迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

被災者をダシにして、覇権争いするのは愚か。

今回は久々に哲学ネタです。しかも、去年末に発生したスマトラ沖地震における海外からの国際的な救済に関する事について、あんまりイイ感じがしないので、ココから見える政治家のバカさ加減を斬ってみようと思う。

なんでも、日本政府は今回の災害復興に多額の支援を被災国に送ろうとしているようだが、その裏には、中国にアジアでの主導権を奪われたくないが為という噂が流れている。当然だが、某被災国政府はこの支援を遠回しに断っているらしいが、この判断は正しいと思う。なぜなら、国際的な感覚(というより、欧米人の感覚)では、災害や紛争で国力が弱っている地域に“支援”という名の押し売りをして、国際的な支持を掌握しようという訳である。確かに、復興の際には多額の費用がかかるし、国民から復興分だけの税金を搾取しようにも元手が無い(就労できないとか、主要作物が全滅した等)からどうしようもないのは事実である。が、本来税金は、こういう有事に備えて備蓄したり、防災の為の整備に当てるのが正当な使い方(勿論、福祉や教育に使うのは当然ですが)なのに、こういう時に限って、使えないのが現実。まして、近隣国に対して支援をしようと自国民に多額の借金をしてまでする姿は、世間知らずで愚の骨頂。
災害時の救済に一番大切な事は、本当に困っている人に対して施したいという“心遣い”であって、金額や復興事業の規模ではないのです。特に、金持ちのマネや自分の能力からして明らかにオーバースペックな行為は、被災者の心を傷付けるだけで、精神的な堕落(責任の擦り付けや横柄な態度、感謝の気持ちの欠如等)を生む元凶でしかありません。”救済”をダシにして覇権争いをしている今の国際感覚は、結局被災者をだれ一人救えない無駄な行為です。だからこそ、日々の生活の基本としての近所付き合いは、大切にしないとダメです。(とは言っても、お互いに対して適度な距離感は必要ですが…。)