迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

大海原への鎮魂歌…。(オイラとマーティとマーグの話 番外編その2)

昨日の昼間、急に雪が降ってきて、仕事中なのに無性に泣きたくなった。普段ならすぐに我に返り、涙が止まるハズなのに、昨日ばかりは帰宅のバイク運転中にも涙が止まらなかった。確かに、一昨日は祖母の13回忌(&祖父の33回忌)の法事をやったから、その影響ならそんなに引きずる事はない。(いつだって勤行のなかで回向供養をやってる訳だから…)じゃ、なんでこんなに涙が止まらないんか、オイラも流石に訳ワカメ…。しかし、STVホームページをふとクリックすると、すべての謎が解けた。

STVで長年親しまれた釣り番組、“準基ささげの釣〜りんぐ北海道”のメインキャストだった捧(ささげ)敏夫氏が先週病気(確かガン)で亡くなられたとの事で、この番組自身も今週末の放送を最後に終了する事となった。
この番組は以前、CSでも放送していた事もあって、オイラもちょこちょこ見ていた。(ちなみにオイラのオトンは釣りバカ)海釣りをメインに捧氏と工藤凖基アナ(とアシスタントの女性一人)が北海道中を釣りまくった番組で、釣った魚の捌き方からおいしい料理方法、さらには北海道ならではの情報等が放送されていた。最初の頃、冬場は流石に極寒の地ゆえの“放送休止”もあったんだが、ファンが多かったのか、数年前から通年で放送される様になっていた。通年放送といっても、さっきも書いたが北海道の冬は、とても釣りができる環境とは言い難いので、冬場は九州やオーストラリア等に“遠征”してそれを放送していた。
とはいえ、工藤アナが平日のラジオのレギュラーをやりもっての放送だったんで、場所によっては、かなりの強行スケジュールで収録を余儀なくされた事もしばしば…。しかし、そんな中でも捧氏は、愚痴りたい釣果(全然釣れなくって、番組自身が落込みモード全開)も笑い飛ばして(?!)、番組をもり立てた。
捧氏はもともと関西出身(オトン曰く、故郷は岸和田らしい)で、大阪の釣り仲間からも人望が厚かったらしいのだが、奥さんの都合で北海道へ移住し、そこでSTVのスタッフから番組出演の依頼があったらしい。工藤アナ自身も、アウトドア好きの活動派で、自分自身でも釣り番組をやってみたかったらしく、その企画がカタチになったのがこの番組だった様である。
丁度今年で番組放送開始から10年という事で、記念の番組DVDが制作中だったんだが、結果的にこのDVDが“捧氏の追悼DVD”となるとは、制作開始時は誰も予期しなかったであろう。
おそらく地元の方は捧氏の病状をご存知だっただろうとは思われるが、大阪に住んでるオイラには、あまりにも状況を把握できない状況でコレを書いているんで、突然の訃報に驚いている。オトンもこの話を振ったら、“なんでやねん?!”と憤ってた。とりあえず、詳しい事とかは全日本サーフ(投げ釣り専門の釣りクラブの全国組織)の会報とかで知る事にはなるだろうとは思うが、かなりショックなのは確かだ。
たまたまだが、オイラんちには“釣〜りんぐ北海道”のムック本(過去に2冊発売された)が2冊あるが、そのうちの1冊はオイラが北海道の書店でオトンへの“北海道土産”として購入したモノだ。オトンは時々だが、この本を読んでは北海道へ行った気分に浸ってる。(でも、決して行こうとは思わないらしい…ヘソ曲がりな親だ。)この本は、オイラがDVDとともに、大切に保管しておこうと思う。
昨日から今日にかけての雪は、関西の釣り人に伝えたかった捧氏からの“さよなら”だったのかもしれない。