迷馬の隠れ家 はてな本館

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甲子園みやげにいかが?

今年も懲りずに夏の高校野球観戦に甲子園球場に行ってきた訳だが、最近グッズ売店でこんなモノを見つけた。その名も“Sounds of 甲子園球場”というサウンドトラックCDである。実は去年ぐらいからあったのは知っていたんだが、今までのいわゆる“ダメ猫阪神タイガース公式BGM”のバージョンではなく、今年から“夏の高校野球編”というバージョンも登場したのである。

甲子園球場のショップでは売切れていたんで、阪神百貨店のダネ猫売り場…もとい、タイガースショップで購入し、早速聞いてみた。内容が“タイガース”版に比べるとヘボいのは否めないが、“君よ八月に熱くなれ”や大会開始時のファンファーレが収録されている。で、気になるサウンドがひとつあって、そのタイトルが“BAT FOREVER”ってヤツ。実はコレ、北海道・日高地方に生えている“アオダモ”って木が高級バットの素材として切り出されているんだけど、あまりに伐採し過ぎて年々自生してるアオダモが減ってしまい、このままでは“バットの森”が消滅してしまう恐れが出てきたという訳で、アオダモの苗木を日高の山林に植えて、今後の安定したアオダモ材の供給を維持しようというプロジェクトを支援する基金の“イメージソング”なのである。そのため副題が“アオダモイメージソング”となっている。(甲子園球場に一度でも行った事ある人で、試合開始前に場内にいた事があるなら、一度は聞いた事があるハズの“アレ”である。)
ちょっと雑学のついでと言っては何だが、木製バットには材質によって強度や反発力が違うってご存知だろうか?殆どが落葉樹のメイプル(楓)やオーク(樫)なんだけど、このアオダモは適度な重さがあって耐水性や強度が良く、あまり手を加え(オイルコーティングやラバーコルクを芯にいれる等)なくても飛距離が出やすいとして、世界中の野球選手が愛用するバット素材として人気が高いそうな。しかし、日高地方以外ではバット素材に適応したアオダモが生えてなくって、しかもバット素材として使える様になるまで、最低でも60年以上かかるという大変デリケートな木でもあって、近年乱伐が祟って“入手困難”になってるとの事。
ちなみに、この“バットの森”という場所は、オイラの記憶が正しかったら、三石町(現在の新ひだか町三石地区)の山中にある。日高みついし昆布が美味しかったのも、今にして思えばこのアオダモのおかげだったのかもしれない。