迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

My favorite announcer (vol.9)

今月の“My favorite announcer”は、かつてはABC朝日放送の“看板アナ”であった乾浩明アナの話です。実は彼に関する明確な資料は残念ながらあまりにも少なく、オイラが小学生〜中学生時代の頃に活躍していたという記憶しかありません。(申し訳ない)ただ、TV(それもバラエティ系)に強く、ラジオでもそこそこ活躍していて、当時はABCにチャンネルを合わす度に、画面上一杯にドタバタしていたアナでした。(ここでは判別の都合上、彼に関しては“浩明アナ”と表記します、ご了承あれ。)

ファンの間でも、よく同じ名字の乾龍介アナ(愛称:龍ちゃん)と混同される事があるんだが、龍ちゃんの方が若く(龍ちゃんは昭和22年生まれ、浩明アナは昭和13年生まれ)、出身も浩明アナは大阪(どうやら阿倍野近辺)で龍ちゃんは京都である。一説によると“親戚”という事らしいのだが、実際の関係はオイラもきちんとは把握しきれていない。(面目ない|||orz)
浩明アナの事で忘れちゃいけないのは、担当した番組での見事な“仕切りっぷり”の腕であろう。番組の冒頭と終了時はできるだけ標準語で話し、番組の内容が白熱してくると、アナである事を忘れたかの様に(たとえ全国ネットの番組でも)大阪弁でツッコむ(!!)という“感情移入”が激しいアナでもあった。特に“世界一周双六ゲーム”というクイズ番組では、回答者以上に“熱く”なる事もしばしば…。(この番組に関する説明をすると、回答者は早押しクイズに答えながら世界地図のセットに書かれた双六を、サイコロの出目で進んで行くという単純な“ゲーム形式”のクイズ番組。但し、色々な仕掛けがあり、最後まで気が抜けない。)
また、“わいわいサタデー”(昔、大阪駅の“アクティ大阪”内に公開放送用のサテライトスタジオがあって、そこから毎週土曜日の昼間に個性的な“コンテスト”を生放送でやっていた。)では上岡龍太郎とコンビを組んで、話題をよんだ。さらには、テレ朝系の人気ドラマだった“西部警察”シリーズでの京都ロケで、(チョイ役ではあったが)渡哲也や寺尾聡等と一緒に出演した事もあった。
しかし、アナとしての第一線を退いた後が哀れ過ぎた。オイラが久々に浩明アナを見た時は、ABCの“直営ホテル”であった“ホテルプラザ”の社長として、廃業する事に関する記者会見で、心身共に疲れ、変わり果てた姿だった。あんなに一時代を駆け抜けたスターアナには似合わない、あまりにも“残酷”な姿に、オイラは目を背けた。そして、ABCのやり方に、やり場のない怒りをも覚えた。
現在は、ABCで過去に放映したり取材した映像や音声の著作権を管理する外郭企業である、“ABCリブラ”の社長であり、時折ではあるがドラマ等のナレーションを担当する機会があるようだ。そのような機会が与えられるのは、恐らく、かつてのスターアナに相応しい“死に場所”を与えたいと思う、俳優・タレントの“後押し”があったからこそとオイラは分析している。本来なら、こういう事は放送局でやるべきなんだけど…。