよ。病と闘ってとか、人為的な事故でなら、いろんな意味で怨むべき相手がいるけど、天災だけは…いや、実際は、様々な要因が重なっているから、本当は“人災”なのかもしれないけど、訴える場所がどこなのか分からない…その悔しさは、計り知れないよ。
シ:だからこそ、マスターには悔いのない人生を、そして、本当に俺達の分まで幸せになって欲しい。
カ:ああ、それはボクも同意見。これから、いや、これからもいっぱい、苦労すると思うけど、でも、生きている事、存在している事にこそ、本当の幸せってあるんじゃないのかなぁ…
シ:俺達の事を、いつまでも覚えててくれているから、迷馬さんの中では、俺達は“今でも”存在し続ける事ができる。でも、きっと…
カ:シン、それは禁句だよ。たとえ、忘れ去られたとしても、ボクらには別の方法がある。ボクは、そっちの可能性に賭けてみたいんだ。
シ:そうなると、“生前さん”としての記憶は消える事になるかもしれないけど…でも、それもアリですね。
カ:ボクとヒデボーは無理でも、シンやマーティさん達なら…ね。
シ:あ、そんなんじゃ、賭けは成立しませんよw だから、どっちが先に“新しい生命(いのち)”になれるか、勝負してみませんか?
カ:でも…ボクは…
シ:遠慮は要りませんよ。“生前さん”が、どんな死に方をしたとしても、いつ、どんな状況で、再び人間として、あるいは別の生命体として生まれ来るかは、誰にもわからない部分です。確かに…宗教では善根や功徳を積む事で…と説かれますが、実際にそれを“実証”できた人なんて、ほぼ皆無ですから。
カ:まさか、シンの口からそんな話が出るなんて、考えもしなかった…
シ:だからこそ、勝負しましょう。俺とカイル、どっちが先に“生まれ変わる”事ができるか。
カ:…いいでしょう。恨みっこ無しで受けましょうw
シ:ええ、こちらこそ。