迷馬の隠れ家 はてな本館

旅好き・馬ぐるみゃー・オジアナヲタクな主婦の、雑多なコンテンツですw

なぜ最近、ジャイアンツ戦の視聴率が悪いのか?

関西エリアに住んでると、(ダメ猫阪神戦に差し替えられる影響で)あんまし気付かない事なんだが、ここ数年ジャイアンツ戦の視聴率が悪く、生中継をしないケースが増えているとのこと。今年は4月の時点で既に“ぶっちぎり”首位なのに、中継の延長が無いケースもある。また、“お膝元”放送局であるNTV日本テレビ放送網での中継も例外ではなく、せっかくの東京ドームでのホーム戦でも中継しないケースがある。(ラジオでも今年の春改編はCRKは、日曜のゲームを放送しない事になってる。)
もちろん原因は去年までの“絶不調”なゲームばかりやってて、ゲームそのものが面白くなかったってのもあるが、親会社である読売新聞社の傲慢さがプロ野球全体をシラケさせていることが大いなる原因であるのは確かだ。(ナ●ツネ、エエ加減球界から去ってくれ!!)
しかし、もっと大きな原因は、NTV以外の放送局によるジャイアンツ“至上主義”的な中継自体にあるとオイラはみている。現在のジャイアンツに、ミスター(長嶋茂雄)やワンちゃん(王貞治)のような選手はいないし、1軍選手の殆どが“外様”(トレード移籍やフリーエージェント宣言した選手の獲得によって球団に来た者)ばっかりで、既存の“生え抜き”(ドラフト会議や入団テストで球団に入った者)の活躍の場が無いのに、ジャイアンツという“ブランド名”だけで中継してるからだという点だ。もうひとつは、実況するアナのレベルが低い点も原因ではと思っている。

何度も“哲学独り言”の中で書いたとは思うが、過去の実績だけで現在も人気があると勘違いするのは、そのネームバリューで胡座をかいてる者を余計に自惚れさすだけであり、それはファンの信頼を“裏切る”行為である。故に、客商売であるスポンサー企業も視聴率に敏感になり、怠慢な営業しかできない放送局に対し、スポンサー契約の打ち切りを迫ることだってあり得るのである。かつてスポーツ中継全般は、コンテンツ数が乏しかった娯楽の中でも“花形”であり、特にジャイアンツ戦は個性派な選手と“東京”という憧れの象徴であった為に全国的に人気が高かった。しかし、CS放送でスポーツ専門の放送局が登場したことや、インターネットによる配信サービスの環境が整ったこと、さらには他のスポーツカテゴリー(Jリーグ、ゴルフ、中央競馬、F1等)が注目される様になり、プロ野球そのものがコンテンツとしては既に“時代遅れ”となった訳である。
それに伴い、各地上波キー(東京)局が人員整理の一環として、アナウンサーの必要数を大幅に減らした為、スポーツ(特に野球)実況の“オーソリティー”ともいえるベテランアナが定年やフリー化で抜けた穴を、他の部門で活躍しているアナに(しかも事前の研修なしで)実況をやらせる始末。コレじゃ、中継が面白くなくて当たり前です。確かに、女性アナにスポーツ実況をやらせることは面白い試みですし、競馬の世界では実際に女性の実況アナが活躍する地方競馬場もあるくらいです。(その先駆はいうまでもなく、元RFラジオ日本の井口保子アナです。)しかし、あくまでそれはキチンと現場で実習を受け、ローカルでの中継で経験を積んでからの話であり、そういう経験の無いアナに、スポーツの実況は無理です。(話題性はあるが…。)関西でもスカイA(ABC朝日放送のCS版)やABCラジオで、武田和歌子アナや鳥木千鶴アナが高校野球を実況することがありますが、彼女らの場合もプロ野球の2軍戦(スカイAでの中継)や近畿の地方予選(大阪大会限定、これもスカイAで)での“実践練習”あってこその話で、いきなり甲子園で実況した訳ではありません。男性アナでもそうで、MBS森本栄浩アナも新人時代に先輩アナの後ろにくっついてスコアブックを付け、その横で実況の勉強をやったから今日があるのです。(彼は無類の“高校野球ヲタク”で、それが高じて高校野球が実況できる放送局を選んだとか。)
それに比べて、最近の在京アナのヘタレ振り(+放送中の余分な演出)は、野球中継をみていてイライラします。そういう意味ではまだ、(地方U局+ダメ猫阪神ファン御用達ながら)サンテレビの方が野球中継のクォリティーは、かなりハイレベルです。やはり、一人前の“専門家”を育てるよりも、実況技術を持ったOBに頼ってる様では、今後すべてのスポーツ中継に甚大な弊害が出ると思うんだが…。