迷馬の隠れ家 はてな本館

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水を頼んだら酒が出た?!

ロシアや北欧でよく飲まれる、アルコール度数が非常に高いお酒で“ウォッカ”ってのがありますよね?カクテルでもスクリュードライバーやブラティマリー等のベーススピリッツ(主材料となる高アルコールの酒)としても有名なこのお酒。でもこの名前、本来はロシア語で“水”を意味してるって事を知ってました?おそらくその語源のルーツは、アイヌ語ではないかと思われます。じゃ、なんでこのアルコールが殺人的に高いお酒が“水”なんでしょう?

実はアイヌ語には、この“ロシア語”とよく似た単語に“ワッカ”という言葉があります。この言葉の意味はまさしく“水”で、“カムイワッカ”は直訳すると“神の水”で、温泉を意味だったりします。(“毒を含んだ水”とか“神聖なる水”という意味でもあるが…。)つまり、ロシア人に対してアイヌ語で“ワッカ エンコレ”(お水をください)と言うと、おそらくはウォッカをグラスに波々と注いでくれるでしょう。(苦笑)
つまり、ロシア語と英語、ヘタすれば北欧の言語は、アイヌ語がルーツである可能性があるんです。ただ、アイヌ語は今後、北海道の地名で若干残る程度で、ほとんどの言葉はおそらく滅んでしまうでしょう。なぜなら、今まで“言語”として保存しようと考える学者が少なく、また、アイヌ自身が内地(本州以南の日本)人に不当な差別を受け続け、アイヌ文化そのものが長年否定され続けてた影響で、まともなカタチでは残っていないからです。ただ最近になって、この“アイヌ文化”を保存しようという動きがあり、その一環としてSTVで、アイヌ語の“ラジオ講座”なる番組が放送されています。(リンク先のラジオ番組リンクから、この番組のオンデマンドが聴けます。)
余談ですが、“いくら”とは本来はロシア語の“魚卵”全般を指す言葉で、鮭の魚卵(イクラ)はアイヌ語では“チポロ”と言うそうです。ちなみに鮭は“カムイチェプ”(神の魚)だそうな。