迷馬の隠れ家 はてな本館

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組織の活性化は、人材作りから。

民主党の大敗ぶりや、ナベツネの玩具球団読売ジャイアンツの崩壊ぶりを見ていて思うのは、良き人材を育てていないが為の“腐敗化”ではないかと考える。伝統ある組織で、現在も第一線で活躍できる人材を豊富に持っているとこは、ちょっとやそっとじゃ崩壊しないどころか、さらに組織の規模が拡大して繁栄を謳歌している。もちろん、それに似合うだけの苦労や努力が裏にあるのはいうまでもなく、それを若き世代の者達が連綿と受け継いで“伝統”となる。今回の衆議院選で小泉首相がやりたかったのは、表向きこそ“郵政民営化”の是非ではあるが、裏を返せば官僚や政治家の“腐敗”を取り除く為の“静なるクーデター”だったのかもしれない。事実、今回自民党はこの選挙でかなりの“裏切り者”を処分した訳であり、自民党に居づらくなった政治家は、勝手に逃げ出しては自分達の気ままを融通できる、しょぼい新党を立ち上げて応戦しなければならなかった。

一口に“人材育成”といっても、それは組織の性格や理念、さらには目的によって様々な“育成法”が存在する。しかし共通しているのは、どれも“時間”と“費用”がかかる事である。現実、求人情報を読んでいても、(水商売以外の)高収入を謳い文句にしてる求人に限って“経験者歓迎”とか、“実績評価で査定”等、既にどこかで経験を積み、実績ある“職人”を求める傾向にある。また、それ故に“人材派遣”というカテゴリーが繁盛し、昔ながらの雇用方法は会社の運営経費を圧迫すると言って、廃止する傾向にある。が、とんでもない間違いである。たとえ実力がある人でも、最初から“何でもできる”訳じゃない。だから“人材育成”で手を抜こうと考える組織は、当然ながら破綻する。
今年のダメ猫阪神タイガース千葉ロッテマリーンズの好調の裏には、Bクラス低迷期に若手選手の能力開発や適性に合った育成を、コツコツと行なってきたからこそ実を結ぶのであり、他球団から来てくれた選手達の心意気を信じて、戦力的に脆弱な部分を“補強”してくれたから、この成績を残せるのだ。そして、外様であれ生え抜きであれ、“組織の一員”という深い絆と、組織内におけるレギュラー争いから生まれる“ライバル心”が、己を磨き、大いなる成長を促す“肥料”となるのだ。
創価学会の歴史を振り返ってもまた然りで、組織の“仇”となる輩は、たとえ信仰が深く上層幹部の肩書きがあると言えども糾弾され、排除される。逆に他宗派の人間であれ、“宗教”の深い意義に理解を示し、その哲学に賛同する者であれば、快く宗教対話を行なう場合だってある。まして、キリスト教でもイスラム教でも解決できない、人間ならではの“軋轢”を明確に解いた宗教哲学は、仏教…特に法華経の哲学以外にない。だからこそ、世界中の哲学者は注目し、その教えを求むるのだ。
大事なのは、いかにして人材を“育てる”かであって、人材を“購入する”事ではない。同じ様に組織の人材育成を“放棄”するという事は、組織の滅亡をも意味する。職人だって、最初は親方にあれこれ作業の手順や技術を学んで修行するから一人前になるのであって、それらの努力を無視する事は、真っ当な後継者も生まれない。ゆえに、技術も廃れる事となる。この事に気付いたからこその“改革”なら、まだ改善の余地はある。が、それすら分からないのなら、後は滅びるしか他にない。